モグラ

あなたはモグラを見たことがありますか?最近ではモグラを、見かける機会もめっきり減ってしまいました。しかしのの一方で、畑で農作業をする方にとっては、モグラは頭を悩ませるタネになっているのは昔から有名ですよね。そんなモグラですが、いったいどんな生態をしているのでしょうか。またモグラを捕獲して飼育することは可能なのでしょうか。今回はモグラの生態に関して詳しく調べ、まとめてみました。

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モグラの種類は?

モグラは、トガリネズミ目に含まれるモグラ科に属する生き物の総称です。モグラにはいくつかの種類がいます。日本には約7種類のモグラが確認されていますが、それらもさらに細かい亜科に分類できるようですね。

それらの中で日本でよく見られるモグラは主に下記の2種類です。

アズマモグラ

日本固有種で、静岡県、長野県、石川県以北の本州と紀伊半島南部に生息しています。生息地域によって体格が大きく異なるのも特徴的です。山地に生息しているアズマモグラは比較的小型なのに対し、太平洋側の平地に生息するものは大型になる傾向にあります。

コウベモグラ

こちらも日本固有種で、西日本を中心に生息しています。ただし紀伊半島に関してはコウベモグラは生息しておらず、アズマモグラが生息しているという分布をしています。アズマモグラよりも大型な特徴があることから、徐々にアズマモグラを駆逐して東に生息域を拡げているとも言われています。

 

モグラの特徴

モグラはずんぐりした体をしていて、鼻はとがっています。また前足は土に潜るために平たく大きく進化し、鋭い爪を持っています。生涯のタイは反を地中で過ごすモグラは、目が退化しており、ほとんど見えていないと言われています。その代わりに嗅覚は大変発達しているため、獲物を見つける際はこの優れた嗅覚が大活躍します。

モグラはなんと立体的な嗅覚をもっていると言われているのです。私たちは目でものを立体的に捉えることができますが、モグラの場合は「におい」を細かく嗅ぎ分けることができ、どこに餌があるのかを見つけ出すことができるのです。

 

モグラの餌は?

モグラはよく、農家の方たちには「畑を荒らす害獣」として駆除対象にされていますよね。せっかく育てた野菜を荒らされてダメにされる、という話を良く耳にします。しかしそれは間違っている解釈が多いのです。

実はモグラは「肉食性」で、餌は主にミミズや地中にいる昆虫の幼虫などになります。つまりモグラは畑の野菜を食い荒らしている、というわけではなかったのです。

 

モグラは畑の作物を食べてはいなかった!?

ではどうして畑の作物が食い荒らされてしまうのでしょうか。これにもちゃんとした原因があったのです。畑の作物を荒らすのはモグラではなく、「ネズミ」が真犯人です。モグラが地中に掘ったトンネルにネズミが侵入すると、そこから農作物を食い荒らし、あたかもモグラの仕業であるかのように見えてしまっていたのです。

 

しかしやはりモグラは畑に被害をもたらしていた

モグラはこうしてみると、それほど害はないのでは・・?と思えてくることでしょう。しかしそうでもないのですね。モグラは地中にトンネルを掘り進みますから、どうしても作物の根を剥き出しにしたり、掘り返したりしてしまいます。直接的に作物に害はないにしても、間接的にしっかりダメージは与えていたということですね。

 

モグラは意外にも大食漢

モグラは見かけによらず、よく食べる大食いな生き物なのです。実はモグラは食べる事に関してはとても繊細な生き物でもあり、胃の中に12時間以上食べ物が入っていない状態になると餓死してしまうと言います。

モグラはこうした飢餓状態に耐えるために、食べ物を貯蔵しておく習性もあります。モグラの食べ物ですから当然昆虫やミミズになるわけですが、どうやって貯蔵しておくのでしょうか。実はモグラの唾液には麻酔成分が含まれており、これにより捕らえた獲物を仮死状態にすることができるのです。

しかしずっと食べ続けていないと餓死するなんて、燃費の悪さには唖然としちゃいますね。土を掘るのはそれだけエネルギーが必要、ということなのでしょうか。

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モグラは泳げる!

あなたはモグラが泳げる事実を知っていましたか?モグラは大きな前足を持っており、この前足で上手く泳ぐこともできるのです。土を掘り進み、水辺にぶつかったりすると、泳いで渡ることもできてしまうのです。しかし泳ぐ必要がある場合に仕方なく泳ぐ程度ですので、普段から頻繁に水に入るという事はないようですね。

 

モグラは意外にも獰猛!?

モグラは自分の掘った穴に落ちてきた他の生き物を激しく攻撃する獰猛な一面も持ち合わせているようです。縄張り意識が強いのでしょうか。他のモグラを地上に追い出して餓死させてしまう事もあるといいますから、意外と攻撃性が高い生き物でもあるのでしょうね。肉食性ですから、やはり噛まれると痛いのでしょうか。

 

モグラは日光に当たると死ぬというのは嘘

よく地上でモグラが死んでいるのを見かけることがあります。これは「モグラは日光に当たると死んでしまうから」と言われていることがありますが、これは真っ赤な嘘です。モグラは日中にも平気で地上に出てくる事もありますし、私たちが普段気が付かないだけなのです。

ではなぜモグラは地上で死んでいることが多いのでしょうか。これに関してははっきりとした答えは分かっていないようです。しかし一説によると、地中にいる他のモグラによって地上に追い出されてしまい、餌を食べられずに餓死してしまった、というものです。先述の通り、モグラは胃の中に12時間以上食べ物が入っていないと死んでしまうという繊細な部分を持っています。きっとこういった説は正しいのでしょうね。

 

モグラは重宝されてきたという歴史もある

一般的に農家からは害獣として駆除対象に馴れてきたモグラたち。しかしそんなモグラも、重宝されてきたという歴史もあるのです。モグラの毛を触ってみたことはあるでしょうか。モグラの毛皮は柔らかく、光沢も良くて上質という特徴があります。この為、20世紀に入るまでは乗馬用のコートやズボンに用いられてきました。

その他、モグラを黒焼きにしたものを「土竜霜(どりゅうそう)」と呼び、古くから生薬として親しまれてきました。咳や皮膚病に効くと言われていて、現在でも土竜霜を配合した薬があるそうですよ。ちなみに土竜霜自体もネット通販でも購入可能です。お値段は100gで8000円くらいとちょっとお高いようですね。

 

モグラをペットにすることは可能?

そんなモグラですが、ペットにして飼いたい!という方がもしかしたらいるかもしれません。モグラはペットショップでは販売していませんし、モグラブリーダーなんて人がいるという話も聞いたことがありません。どうしてもモグラが欲しいという場合、「捕獲する」しかないと思います。

しかしモグラの捕獲はとても困難ですし、生け捕りにするにしてもかなり確率が低く、さらに困難です。たとえモグラ専用捕獲機を使ったとしても捕獲は至難のワザであると思っておきましょう。

それで気になるモグラが飼育可能なのかということですが、結論から言いますと、飼育はほぼ不可能です。モグラを飼うための設備がまず用意できません。地中にトンネルを掘るという習性を満たしてあげられるような飼育設備は用意できないでしょうし、仮に用意できたとしても、簡単に脱走されてしまいますね。

それにモグラはとても繊細な生き物です。常に生きた昆虫やミミズなどを与えておかないといけませんし、胃に12時間以上食べ物が入っていないと死んでしまうという困ったちゃんなのです。モグラを飼育したいと思っていた方は、潔く諦めた方が良いかと思います。

まとめ

モグラは畑の害獣と言われて嫌われていることが多いですが、実際に作物を食い荒らしていたのはモグラではなく、モグラの掘った穴を使って地中に侵入したネズミだったのは、あまり知られていない事だと思います。しかし直接作物に害がないにしても、穴を掘り進むことによって作物を掘り返したり、根をボロボロにしたりといった害はやはりあるようですね。

またモグラは非常に長いトンネルを地中に掘る習性があります。さらに見かけによらずに大食いで、12時間以上胃に食べ物が入っていないと死んでしまうといった繊細さも持ち合わせています。こういった理由からモグラをペットとして飼うという事はかなりハードルが高く、難しいと判断できるでしょう。

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