知能の高い類人猿と言えば何を思い浮かべるでしょうか。

チンパンジー?

オランウータン?

おそらくそれらが思い浮かぶかと思います。

そんな中でもオランウータンってどんな動物なのか、ご存知でしょうか。

今回はゴリラでもなくチンパンジーでもないオランウータンの生態や知能、性格などについて詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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オランウータンとは?

オランウータンは、ヒト科オランウータン属に分類されている、ゴリラと並ぶ大型の類人猿の一種です。

まれに「オラウータン」と呼ばれることもあるようですが、正しくは「オランウータン」です。

「オランウータン」という名前の語源はマレー語で「森の人」という意味です。

ただし、「森の人」という意味で名づけられたわけではないという逸話があります。

元々森の人という呼び名は、マレーシア海岸部の人が奥地に住む住民を指す呼び名でした。

それをヨーロッパ人が誤解をし、オランウータンを指す言葉として定着してしまったというのです。

オランウータン属は2種類に分類されます。

一つはボルネオオランウータン、もうひとつがスマトラオランウータンです。

もともとこの2種類はそれぞれ亜種とされてきましたが、現在ではスマトラオランウータンを独立した新種として分類されています。

ちなみにこの2種のオランウータンは交雑が可能とされています。

ただし交雑種は寿命が短く、子供の死亡率が高いと報告されています。

 

分布

インドネシアのスマトラ島北部とボルネオ島、マレーシア(ボルネオ島)に分布しています。

生息地は低地の熱帯雨林を好みます。

 

大きさ

体長は80㎝~100㎝、体重は40㎏~90㎏くらいあり、オスの方が大きいです。

特に体重では2倍近くの差が見られることもあります。

類人猿の中ではゴリラの次に大きい種類になります。

 

食性

オランウータンは雑食性です。

主食は果実類で、イチジク属の果実、ドリアン、パンノキ、マンゴスチン、ライチ、ランブータンなどを食べています。

また植物の芽や葉、樹皮も食べることがあります。

さらには昆虫や鳥類の卵、小動物なども捕らえて食べることがあります。

 

寿命

30年くらいが多いと言われていますが、飼育下では50年生きることもあるようです。

4年~5年くらいは母親と共に行動しますが、その後は独立して単独行動を行うようになります。

メスは12年ほどで子供が産めるようになります。

また野生動物では珍しく、子供の生存率が高い事でも知られており、子どもの死亡率はわずか数%程度なのです。

ちなみに必ず1頭の子供で産まれ、双子は産まれないようです。

愛情持って育てられているので死亡率が少ない、という事なのでしょうか。

 

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単独行動

基本的に単独行動をする動物ですが、稀に集団で行動もするようです。

子供のオランウータンは数頭で遊んだり、子連れのメスの後をついて行動することもあります。

 

フランジ

オランウータンの特徴といえば、頬の出っ張りですよね。

あれが何なのか、良く知らない人も多い事でしょう。

あれは「フランジ」と呼ばれているもので、オランウータンのオスの持つ特徴です。

ただし、どのオスでも持っているというわけではなく、強いオスのみがもつ特徴でもあるのです。

ですので弱いオスにはいくら成長しようともフランジはありません。

面白い話なのですが、強いオスがいなくなると、フランジを持たない弱いオスにフランジが急速に発達し、フランジのある立派なオスに変わるのです。

フランジはケンカをして勝っても大きく発達します。

まるでライオンの濃いたてがみのようですよね。

ちなみにフランジは一度大きくなると、再び小さくなることはないようです。

 

性格

イメージ的には平和主義のように思われているオランウータンですが、特に平和主義というわけではないようです。

確かにあまり争いを行わないのですが、フランジの有るオス同士は激しい争いをします。

時には相手を殺してしまう事もあるようで、チンパンジー同様に獰猛な一面もあるのです。

また、フランジのない弱いオスに対しては寛容で、攻撃対象にしないという特徴もあるようですね。

また、オランウータンは子供を殺すといった残虐な行動をしないことも知られています。

チンパンジーは他の群れの子供を殺したり凶暴な性格をしていますが、オランウータンに限ってはこういった報告はされていません。

 

ジャンプはしないし、泳げない

チンパンジーと同様に樹上生活をしているオランウータンですが、ジャンプをすることができないという特徴があります。

のっそりと移動する感じですね。

また水の中を泳ぐこともできません。

 

オランウータンの知能

チンパンジーと同等の知能があると言われており、人間でいうところの3歳~4歳くらいの知能があると言われています。

ですのでチンパンジーにできることはオランウータンにもできると言っても良いでしょう。

また人間とオランウータンのDNAはなんと97%が同じなんだとか。

鏡に映る自分の姿も、自分のであるとちゃんと認識しますし、服を与えれば着方も覚えて見様見真似で着ようとするそうです。

 

生息数減少

オランウータンの生息数は減少しています。

100年前と比べると、現在の生息数は80%も減少してしまっています、

この要因は開拓による生息地の減少や、ペットにするための乱獲などがあります。

 

 

まとめ

オランウータンはチンパンジーと同等の知能を兼ね備えたゴリラに次ぐ2番目に大きな類人猿です。

樹上性ですが、ジャンプしたりはできず、水の中を泳ぐこともできない特徴があります。

性格はチンパンジーほど凶暴ではないですが、オス同士では殺し合いになるほどの激しいケンカも行うことがあり、平和主義とは言い切れないですね。

また寿命に関しては良く分かっていない事も多いのですが、上手くいくと50年くらいは生きることが出来るとされています。

また子供の死亡率が極めて少ない、野生動物では珍しい生態を持っている事も特徴的ですね。

知能が高く、いろんな事を真似て学習できるオランウータン。

アルゼンチンではなんと、世界で初めてオランウータンに「人権」を認めている事例があるくらいです。

動物園でじっくり観察してみると面白いかもしれませんよ。

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