ゴリラ

ゴリラ

ゴリラは動物園でもとても人気のある位置づけの動物ですよね。

東山動物園で飼育されている「イケメンゴリラのシャバーニ」は今や人気者でスターですよね。

そんなゴリラですが、正式名称がとても面白いという噂なのです。

そして、ゴリラって意外に種類がいるのをご存知ですか?

今回はゴリラの種類や生態などについて、詳しく調べてまとめてみました。

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ゴリラとは?


ゴリラは霊長目ヒト科ゴリラ属の総称です。

アフリカ大陸の、アンゴラ、ウガンダ、ガボン、カメルーン南部、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国東部、赤道ギニア、中央アフリカ共和国南部、ナイジェリア東部、ルワンダに分布しています。

私たち人類とゴリラの祖先は同じであり、およそ1000万年前に枝分かれし、それぞれに進化したものと考えられています。

大きさは、体長90㎝~180㎝、体重は80㎏~190㎏くらいあり、オスの方が大きいですね。

また霊長類の中でも最大級の大きさを誇っています。

ゴリラとライオンの大きさはほぼ同じくらいだと言われていますので、いかにゴリラが大きいかが分かりますよね。

人間の赤ちゃんは産まれた時には3㎏程度ですが、ゴリラは産まれた時は2㎏にも満たないのです。

まさに「小さく産んで、大きく育てる」ですね!

現在ゴリラは全体的に生息数を減らしてしまっており、絶滅危惧種に指定されています。

数が減少してしまったのは様々な要因がありますが、主には内戦などによる生息地の減少や、食料として狩られることなどが要因になっているようですね。

寿命は?

40年くらいだと言われていますが、飼育下のゴリラだと50年近く生きることが出来ます。

よく「人間50年!」なんて言われた時代もありましたが、そう考えるとゴリラも人間も実際そんなに寿命は変わらないのかもしれませんね(笑)

食性

雑食ですが、どちらかと言うと植物食が強い感じです。

基本的に木の実や果物を食べてますが、稀にアリやシロアリなどの昆虫も捕って食べることがあるようですね。

ゴリラとシルバーバック

ゴリラと言うと、「シルバーバック」という言葉を聞いたことはありませんか?

これは「成長後のオスの背中」の事であり、ゴリラは生後13年もすれば背中が白くなる特徴があります。

これをシルバーバックのゴリラなどと呼んでいます。

ちなみにゴリラと言えば後頭部が突出しているのが目立ちますが、あれはオスが生後18年くらい経つと徐々に突出してくるのだそうです。

シルバーバックを持っていて、後頭部が突出しているゴリラは、オスとして立派だという証なのかもしれません。

群れをつくる

ゴリラは群れを作って生活します。

群れを構成するのは、一頭のシルバーバックのオスと数頭のメス、そして子供たちです。

シルバーバックのオスはいわば群れのリーダー的位置づけであり、私たちでいうところの一家の大黒柱とも言える存在ですね。

群れのリーダーは、群れの仲間同士のケンカの仲裁や、敵から群れの仲間を守ったりと、重要な役割を担っています。

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ゴリラの性格とドラミング

ゴリラと言えば、胸をドンドンと叩く仕草が有名ですよね。

あの行動は「ドラミング」と呼ばれていて、ちゃんと理由があってドラミングしているのです。

一般的にゴリラはドラミングをして威嚇をするというイメージがあるかと思いますが、必ずしもそうとは限りません。

ドラミングの理由としては、「自分の居場所を他のゴリラに知らせる」であったり、「自分の気持ちを落ち着かせる」など色々です。

またドラミングの音はなんと2㎞先にも聞こえると言われているくらいに凄い音だと言います。

ドラミングすることによって、自分の居場所を知らせることが出来ますので、無用な争いを回避することにもつながります。

同じ種族で傷つけ合わないようにと、相手を気遣う行動の一つなのかもしれませんね。

ゴリラの種類

ゴリラはかつて、一種類だけと言われていた時期がありました。

しかし次第に研究が進み、数種類のゴリラに分類できるとされています。

現在では大きく分けて2種類のゴリラに分類することができるとされています。

それでは詳しく見ていきましょう。

現在ゴリラはニシゴリラとヒガシゴリラに分類されています。

それぞれに3種類の亜種が存在し、さらに細かく分類されているのです。

ニシゴリラの亜種にはニシゴリラ、ニシローランドゴリラ、クロスリバーゴリラがいます。

ヒガシゴリラの亜種には、ヒガシゴリラ、マウンテンゴリラやヒガシローランドゴリラがいます。

ゴリラの正式名称が面白い!?

先述の通り、ゴリラは上記の6亜種に分類されています。

分類されている以上、それぞれに正式名称「学名」が付けられているのですが、これがちょっと面白いと話題になっています。

ニシゴリラの学名は「ゴリラ・ゴリラ」。

ニシローランドゴリラの学名は「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」。

クロスリバーゴリラの学名は「ゴリラ・ゴリラデリー」。

ヒガシゴリラの学名は「ゴリラ・ベリンゲイ」。

ヒガシローランドゴリラの学名は「ゴリラ・ベリンゲイ・グロウアー」。

マウンテンゴリラの学名は「ゴリラ・ゴリラ・ベリンゲイ」。

いかがでしょうか。

特にニシローランドゴリラの名前がオカシなことになっていますよね?

でもこれはふざけて付けているのではなく、ちゃんとした学名なんですよ。

同じような事例に「ヘラクレスオオカブト」がいますね。

この場合も、「ヘラクレス・リッキー」、「ヘラクレス・モリシマイ」、「ヘラクレス・ヘラクレス」などといった亜種の学名が付けられています。

なお、ヘラクレスオオカブトに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

ゴリラは意外と多くの亜種が存在し、その学名がちょっと面白い事になっています。

ゴリラは私たち人間と同じ霊長類であり、その中では最大級の大きさです。

またドラミングという威嚇のような仕草が有名ですが、あれは争いを避けるための一つの知恵だと考える事もできるのです。

現在、生息地の減少によって数が減ってしまっているゴリラ。

今後個体数が回復し続ける事を願う次第です。