ハクビシン

ハクビシンという動物をご存知ですか。

見た目はまるでタヌキのようでもあり、猫のようでもあるちょっと変わった不思議な生き物ハクビシン。

聞いたことない、という人もいれば、良く知っているという人もいるかと思います。

今回はそんなハクビシンについて、どんな動物なのか、はたまたペットとして飼育することはできるのか、について詳しく調べてまとめてみました。

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ハクビシンとは?

 

ハクビシンとは、漢字では「白鼻芯」という字を書きます。

その名の通り、鼻の筋に白い模様が走っている特徴があります。

一見タヌキにも似ているハクビシンですが、実はネコ目ジャコウネコ科に属する動物で、大きく分類すれば猫の仲間だと言えますね。

また日本に生息しているジャコウネコ科に属する動物は、このハクビシンのみだとされています。

昔は日本でも一部の地域にしか生息していなかったハクビシンでしたが、現在では全国で目撃情報があります。

目撃情報では既にタヌキを上回っている、とも言われているくらい数が増えているようなのです。

 

在来種か外来種か

ハクビシンは実は日本古来の在来種なのか、はたまた海外から入ってきた外来種なのかで意見が分かれているようなのです。

どちらかと言えば、在来種説がやや有力視されていますが、どちらもそれ相応の根拠があるのです。

在来種であると言われている所以は、江戸時代のある書物に描かれている獣が、ハクビシンをモデルにしている、という話があるからです。

また日本でも九州や北海道と言った海外からの経路になる場所には生息していなかったという事実もあるのです。

しかし日本ではこれまでにジャコウネコ科の動物の化石が見つかっていない、とうことから外来種ではないのかという意見もあるのだそうです。

 

害獣として扱われている?

ハクビシンと言えば、駆除であったりと害獣としての対策を良く耳にすることもあるかと思います。

現在の日本において、ハクビシンは害獣としての認識がかなり強いようで、害獣対策として様々な被害を防ぐ方法などが紹介されていたりもするのです。

被害としては、ペットへの被害であったり、家屋への被害、また農作物への被害など多岐にわたります。

屋根裏などに潜んでいるので、夜の騒音などに悩まされる人も多いようです。

 

ハクビシンの食性

ハクビシンは雑食性ですが、どちらかといえば草食寄りの雑食性ということです。

木の実から果物、またネズミ等の小動物から昆虫、小鳥なども食べるのです。

 

昔話の中のハクビシン

分福茶釜という昔話をご存知でしょうか。

タヌキが登場する有名な昔話ですよね。

ここで登場するタヌキは、綱渡りをしたりします。

実はここで登場するタヌキは、タヌキではなくハクビシンでは?という話もあるのです。

実際にタヌキは綱渡りをすることはありませんが、ハクビシンは木登りが得意で、なんと電線を伝って移動する姿も目撃されているのです。

こういう所からも人間の生活において、いろいろと問題が起きているのが良く分かるかと思います。

 

ハクビシンの生態

ジャコウネコ科ですので夜行性です。

昼間は民家の床下や天井裏などに身を隠していて、夜になると餌をもとめて行動を開始します。

繁殖は年に一回と言われていて、繁殖シーズンというものは定まっていないようです。

多いのは夏から秋にかけての繁殖で、一度の出産で2頭~3頭の子供を産みます。

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ハクビシンとタヌキ、アライグマの違いは?

ハクビシン、タヌキ、アライグマはよく似ていると言われています。

これらの動物には違いがありますので、特徴をしっかりと抑えておけばちゃんと見分ける事ができます。

 

タヌキ

タヌキ

 

アライグマ

アライグマ

 

こうして見比べてみると、タヌキとアライグマは本当によく似ていますよね。

しかし尻尾に輪っかのような模様があるのがアライグマで、無いのがタヌキという違いで見分ける事ができます。

またアライグマの眉間には黒い筋があるので、このポイントでも見分ける事ができますね。

 

ハクビシンは飼育することができる?

ハクビシンはちょっとかわいい顔をしているので、ペットとして飼育したい!と思う人もいるかと思います。

しかしハクビシンは野生動物です。野生動物を飼うのは、鳥獣保護法という法律で禁止されています。

飼育するのであれば、県の許可を取ってからでないと飼育することはできないのです。

仮に許可が下りたとしても、ペットとして飼育するには少々ハードルが高いようですね。

犬や猫とは違い、野生動物ですか懐きにくいですし、攻撃性もあります。

トイレのしつけなども大変難しく、ペットとしてはあまりおススメできませんね。

 

まとめ

ハクビシンはタヌキやアライグマによく似た容姿をしている動物ですが、ジャコウネコ科に属しています。

ハクビシンは在来種であるという説と、外来種であるという説があるようですが、詳しい事は分かっていません。

日本においてはハクビシンは害獣として認識されちることが多く、家の天井裏や床下などに棲みつき、家や農作物への被害もあるのが現状です。

またハクビシンをペットとして飼う事は基本的には不可能です。

飼うには正当な理由があって、さらに県の許可を取らなければいけません。

また飼えるとしても、犬や猫のように懐くというわけではなく、あくまで野生動物ですのでしつけも難しく飼うのは困難を極めるでしょう。

現在ではタヌキよりも目撃情報が多くなっていると言われているのです。

町で見かけたタヌキ。

実はそれはタヌキではなく、ハクビシンである・・かもしれませんね。