ヒョウモントカゲモドキ

ペットとして人気急上昇中のヒョウモントカゲモドキ(レオパ)。さまざまなカラーバリエーションや模様などが存在し、可愛らしい姿や表情からも女性にも人気があることで有名ですね。ヒョウモントカゲモドキの魅力の一つとして注目されているのが「繁殖」です。自分のお気に入りの個体を作出するという魅力があり、多くのブリーダーや愛好家が繁殖させています。あなたもヒョウモントカゲモドキの魅力に取りつかれたのであれば、繁殖にチャレンジしてみましょう。そこで今回はヒョウモントカゲモドキの繁殖の方法や注意点などを調べてまとめてみました。

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ヒョウモントカゲモドキの繁殖可能サイズ

ヒョウモントカゲモドキの性成熟は、体重によって判断することができるとされています。オスとメスで成熟スピードが異なりますので、オスの場合は50gに、メスの場合は45gに達した時点で繁殖適齢期に達したと判断することができます。しかしこれはあくまで目安ですので、実際にはまだ未熟に場合もあります。未熟な状態で産卵しても無精卵になったりと失敗してしまうことがありますので、しっかり成熟させ、栄養をたっぷり蓄えさせたオスとメスのペアで繁殖させましょう。大体1年くらい育てれば繁殖可能なサイズにまで育ってくれると思います。

 

クーリング(低温処理)とは

ヒョウモントカゲモドキの繁殖の際に、クーリングと呼ばれる低温処理を行った後、繁殖させると上手くいくと言われています。もともとヒョウモントカゲモドキは年に一度、冬に気温が下がった後に繁殖する習性があります。現在国内で流通している繁殖個体は一年を通して繁殖する個体もいますが、一度クーリングを行い繁殖行動を誘発することで繁殖を成功させやすいと言われています。

クーリングの方法は以下の通りです。
1.一週間ほど餌を与えるのをやめます。この時、水は切らさずに与えるようにしてください。
2.ヒーターを切ります。温度を常温で20℃を下回るくらいになるまで徐々に下げていきます。急激に温度が下がらないように注意が必要ですので、徐々に下げていき最終的に18℃くらいになればOKです。
3.この状態のまま約1か月間を過ごさせます。餌は与えずに水だけ与えます。ヒョウモントカゲモドキは尻尾に脂肪を蓄えており、餌がなくてもしばらくの間は尻尾の脂肪を燃焼させながら生きながらえることができるので心配いりません。
4.その後2週間かけて元の飼育温度に徐々に戻していきます。

クーリングを行う際の注意点としては、なんといってもしっかりと栄養(脂肪)を蓄えさせてからクーリングを行うことです。栄養が不十分な状態のままクーリングを行うと、個体にダメージを与えてしまい、最悪の場合死亡することがあります。

 

ペアリング

クーリング後、オスとメスを同居しましょう。この時オスをメスのケージ入れるのがいいのか、その逆が良いのか迷うと思います。実はどちらでも構わないのですが、メスのケージにオスを入れた場合、メスが自分の縄張りに侵入してきたオスに攻撃をする場合があり、交尾が上手くいかないことがあるそうです。ですのでオスのケージにメスを入れることで、メスが大人しくなり交尾が上手くいくとも言われています。

ヒョウモントカゲモドキはハーレムを形成し、一匹のオスに対して複数のメスで集団生活を行っています。ハーレム状態で繁殖させることもできますが、計画的に繁殖を行う場合や、気に入った個体同士を交配させるために、一匹に対して一匹で交配させるのが望ましいのではないか、と思います。

よほどオスとメスの相性が悪くない限り、3日ほどで交尾が行われます。相性が悪そうであれば、相手を変えて再チャレンジしてみましょう。
交尾後もオスの発情はしばらく続きます。メスへの負担がかかりますので、オスとメスを別のケージに分けましょう。

交尾後のメスは豊富な栄養を必要とします。カルシウムやビタミンをたくさん含んだ栄養たっぷりの餌を与えましょう。またこの時は餌をいつもより頻繁に与えるようにします。

 

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抱卵

交尾後、徐々にメスのおなかに卵が透けて見えてきます。これを抱卵といいます。卵を産むまでの期間、メスはしばらく抱卵し続けますが、抱卵期間は個体により差があるとされています。短い場合で半月、長いと2か月も抱卵したままの個体もいるようです。

 

産卵の準備

メスのお腹が腫れてきたら、いよいよ産卵の準備をしましょう。産卵準備としては、産卵用の産卵床を準備してやります。ヒョウモントカゲモドキがすっぽり入るくらいの大きさのタッパーを用意し、水苔やバーミキュライトを産卵床として使用するのが一般的です。産卵床は5㎝ほど敷くようにします。乾燥しないように霧吹きなどで水分を与えます。

 

産卵したら

産卵床を気に入ったメスは産卵床に穴を掘って産卵します。ヒョウモントカゲモドキは一度に2個の卵を産みます。場合によっては産卵床に産卵せずにケージの隅っこなどに産卵するケースがありますが、そのままにしておくと孵化することが難しいですので産卵したら取り出すようにします。水飲み場を設置しておくとその中に卵を産み落とすメスもいます。卵は呼吸していますのでそのままでは呼吸できずに死んでしまいますので、産卵が近づいたら水入れは取り除くという方法も有効的かと思います。代わりに霧吹きをふんだんに行い、水分補給を行える状態にしておくことも忘れずにしましょう。

産卵したらそのまま放置しておくと孵化率が下がってしまいますので、取り出すようにします。この時に卵は上下逆さにならないように取り出します。マジックなどでしるしを付けておくと分かりやすいですね。取り出した卵はプリンカップなどのトレーにバーミキュライトなどを入れ、水分を含ませてから並べておきます。専用の孵卵材が市販されていますので、それを使用しても良いでしょう。トレーには蓋をして、温度は25℃~30℃湿度を高め(80%~90%)になるように維持します。温度と湿度にさえ気を付けていれば、卵が死んでしまうことは少ないです。気温の変化が激しいところには置かずに、しっかり温度湿度管理を徹底しましょう。

初めて産卵するメスは無精卵を産む可能性が高いと言われています。無精卵は有精卵よりも一回り小さいですので、すべて無精卵という状態でない限りは見分けがつくかと思います。無精卵を産んでしまった場合はどうしようもないので、次の産卵に期待しましょう。

 

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温度による性別の固定が可能!?

ヒョウモントカゲモドキは卵の時の飼育温度の調節によって、オスとメスどちらになるかをコントロールできる珍しい生き物でもあります。これをTSDといい、温度依存性決定と呼びます。温度別の性別は以下の通りです。
28℃以下・・ほぼメス
30℃・・メス7割、オス3割
30.5℃~31℃・・メス5割、オス5割
32℃・・ほぼオス
34℃以上・・ほぼメス
見た感じでは、ほとんどの温度帯ででメスが誕生するようになっていますね。子孫を残すためにはメスが多い方が都合がいいので、この結果も納得ができますね。あまり温度が高すぎても奇形などが出てくる可能性がありますので、一番安全な30℃前後で飼育する方が最も無難なようですね。

 

孵化したら

卵はおよそ1か月~2か月で孵化します。この時注意することは、決して卵を触ったりして刺激を与えないことです。子供が自力で卵から出てくるまで見守りましょう。孵化したらしばらくの間はは産まれた時のトレーで飼育します。

卵が孵化したら幼体のお世話ですね。ヒョウモントカゲモドキの幼体は乾燥にとても弱いため、湿度に気を付けて飼育します。孵化後数日経つと初めての脱皮を行います。その後初めての給餌を行いましょう。

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幼体の餌

幼体は成長が早く、できれば毎日給餌を行います。餌はミルワームやコオロギを与えますが、適正な餌のサイズは幼体の頭の大きさの3分の1くらいの大きさが良いでしょう。生後3か月までは食べるだけ餌を与えても構いません。この時食べにくそうにしている時はコオロギの足を取ってやったりしながら食べやすいように工夫してあげましょう。食べずに嫌がる場合は無理に与えないようにします。
一度餌を食べだしたら飼育温度を高めに設定し、どんどん成長させましょう。この幼少期にしっかり給餌させておくことで後の発色が豊かになると言われています。

生後3か月以降は徐々に給餌回数を減らしていきます。週に1~2回は餌を与えない日を作るようにします。生後半年も経てばサブアダルトとして扱いますので、給餌の頻度を落として週に2~3回に減らします。その後生後1年くらい経てば大人になります。

ヒョウモントカゲモドキの飼育方法

ヒョウモントカゲモドキの飼育方法に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

ヒョウモントカゲモドキの種類

ヒョウモントカゲモドキの種類に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

まとめ

ヒョウモントカゲモドキの繁殖は比較的簡単に行う事ができ、性成熟をしているオスとメスを一緒に飼うだけで簡単に産卵するようになります。しかし繁殖確率をさらに高めるために、クーリングという低温処理をした上で繁殖させる方が確実だと言われています。

ヒョウモントカゲモドキは卵の時の周りの気温によってオスとメスが決定される特徴を持っています。温度管理を行う事で、オスメスの産み分けを行う事ができますので、慣れてきたら挑戦してみると良いでしょう。

産卵された卵はそのままにしておくと孵化率が下がってしまいますので、取り出して別容器で孵化するまで飼育します。卵は呼吸をしていますので、上下逆さにならないようにマジックなどで「しるし」を付けて管理する方法もあります。

産まれたばかりの幼体は乾燥に弱いので、湿度を高めに保ち飼育します。初めての給餌は最初の脱皮の後に行います。餌は頭の大きさの3分の1くらいの餌がベストです。コオロギやミルワームを毎日与えます。この幼少期が大切ですので、しっかり餌を与えて温度を高めに設定して育てましょう。

ヒョウモントカゲモドキの醍醐味はやはり繁殖によってさまざまな個体を作出することにあると言えます。あなただけのオリジナルのヒョウモントカゲモドキを作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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