あなたはイタチとフェレット、オコジョの違いをご存知ですか?
どの生き物も思い浮かべるのは長い胴と短い脚、丸い顔などでしょうか。
どんな生き物か大体知ってはいるけれど、改めて訊かれると違いがよくわからない・・という事も多々ありますよね。
今回はイタチとフェレット、またちょっと珍しいオコジョについて焦点を当て、それぞれの特徴と違いについて調べてまとめてみました。
イタチという言葉について
「イタチ」と聞くと何を思い浮かべますか。おそらく胴長のあの生き物を想像するでしょうね。
しかしイタチという言葉は、イタチ科イタチ属に含まれる哺乳類の総称なのです。
私たちが「イタチ」と一般的に読んでいる生き物は大抵の場合は「ニホンイタチ」であることがほとんどです。
フェレットとは?
フェレットという生き物も、イタチにそっくりですよね。こんな姿です。
非常によく似ていますが、イタチとフェレットとはどのような違いがあるのでしょうか。フェレットに関しては以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
実はフェレットもイタチ科に属していますので、ニホンイタチの仲間であることに間違いはありません。
しかしニホンイタチとの決定的な違いはあります。フェレットという生き物は野生では生息しておらず、人間のペット用にと品種改良を繰り返され、作出されたというルーツがあります。
本来フェレットという生き物は存在しなかったのですね。
フェレットはその昔、「ヨーロッパケナガイタチ」という生き物を基にして作り出された愛玩動物なのです。
ペット用に改良されたということで、犬や猫よりも人に馴れやすいとも言われています。
なんと驚いたことに、ヨーロッパではヨーロッパケナガイタチ3000年前にはすでに飼われていたらしく、ペットとしての歴史はとても古いようですね。
また日本にペットとして広まったのは1993年になってからようやく輸入されるようになったばかりで、ペットとしての歴史はまだそれほど長くはありませんね。
私たちがペットショップで購入できるフェレットは、臭腺除去されていたり、不妊手術を施されています。
稀に一部のフェレット専門店などでは不妊手術を施されていないフェレットも購入できることがありますが、発情期にオスの気が荒くなったりとペットとして飼育するには向かないことも多いので、おすすめできません。
イタチとフェレットの違いは?
イタチとは「イタチ科イタチ属」に含まれている哺乳類のグループの総称であり、フェレットも「イタチ科イタチ属」の仲間です。
イタチと呼ばれている生き物は一般的にニホンイタチであることが多く、日本特有の野生の生き物です。
一方フェレットはヨーロッパで発生し、古くからペットとして飼われてきた歴史があります。
本来はヨーロッパケナガイタチという生き物を品種改良されたものがフェレットですので、野生のフェレットというものは存在しません。
以上のことからイタチとフェレットはよく似ていて違いと呼べる違いはほとんどないと言っても良いでしょう。
強いて言えば、発生場所ですね。どちらもイタチ科ですので、習性や食性もとても似通っています。
オコジョってどんな生き物?
オコジョという生き物をご存知ですか?おそらくイタチやフェレットは知っているけど、オコジョは聞いたことない・・という方もいるのではないでしょうか。
オコジョとは別名「ヤマイタチ」と呼ばれていて、やはりイタチの仲間なのです。日本にもホンドオコジョとエゾオコジョという種類のオコジョが生息しています。
オコジョとはこんな姿をしています。
まさに白いイタチですよね。
雪の妖精とも呼ばれているのも頷けます。
初めて写真や映像を見たときは可愛いというより先に、とっても奇麗だなと思った記憶があります。
オコジョがフェレットなどと違う所は「体の色」と「大きさ」ですね。体長は16~30㎝くらいで、体重は150g~300gくらいで、かなり小柄なのですね。
またオコジョは夏毛と冬毛があり、季節によって体の色が変わるという特徴があるのです。
またオコジョの後ろ足は比較的長いという特徴があります。
この後足のおかげでとても優れたジャンプ力があるのもフェレットやイタチとの違いですね。
オコジョって飼える?
これだけ可愛いオコジョですので、飼いたい!と思った方も多いはず。
オコジョってペットにできるのでしょうか?実はオコジョは個体数が減少しており、準絶滅危惧種に指定されている生き物でもあり、長野県では天然記念物にも指定されていますので、飼育することはもちろん捕獲することもできません。
その他イタチ科の仲間は?
ニホンイタチやオコジョの他にもイタチ科に属するイタチの仲間はまだいます。
「イイズナ」という生き物がそれに当たります。「コエゾイタチ」とも呼ばれているそうですね。
まとめ
イタチとはイタチ科イタチ属に含まれる哺乳類の総称です。
フェレットもオコジョもイタチ科イタチ属に分類されていますのでイタチの仲間だと言えます。
それぞれの違いは発生の場所や体の大きさや色、顔の形、またジャンプ力など微妙に違いがあります。
フェレットに関してはヨーロッパケナガイタチを元にペット用に作られた生き物ですので、野生では存在していません。
ペット用の愛玩動物ということで様々なカラーバリエーションが存在するのが特徴です。