ラブラドールレトリバーは、盲導犬や、警察犬などの使役犬として優秀なだけでなく、伴侶動物としても申し分ない能力と性格をもっていることから、世界中で人気の高い犬種です。
今回は、そんなラブラドールレトリバーについて解説したいと思います。
目次
ラブラドールレトリバーってどんな犬?
ラブラドールレトリバーは、カナダ原産の大型犬で、カナダのラブラドール半島が、名前の由来になっています。
元々は、漁で網を引いたり、魚を運んだりする使役犬として活躍していました。
順応性が高く、攻撃性がなく、人との作業をとても喜ぶ性格から、盲導犬や救助犬、警察犬などとして、幅広く起用されていきました。
また、家庭犬としても優秀で、カナダ、イギリス、アメリカでは、登録頭数が第一位と、世界中で人気のある犬種です。
ラブラドールレトリバーの寿命は?
ラブラドールレトリバーの寿命は、12歳くらいです。
骨格の成長期は1歳くらいまでで、2歳で成犬となります。
2歳くらいまでは、とてもやんちゃですが、それを過ぎると落ち着いた大人の犬になります。
成犬のラブラドールレトリバーは、体長が56cmくらいで、体重や30kg前後です。6歳くらいからはシニア犬、10歳には、老齢犬の域に達します。
ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの違いは?
同じレトリバー種に、ゴールデンレトリバーがいます。
ラブラドールとゴールデンの大きな違いは、毛の長さです。
ラブラドールは、短いつややかな毛が特徴ですが、ゴールデンは、長くウェーブのかかった長いふさふさした毛並みが特徴的です。毛色にも違いがあります。
ラブラドールは、ブラック、チョコレート、イエローなどの色がありますが、ゴールデンは名前のとおり、金色の毛色をしています。
ただ、ゴールデンの中でも濃い色の毛色と、薄めの毛色があるようです。
どちらの犬種も性格は似ており、家庭犬としてすばらしい性格をもっていることから、日本で人気の犬種です。
ただ、ふさふさした毛並みが好まれるのか、日本ではどちらかといえば、ゴールデンレトリバーの方に人気が高いです。
ラブラドールレトリバーの性格は?
ラブラドールレトリバーは、従順・忠実で、飼い主を喜ばせることが大好きです。
また、とても温和で友好的で、社交性も高いため、多頭飼いにも向き、どんな相手でも仲良く接することができます。まさに、理想の家庭犬といった感じです。
ラブラドールレトリバーのしつけはしやすい?
ラブラドールレトリバーは、警察犬や、盲導犬に起用されるだけあって、洞察力が高く理解力も高いため、しつけは他の犬種に比べて簡単で楽です。
飼い主のいうことをしっかりと聞き、飼い主を喜ばせることで、自分も喜びを感じます。
ラブラドールレトリバーの飼い方と注意点
ラブラドールレトリバーは、家庭犬として理想的な性格ですが、同時にとても活動的です。
なので、1日に2回、1回1時間以上の運動が必要です。散歩やトレーニングをさせることで、ありあまるエネルギーを発散してあげる必要があります。
ラブラドールレトリバーは、脂肪を蓄える体質なので、運動が少ないと太ってしまう危険性があります。
一方で、過度な運動も注意が必要です。
ラブラドールレトリバーのもつ遺伝病として、股関節形成不全があります。
これは、生まれつき、股関節が緩いために、股関節を脱臼してしまったり、股関節が不安定なために、関節炎になってしまったりして、股関節が痛む病気です。
肥満や、過度な運動は、股関節形成不全の発症リスクを上昇させます。
また寒さには比較的強いですが暑さには弱いので、特に夏場は涼しい日陰で休んだり、日差しの落ちてきた夕方などに散歩したりするようにしましょう。
それから、食後の運動はさせないようにしましょう。
大型犬は、胃捻転という病気をおこしやすく、食後に運動をさせるとこの病気が起こりやすいためです。
胃捻転がおこると血流障害によって、循環不全と敗血症を起こし、死に至ります。
緊急手術が必要となる恐ろしい病気ですので、胃捻転については、ラブラドールレトリバーだけでなく、大型犬を飼う上で必ず知っている必要があります。
ラブラドールレトリバーの入手方法は?
ラブラドールレトリバーは、ペットショップやブリーダーさんから購入することが出来ます。
価格は25万くらいですが、血統や毛色によって値段がかわり、血統が良いラブラドールは、100万円以上することもあります。
また、ラブラドールレトリバーは人気の犬種であることから、里親募集にも多くのラブラドールレトリバーが登録されています。
子犬から育てたいというこだわりが無い方は、里親募集のほうも検討してみてください。
まとめ
以上、ラブラドールレトリバーについて解説しました。
ラブラドールレトリバーは、伴侶動物として、申し分ない能力と性格を兼ね備えています。
きっと家族の一員として、たくさんの喜びを分かち合うことができるでしょう。
ただし、大型犬は想像以上にお金がかかったり、広いスペースが必要だったりと、小型犬以上に飼うのは大変です。
購入を検討される場合は、本当に飼えるかしっかり考えた上で、検討するようにしましょう。