ジャンガリアンハムスターはハムスターの中でも小型の種類のドワーフハムスターで、初心者にも飼いやすくとても人気があります。

飼いやすい上に繁殖も比較的容易に行う事ができますので、飼育に慣れてきたら繁殖に挑戦してみたくなるでしょう。

そこで今回はジャンガリアンハムスターの繁殖方法や、繁殖における注意点などを詳しく調べてまとめてみました。

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ジャンガリアンハムスターの繁殖の前に

 

ジャンガリアンハムスターだけではありませんが、ハムスター全般とても繁殖力が強い動物です。

放っておいても勝手に繁殖してしまうと言われるくらい増えるスピードが早いので有名です。

また一回の妊娠で誕生する赤ちゃんの数はおよそ1匹~10匹程度と幅があるものの、かなり数は多いですよね。

産まれたハムスターの面倒をみることができるのか、よく考えてから繁殖させるようにしましょう。

 

繁殖できる年齢

ジャンガリアンハムスターが繁殖できる年齢にも限りがあります。

ジャンガリアンハムスターは3か月も経てば人間で言うところの20歳くらいに当たるとされています。

ちなみにハムスターの年齢や寿命に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

しかし実際には生後1か月半も経てば、体の仕組み上は繁殖が可能な体になっているそうです。

また繁殖可能な年齢の上限はおよそ1歳くらいまでといわれていますから、生後1か月半~1年くらいまでの間が繁殖可能期間と考えて良いでしょう。

しかしわずか1か月半での妊娠、出産はメスへの負担が大きく、成功しない確率が高くなりますのでおススメできません。

繁殖させるなら、生後3か月~1年の間が出産適齢期と考えておいて良いでしょう。

 

発情の時期

ジャンガリアンハムスターの発情は一年中ずっとだと言われています。特に季節性があるわけではないので、条件さえ整っていれば年中繁殖可能なのです。このことからもハムスターの繁殖力の強さを伺い知ることができますよね。

ただし、メスのハムスターの発情には周期というものがあります。メスの発情はおよそ4日おきに12時間発情すると言われています。

この発情期に上手く交尾ができないと繁殖の可能性はゼロということになります。しかしよくよく考えてみると、かなりの発情しやすさですので、交尾が難しいと思えるほど可能性が低いとは考えにくいですよね。

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ハムスターのお見合い

ずっと一緒のケージで飼っているオスとメスのペアの場合を除いて、ハムスターもお見合いをさせた方が良いと言います。

いきなりオスとメスを同じケージに入れるのは得策とは言えません。

まずはケージ越しにオスとメスを合わせてみて反応を見るのが良いでしょう。

 

この時メスがオスを引っ掻こうとしたリ攻撃するような素振りを見せるようであれば、繁殖させない方が無難だと判断します。

特に攻撃しないようであればそのままペアを一緒のケージに入れてみましょう。

この時、オスをメスのケージに入れるのではなく、メスをオスのケージに入れるのが良いとされているようですね。

メスの方が気が荒く、オスのテリトリーに入れる方がケンカが勃発しにくいから、でしょうかね。

 

交尾は長くても1時間もあれば完了します。

この時交尾を行ったメスは「黄体ホルモン」というものを分泌するのですが、これは妊娠していても、していなくても分泌されると言います。

失敗している場合はメスは「偽妊娠状態」と呼ばれる状態になります。

この状態のメスは発情せず、交尾も行う事ができませんし、妊娠することもありません。

偽妊娠状態は約1週間~10日ほど続きますが、2週間ほど経過すると再度交尾、妊娠可能な体になりますので安心してください。

 

交尾後はオスを隔離する

交尾が確認できたら、オスを隔離する方が良いです。

そのままにしておくと、オスがメスを追い回すようになり、メスにとってはとてもストレスになってしまいます。

そのまま放置すればメスが流産したり、メスがオスを攻撃したりしてケガの原因にもなってしまいますから、オスの隔離は絶対に行いましょう。

 

妊娠期間と出産

ジャンガリアンハムスターの妊娠期間は3週間から4週間ほどです。

この間に与える餌は、タンパク質やビタミン、カルシウムが豊富なものをたっぷりと与えるようにしましょう。

おススメは煮干しやチーズ、ペットミルクなどですね。

 

出産が近づくと、なるべくケージの清掃はせずにそっとしておくようにしましょう。

メスにはリラックスしてもらって出産に専念してもらう事が最も重要になります。

出産は深夜から早朝にかけて行われます。出産が近いならば、毎朝ケージをそーっとチェックして、出産しているかを確認してみましょう。

出産中に出くわした場合も、絶対に手を出さないようにしてください。

赤ちゃんに人間のにおいが付いたりすれば、メスが子育てを放棄してしまう可能性があるためです。

出産から子育てはメスに任せ、当分の間は親にも赤ちゃんにも手を出さずにストレスを与えないように注意しましょう。

 

赤ちゃんハムスターの育て方

赤ちゃんハムスターの育て方や注意点に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

まとめ

ハムスターの繁殖は比較的簡単に行う事ができます。

初心者にもとても簡単ですので、増えすぎて困ってしまうこともあるので注意しましょう。

繁殖させる場合は、ペアの相性をチェックしてから一緒のケージに入れる事をおススメします。

ただし幼いころからずっと一緒に飼育しているオスとメスであればお見合いは必要ないでしょう。

 

交尾後、オスはケージから隔離しておくのがおススメです。またメスの妊娠から出産まではとてもデリケートな期間です。

あまり触ったり、ケージを掃除するのも避け、メスがリラックスできるように気を配ってあげましょう。

ハムスターは私たちが思う以上に繁殖力が強い動物です。繁殖させる場合は、すべての子供の面倒を見る事ができるかを考えてから繁殖させてみましょう。