カブトムシ

カブトムシと言えば、子どもの頃に飼育したことがあるという方も多い事だと思います。

大人になってからも飼育を楽しむ人が多数おり、その人気は留まるところを知りませんね。

そんな昆虫界の人気者であるカブトムシですが、成虫や幼虫の飼育方法については、あれやこれやと気にする人が多いですが、蛹(さなぎ)に関しては、あまり無関心な人も多いのではないでしょうか。

今回はカブトムシのさなぎについて、その特徴や飼育における管理の注意点なども合わせてご紹介していこうと思います。

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さなぎって何?

そもそも「さなぎ」とは何でしょうか。

さなぎは、幼虫が成虫に変態する中での最終形態のことを言います。

さなぎは幼虫や成虫とは異なり、全く動かず、手足が固まっているのが特徴です。

さなぎの期間中は、じっとして動かず、もちろん餌もまったく食べません。

さなぎの期間中は、体の形はもちろんですが、食べ物など幼虫の時と異なるものを食べられるようにするために消化器官なども大きく作り変える必要があるため、カブトムシにとっては大変な時期だと言えます。

また全く無防備な状態とも言えますので、何かあったらもうどうしようもないという、かなりデリケートな状態なのです。

さなぎになれば、今まで分かりづらかったオスとメスの判別も一発で分かるようになります。

 

カブトムシが蛹になるのはいつ?

カブトムシがさなぎになる時期はおおよその時期でしかわかりません。

というのも、幼虫の飼育環境の温度や湿度などといった様々な要因が重なって、さなぎになる時期が決定されるためです。

多いのは5月下旬~6月上旬にかけてでしょうか。

 

蛹化(ようか)

カブトムシの幼虫が蛹になることを蛹化(ようか)と呼びます。

5月の下旬になってくると、終齢幼虫は徐々にさなぎになる準備を始めます。

蛹化が近づくと、幼虫の体の色が次第に黄色く色づいてきます。

そしてあまり動き回らなくなり、餌もほとんど食べなくなります。

蛹化の準備が整うと、幼虫は蛹になるための部屋「蛹室(ようしつ)」を作り始め、その中でさなぎに変態します。

さなぎになる直前の幼虫を「前蛹(ぜんよう)」と呼びます。

ちなみに国産のカブトムシの場合、蛹室は「縦型」に作る習性があります。

実は蛹室を縦型に作るカブトムシは実は少ないと言われており、世界的に有名なヘラクレスオオカブトなどは蛹室を横型に作るようですね。

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蛹化の際の注意点

蛹化の時期が近づいてきたら、幼虫はまり餌を食べなくなります。

餌であるマットの交換も意味がない場合が多く、交換をしようとして下手をすれば、せっかく作りかけた蛹室を壊してしまう事にもなり兼ねません。

ちなみに、一度作られた蛹室を壊してしまった場合、幼虫は二度と蛹室を作ることができないのです。

蛹化が本格的に近づいてきたら、なるべく飼育容器は触らず、そっとしておく方が無難だと言えます。

また、マットがパサパサに乾燥していたり、水分が多すぎるなど環境が悪くても蛹室が作れず、蛹化に失敗してしまいます。

もしも蛹室を壊してしまったり、幼虫が蛹室を作らずマットの上でさなぎになってしまったり、変な形に蛹室を作ってしまった場合、人工蛹室を容姿してあげる必要があります。

人工蛹室はいくつか用意する方法があるのですが、大きく分けて二通りあります。

一つは園芸用のスポンジを使って人工蛹室を作る方法ですね。

市販の、ちゃんと蛹室に出来上がったものも販売されていますが、自分で作るのも簡単ですし、チャレンジしてみても良いのではないでしょうか。

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もう一つの方法は、マットに穴を掘り、穴の周囲の壁を固く固めてあげる方法です。

これなら特別に何かを用意する必要もなく、最も簡単に人工蛹室が作れるのではないでしょうか。

どちらの方法もしっかりとさなぎを確認することができ、羽化の失敗も少なく、羽化の瞬間をじっくり観察できるというのがメリットです。

ですから蛹化が始まったらあえて幼虫を取り出して、人工蛹室に入れ直すという人もいるくらいです。

しかし慣れないうちは、さなぎになる前の幼虫は、極力そっとしておき自力でさなぎになるのを見守る方が良いように思います。

 

さなぎの取り扱い方

前述のとおり、さなぎはとてもデリケートな時期であると言えます。

特にさなぎになりたての頃は、体のほとんどが水分だといっても過言ではありません。

少しの傷が付いただけでも死んでしまいますし、落としたりなんて事はもっての外ですね。

もしもさなぎを移動するなど、扱わなければいけない場合には、細心の注意を払う必要があるのです。

 

さなぎの観察におススメの方法とは!?

さなぎから羽化までのカブトムシの変態は、とても不思議で神秘的なものがあります。

子供の自由研究などにも最適で、一度生で見てみる事をおススメしますが、なかなかそんなシーンに出くわすことは無いとも思いますよね。

しかし飼い方や管理の仕方次第で、十分にカブトムシのさなぎの観察は可能なのです。

まず、カブトムシの幼虫が終齢幼虫になったら、縦型のボトルタイプの容器に移し替えます。

もとからボトル容器で飼育していたのであれば、それで構いません。

カブトムシは何かの壁のようなものに沿って蛹室を作る傾向にありますから、縦型の容器で飼育した場合、容器の壁に沿って見えるように蛹室を作ることが多いのです。

しかし幼虫は基本的に光を嫌いますから、容器の周りを布などでぐるっと取り囲んでおくと、より壁に沿って蛹室を作ってくれるようになりますよ。

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カブトムシの羽化

羽化が近づくと、さなぎは全身が真っ黒になっていきます。

一見して「死んでしまったのでは・・」と不安になることもあるかと思いますが、心配は要りません。

黒くなってくるのは、ちゃんと成虫の体がさなぎの中で形成されてきている証拠ですので、全く問題はないのです。

この時期に死んでしまったと勘違いして、埋めてしまう人もいると聞きますが、絶対にそんなことしないように(笑)

しかし稀に本当に死んでしまっている場合もあるので、何とも言えないですが・・。

羽化してめでたく成虫になるには、さなぎになってからおよそ1か月~2か月かかりますので、気長に待ってあげましょう。

 

新成虫

羽化したばかりの成虫は「新成虫(しんせいちゅう)」と呼びます。

羽化したての成虫は、まだ体がしっかりと固まっておらず、弱々しいものです。

また後食(成虫になってから餌を食べる事)も開始してないですので、しばらくは触ったりせずに、そっとしておきましょう。

後食を開始するようになってからは、飛んだり動き回ったり、交尾もできるようになりますよ。

 

まとめ

カブトムシのさなぎはとてもデリケートな期間ですので、飼育観察する際の取り扱いには十分に注意しましょう。

さなぎになる時期はおよそ5月下旬~6月上旬が多いです。

この時期になったら飼育容器はなるべく触らず、マット交換なども控えてそっとしておくことをおススメします。

幼虫は蛹室を作ってさなぎになりますが、蛹室を上手く作れなかったり、蛹室を壊してしまった場合などは、人工蛹室を作ってあげると良いです。

その後1か月~2か月後に成虫になりますが、羽化したばかりの新成虫は、しばらくそっとしておき、触るのも控えた方が良いですよ。

一度は見てみたい神秘的なカブトムシの蛹化と羽化。

見たことないという人は挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

その他カブトムシについて

カブトムシの卵の管理方法や、幼虫の飼育方法などについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

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