
水草水槽に必須なものとして有名なCO₂添加。
でもCO₂添加ってコストが掛かるし、ちょっと大がかり・・
そんな場合におススメな方法として有名なのが「発酵式CO₂」という手法ですね。
とてもコストパフォーマンスが良くて、簡単にCO₂添加を始められるということから人気が高いです。
しかし始めてみたものの上手くいかない!という人も結構いるのではないでしょうか。
今回はそんな人たちに必見の、発酵式CO₂を上手く機能させるコツを詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
CO₂が漏れている
ペットボトルで作る簡易的なCO₂発生装置ですので、作りはかなりシンプルです。
なので構造もシンプルになっており、せっかく発生したCO₂が漏れてしまっているがために、なかなか気泡が出てくれない場合があります。
ペットボトルは液体こそ漏れないものの、気体となると結構簡単に漏れてしまうものなのです。
キャップをギュッと締めてから少しペットボトルを握って押し込んでみましょう。
シューっと空気が抜ける感じがあるのなら外に漏れてしまっています。
盛れていない状態ならペットボトルがへこんでしまうはずですので、一つの目安にしてみて下さい。
キャップから漏れている!?
ペットボトルには炭酸飲料用のものとそうでないものの2種類があります。
ここで使用すべきはもちろん炭酸飲料系のものになります。
炭酸飲料のキャップはそもそも作りが異なっていて、炭酸が漏れないようにギュッと強く締められる構造になっているんです。
炭酸系のペットボトルを使っていないという場合は、まずここを改善してみて下さい。
またキャップに穴を空けて加工している場合、そこからCO₂が漏れないように接着剤やグルーガンでこれでもかと言うくらいに補強しておくことも忘れずに。
また、それだけの対策を施しても漏れてしまうのが気体というもの。
キャップの内側にはパッキンを入れておくとより確実に漏れを防ぐことができますのでおススメです。
キャップにピッタリなパッキンはホームセンターの水道配管コーナーに行けば売ってますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
また注意点として、瞬間接着剤を使用した場合は、完全に硬化するのに48時間くらいかかります。
硬化するまでの間には有毒なガスも出ていますので、すぐには使用せずに時間をおいてから使用するようにしましょう。
キャップを加工する作業が面倒だ、という人やなかなか上手に作れないという場合には、発酵式CO₂専用のペットボトルアダプターなる超便利なグッズも販売されていますので、そちらを利用するのも良いかもしれませんね。
エアストーンの種類に注意
発酵式CO₂にはエアストーンを付ける必要がありますが、ここでどんなエアストーンを使うかによって上手くいくかどうかが変わってきます。
エアストーンには気泡が細かく出せるタイプのものが良いとされて売られていますが、発酵式CO₂に使用する場合には荒い大き目の泡が出るものを選ぶ方が上手くいくことが多いです。
というのも、きめ細かな泡が出るものは、それだけ泡が出る際に抵抗が強くなるため、より強い圧力が必要になります。
しかし発酵式CO₂の圧力は高くない為、なかなか気泡が出ないという現象が起こるのです。
またCO₂用のストーンは使わずに、エアレーション用に販売されているエアストーンを使うようにしてください。
エアストーンの配置位置にも注意
発酵式CO₂の圧力は低いので、エアストーンを水槽の底付近に沈めると、わずかな水圧の違いで気泡が出ない場合があります。
何も底の方に沈めなくても、水面付近でもCO₂が添加されないわけではありませんので、水深を浅めに設置するとよ気泡が出てくれるようになるかもしれません。
目安として、水面から15㎝くらいまでの深さで設置した方が上手くいくことが多いようですね。
エアストーンが汚れて詰まっている
エアストーンは新品ですか?
それとも使い古したもですか?
使い古したものであれば詰まっていて気泡が出にくくなっている可能性ががあります。
掃除をしてあげる事で驚くほど気泡の出が良くなる事があるようです。
メンテナンスの仕方は簡単です。
キッチンハイターなどの漂白剤を薄めて、1時間ほどつけておくだけでキレイにエアストーンが復活します。
汚れがひどい場合は濃い漂白剤でメンテナンスすれば汚れが落ちやすいです。
使用するときは漂白剤はしっかりと洗い落としてから使用してください。
無駄なエアチューブ
使用するエアチューブの長さは必要最低限な長さにしておきましょう、
無駄に長いほど、それだけCO₂が出にくい要因になってしまいます。
またどこかでエアチューブが曲がってしまっていないか、などもチェックするようにしましょう。
イーストと砂糖の量は多めに
イースト菌が砂糖を食べて炭酸ガスを発生させます。
これはパンの発酵の原理と同じですね。
ですからイースト菌の量や砂糖の量をケチって少なくすると、CO₂が出にくくなってしまいます。
多すぎるのもいけませんが、多めに入れることを心がけると上手くいくと思います。
気温に注意
イーストの活動条件として気温があります。
まず40℃以上になるとイースト菌は徐々に死滅していきますので、40℃もの高温になる環境は問題外ですね。
そして気温が低すぎてもCO₂が出ません。
適温は30℃前後です。
また水道水は思っている以上に冷たい事がありますので、冬場には温水で作るとよりCO₂が出やすくなりますのでおススメです。
まとめ
CO₂が出ないときに確認すべき項目は以下の通り。
- キャップからのCO₂漏れ
- エアチューブの長さ
- エアチューブが折れていないか
- エアストーンの種類と配置場所
- エアストーンの汚れに注意
- イーストと砂糖の量を多めに
- 気温や水温に注意
これらに注意して発酵式CO₂の添加をすると、意外と上手くいくようになりますよ。