ホタル

光を放ちながら夜空を舞うホタル。

その儚くも美しい光にばかり目が行きがちで、ホタルがどのような一生を過ごすのかは、意外と知られていません。

今回は、そんな知られざるホタルの生態について一緒に学んでいきましょう。

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ホタルはどんな種類がいるの?

まず、日本に住むホタルは全部で54種類ですが、そのうち私たちの身近でよく見るのは大きく3種類です。

それは、「ゲンジボタル」、「ヘイケボタル」、「ヒメボタル」です。それぞれの生態の特徴について、簡単に解説したいと思います。

ゲンジボタル

ゲンジボタルは、大きさが12~15mmの大型のホタルで、ホタルといえばこの種類を指すことが多いほど最も有名なホタルです。

本州、四国、九州の、小川などの流水域に生息しています。

前胸部の背中側は、ピンク色で、中央に黒い十字模様があるのが特徴です。

名前の「ゲンジ」の由来は、平家打倒に失敗して無念の最期を遂げ、亡霊となった「源頼政(みなもとのよりまさ)」の思いが、ホタルの光となって平家と戦うという伝説から名付けられたと言われています。

ヘイケボタル

 

一方ヘイケボタルは、ゲンジボタルの「源氏」と対をなす「平家」の名前をもつホタルで、大きさは8~10mmの小型のホタルです。

ゲンジボタルよりも発光の光が弱く、点滅の早さがゲンジボタルよりも速い特徴があります。

沖縄を除く日本全土に生息していて、幼虫が止水域を好むため、田んぼなどの流れの少ないところで見かけます。

前胸部の背中側には、十字模様ではなく黒い縦線があります。

ヒメボタル

ヒメボタルは、ゲンジボタルやヘイケボタルと違い、一生を陸の上で過ごす陸生ホタルです。

大きさも一回り小さく、6~9mm程度です。

普通、ホタルはオスよりメスのほうが大きいのですが、ヒメボタルは、なぜかメスの方が小さく、羽が退化しているため飛ぶことが出来ません。

そのため、地域によって個体差が大きいのが特徴です。

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ホタルが成虫になるまで

ホタルは、卵 → 幼虫 → 蛹 → 成虫と変化していきます。

幼虫の時期はホタルの一生の中で最も長く、約1年を幼虫として過ごします。

中には、数年間幼虫として過ごすものもいると言います。

一方、数ヶ月間の蛹の期間を経て成虫となったホタルは、なんと約2週間しか生きられません。

私たちが良く知っている光ながら夜空を舞うホタルは、ホタルにとっては一生のうちのほんの一部でしかないのです。

 

ホタルが光るのは成虫だけじゃない?!

ホタルは、実は成虫だけではなく、卵、幼虫、蛹も光ります。

成虫と同じように、薄い黄緑色の光を放ちます。

ただ、成虫が光るのはホタル同士がコミュニケーションを取るためだと言われていますが、卵や幼虫、蛹が光る理由は詳しくは分かっていません。

一説には敵から身を守る効果がある「警戒色」としての役割があると考えられていますが、果たしてどうなのでしょうか。

 

ホタルの幼虫には毒がある

ホタルの幼虫は、巻き貝を捕食して、脱皮を繰り返し大きくなっていきます。

ゲンジボタルならばカワニナを、ヘイケボタルはタニシやモノアラガイを食べます。

ヒメボタルは、陸生の巻き貝を食べます。

しかもホタルの幼虫が食べるのは、なんと自分と同じくらいの大きさの巻き貝なのです。

いったいどのようにしてそんな大きなものを食べるのでしょうか。

その答えは「毒」を使うのです。

貝の殻に頭をつっこみ、毒を注入して麻痺させて動けなくした後、噛みついて消化液で貝をゆっくり溶かしていきます。

儚く光りを放つホタルの成虫のイメージからは想像できない、なんとも恐ろしい一面ですね。

 

ホタルの成虫はご飯を食べない!

一方でホタルの成虫は、成虫である2週間の間は全く餌を食べず、水を飲むくらいしか食事を摂りません。

ホタルの成虫は、蛹から孵化したあと、幼虫の時に蓄えた栄養を使って夜空を発光して飛ぶのです。

そして交尾を終えるとメスは産卵し、栄養を使い果たして短い一生を終えます。

 

まとめ

以上、ホタルの種類と生態、ホタルの一生について解説しました。

ホタルの知らなかった一面を知ることが出来たのではないでしょうか?

ホタルについては、まだまだ知られていないことも多くあります。

今後、さらに解明がすすみ、ホタルの面白い一面がどんどん発見されていけばいいなと思います。

 

ホタルについての記事

その他のホタルに関することは、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください

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