キーウィ

キーウィという鳥がいるのをご存知でしょうか。名前を聞くとキウイフルーツを思い浮かべた人も多い事でしょう。

それもそのはず。キーウィはキウイフルーツに良く似ているんです。
今回はそんなキーウィについて詳しくご紹介していきます。

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キーウィは飛べないけど走るのが速い

キーウィは飛べない鳥の一種で、ダチョウ、エミュー、ヒクイドリと同じように翼が退化してしまっており、飛ぶことができません。そのかわりに脚力が強いという特徴を持っていて、走るのはとても得意なんです。

キーウィはニュージーランドにしかいない

キーウィはニュージーランドにしか生息しておらず、他の地域では野生のキーウィを見る事は出来ません

キーウィはニュージーランドの国鳥としても知られており、今やニュージーランドのシンボルにもなるくらいに、ニュージーランドの国民から愛されている鳥なんです。

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キーウィの嗅覚が凄い

キーウィは夜行性ですが、フクロウの様に目が発達しておらず、あまり見ることが出来ません。そのかわりに嗅覚がとても優れており、暗闇の中でも餌を探し当てることが出来ます

普通の鳥はクチバシの根元付近に鼻の穴が付いてますが、キーウィの鼻は長いくちばしの先端付近についています。クチバシを地面に差し込んで嗅覚を頼りに餌をついばみます。

キーウィの名前の由来

キウイ
キーウィはなぜ食いフルーツのような名前になっているのでしょうか。たいていの人はキウイフルーツに良く似ているからだ、と思うかもしれませんね。しかしそれは全く逆なんです。キウイフルーツが世に出てきたのは割と最近になってからです。

1906年に中国からニュージーランドに持ち込まれた植物が品種改良された結果、現在のキウイフルーツが誕生しました。当時はまだキウイという名前がなく、1950年代になった際に名前を決めようということになったんです。

そして見た目がキーウィにそっくりだ、というところからキウイという名前になったんです。

話が逸れましたが、キーウィの名前の由来はずばり「鳴き声」からです。キーウィは「キー」という甲高い声で鳴きますが、これがニュージーランドの先住民のマオリ族には「キーウィ」と聞こえたんでしょうね。

キーウィの卵は大きい!?

キーウィの特徴として、とても大きな卵を産むことで知られています。とはいえ、巨大な卵を産むわけではなく、体重に対する卵の比重が大きいんです。

例えば世界最大の鳥類の卵はダチョウの卵です。キーウィの卵と比べると当然ダチョウの卵の方が遥かに大きいです。しかしダチョウの体重を考えると卵の大きさは、体重のわずか3%程度でしかありません。私たちがよく目にするニワトリの卵でさえ、体重の比率ではわずか3%程度なんです。

一方キーウィの場合はというと、体重の20%もの重さの卵を産むんです。人間で例えるなら、50kgの体重の女性が、10kgの赤ちゃんを産むのと同じことなんです。なんか唖然としてしまいますよね。

キーウィはイクメン

キーウィの特徴として、卵を温めるのはメスではなく、オスの役割なんです。メスは大きな卵を産むだけで大変体力を使いますし、産後は体力の回復に専念します。オスはそんなメスに代わって卵を温めて、メスと子供の世話をするんですね。

そんなイクメンのキーウィから生まれた言葉があります。それが「キーウィ・ハズバンド(Kiwi Husband)」という言葉です。家事や育児に積極的な夫を指す言葉ですが、キーウィのこうした習性から産まれた言葉だったんですね。

国鳥、国のシンボルとしてのキーウィ

キーウィ
現在ではニュージーランドの国鳥として国民から愛されているキーウィですが、国のシンボルとしても使われているんです。ニュージーランドの1ドル硬貨にはキーウィがデザインされていたり、軍隊のマークにも使われたりしています。

他にも企業のシンボルにもデザインされたりということも普通にあります。さらにはニュージーランドの兵士の事をキーウィと呼んだりもしています。

日本の国鳥はキジですが、ここまでキーウィのように使われたりはしませんよね。それだけニュージーランドの国民にとってキーウィは特別な存在だということですね。

キーウィを見ることができる場所は?

キーウィはニュージーランドにある多くの施設で見ることができますが、ニュージーランドに行くのもそう簡単な事ではないですよね。

もちろん日本でもキーウィを見ることができる施設はあります。ただ、キーウィを見ることができるのは大阪にある「天王寺動物園」だけなんです。現在オスとメスのキーウィが2羽飼育されていて、キーウィを間近で見られる数少ない施設の一つです。
天王寺動物園

まとめ

キーウィはニュージーランド固有の飛べない鳥の一種で、ニュージーランドの国鳥でもありシンボルとして愛されています。

キウイフルーツとの関係ですが、姿が似ているということでキウイフルーツの方がキーウィの名前を参考に名付けられました。

キーウィは夜行性の鳥ですが目は退化しており、代わりに嗅覚がとても発達しています。飛べない鳥ですがダチョウやエミューのように脚はとても発達しており、かなり速いスピードで走ることができます。

キーウィを見れる動物園は日本国内では天王寺動物園だけです。変わった面白い鳥ですし、一度観察してみたい鳥ですね。