文鳥はペットにできる小鳥の中でも特に有名な飼いやすい種類の鳥ですよね。
種類もいくつか存在し、気に入った個体を選んで飼育できるのも文鳥飼育の魅力だと言えます。
そんな文鳥ですが、雛の育て方をご存知でしょうか。
文鳥を手乗りにする場合などには、幼い雛の頃から愛情込めて育ててあげるとより懐くようになります。
今回はそんな文鳥の雛の育て方や餌の与え方などを詳しく調べてまとめてみました。
目次
文鳥の雛が出てくる時期は?
文鳥には繁殖シーズンがあり、雛が出回る時期ももちろんあるのです。
一般的にペットショップに文鳥の雛が並ぶのは、春と秋の年2回がほとんどのようです。
春だと3月~5月くらい、秋だと10月~11月が文鳥の雛が多く出回る時期だと言えます。
また夏場は暑く、雛を育てるのには向かない気候だと言われていますので、この時期にペットショップに出回ることはないようですね。
雛の月齢別注意点
生後2週間~3週間の雛
ペットショップに並ぶのはだいたいこの頃の雛が多いようです。
この頃の雛はまだまだ体が弱々しく、羽もほとんどないのが特徴的です。
また基本的に眠っている時間がほとんどで、起きるのは餌を食べる時だけなのです。
注意点はむやみやたらに触ったりしない事です。
餌の時間だけやさしく接するようにし、それ以外の時間はそっとしてあげましょう。
生後4週間
雛が活発に動くようになるのがこの時期です。
歩くようになったり、飛び跳ねたりできるようになり、餌も自分で食べられるようになります。
もう少しすれば飛べるようになるか、というくらいの大事な時期ですね。
生後1か月~1か月半
羽が生えそろって、文鳥らしくなるのがこの時期です。
いよいよ飛べるようになっていく段階に差し掛かっています。
止まり木などもこの頃から入れてあげると良いでしょう。
餌は自分で食べられるようになりますから、水も容器に入れて準備しておきましょう。
生後1か月半~2か月
換羽といって羽毛が生え代わる時期になります。
文鳥は換羽の時期になるとイライラしたり気性が不安定になる傾向にあるようです。
そういうものだと思って、いつも通りやさしくコミュニケーションを取るようにしましょう。
生後3か月
雛というよりは若鳥と呼べるくらい立派な姿になってきます。
色々なことに興味を持つようになり、様々なことを学習するようになります。
この時期に特にコミュニケーションを上手く取ることができると、比較的手乗りにもなりやすくなる・・のかもしれませんね。
人間は危害を加えない、友好な関係を築ける存在なのだと刷り込みをしましょう。
生後半年くらい経つと、もう立派な成鳥といえます。
文鳥の雛の餌は?
雛の餌は「さし餌」といって、餌を食べさせてあげないといけません。
親鳥が雛に餌を食べさせる姿をよく見るかと思いますが、まさにあれですよね。
さし餌は雛の成長度合いによって、餌を与える回数などが変わります。
餌は「あわ玉」という粟をお湯で溶いたものをスポイトでゆっくりと与えます。
あわ玉はペットショップでも売っていますので入手するのに苦労することはないでしょう。
生後1週間までは一日に8回くらいを目安に与えましょう。
この頃の雛は自家繁殖させた個体などが対象ですね。
ペットショップで販売されている雛であれば、生後2週間は経過していることがほとんどです。
生後2週間を経過していれば、一日5回~6回くらいに減らします。
生後20日くらいになると、あわ玉だけでなく、小松菜などの青菜を細かく切ったものや、卵の殻を砕いて粉砕したものを混ぜて与えてやります。
混ぜるのは一日一回くらいの頻度で構いません。
卵の殻は殺菌のためにも一度電子レンジで加熱してから、ミキサーで粉々に粉砕するのがおススメです。
なお、下痢をしているなどの症状が見られる場合は消化不良の可能性がありますので、そのような症状が見られる場合、青菜を与えるのは控えてください。
あわ玉を作るポイント
粟をお湯で溶くだけですが、一旦お湯に浸してゴミが浮いてくれば、ゴミ取りをして再びお湯を加えます。
これを繰り返してあわ玉を作るのですが、決して作り置きをしないでください。
毎回新しくあわ玉を作ってあげる事が重要です。
時間が経ったさし餌は傷んでいますので、絶対に与えないようにしましょう。
またさし餌には温度管理が重要です。
さし餌のベストな温度は40℃くらいが良いのですが、冬になればすぐに冷えてしまいますので、温め直しながら与える事も忘れないでください。
餌を食べない場合
ペットショップから連れて帰ったばかりの雛はとても神経質になっている事が多く、餌をなかなか食べない場合もあるようです。
なるべく、ペットショップで食べていたのと同じ餌を与えるなど工夫が必要になります。
予めショップで購入する際に、現在与えている餌を聞いておくようにしましょう。
通常の餌への切り替え
生後1か月くらいを目途に、徐々に餌を切り替えていきましょう。
最初のうちはこれまでの粟と、小鳥用の飼料を混ぜて与えます。
切り替える時期の目安は、雛がさし餌を食べなくなってきたな、と思うくらいからで良いでしょう。
温度管理
雛はとても弱いので、温度管理もとても大事な飼育のポイントになります。
30℃くらいの飼育温度をキープできるように環境を整えてあげる必要があります。
生後1か月くらいまでは特に注意深く飼育してあげましょう。
まとめ
文鳥の雛は、主に春と秋にペットショップに出回ります。
ショップで販売されている雛は生後3週間くらいの雛が多いです。
お迎え後に餌を食べない場合はショップで食べていたものと同じ餌を用意してみましょう。
餌はさし餌として、あわ玉を与えます。
あわ玉はその都度新しく作るようにし、温度は40℃くらいに調整してから与えるようにします。
生後1か月頃から徐々に通常の飼料に切り替えていくことができます。
とてもデリケートな雛ですが、この頃から育て文鳥はとても愛着が湧き、より一層可愛いことでしょう。