ミジンコ

ミジンコ(微塵子)はプランクトンの中でも特に有名どころですよね。

大抵の場合、ミジンコはメダカやその他の熱帯魚などの観賞魚の餌用として販売されていたり、飼育されているケースがほとんどだと思います。

しかし近年では、ピョコピョコと動き回る姿がとても可愛らしいという理由から、ミジンコの飼育そのものを楽しむ目的として飼っている人もいるのだとか。

身近なプランクトンであるミジンコですが、入手方法は購入する他にも野外で採取する方法もあります。

また、採集してきたミジンコはどうやって飼育すれば良いのでしょうか。

今回はそんなミジンコの採集や飼育方法について詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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ミジンコの採集場所は?

ミジンコは日本全国、本当にどこにでも生息していると言っても良いくらいにポピュラーな生物です。

水があるところなら大抵採集できるとは思います。

もっとも簡単に採集できる身近な場所と言えば、「田んぼ」ではないでしょうか。

とはいえ、田んぼは町中にはないでしょうし、田舎に住んでいる人たちには最も身近な採集場所といえるかもしれませんね。

 

他にも池や水溜まりにも高確率でミジンコが生息しています。

ただし、狙い目の場所としては、あまり奇麗な透明な水ではない、少し濁った水のある場所ですね。

また、水草などがたくさん生えていたり、浮草なども多い場所が狙い目です。

ポイントとしては、水の色が少し緑がかっているような場所ですね。

そういった場所にはミジンコの餌となる植物プランクトンが豊富に生息しているので、自然とミジンコも大量発生するのです。

 

ミジンコは通常たくさんの数が集まっています。

またミジンコ自体、微生物とは言えど、目には見えないほど小さいわけではなく、大きさは1ミリくらいありますので、肉眼でも見ることができます。

よく目を凝らしてみると、動き回っているミジンコが確認できるはずです。

 

ただし注意点もあります。

田んぼで採集する場合には、農薬が散布されているケースも多いです。

そういった場合には、採集したミジンコを餌にする、鑑賞魚やエビなどに悪影響をもたらす恐れがありますので注意が必要です。

田んぼで採集する場合は、自己責任で注意しながら行ってくださいね。

 

ちなみに、観賞魚の餌として利用されるミジンコは、植物プランクトンなどを餌としている、「タマミジンコ」と呼ばれる種類のミジンコが一般的です。

なお、ミジンコのの種類に関しては以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

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ミジンコの採集方法は?

ミジンコを採集しやすい時間帯というものがあります。

それは日の出、日の入り前後がおススメだと言われています。

つまりは早朝と夕方ですね。

この時間帯では特にミジンコを目視しやすいです。

また光を当てると集まってくる習性がありますので、夜に採集すると言った場合でも、懐中電灯など照らせるものを持っていくと採集することができます。

 

採集するには、ミジンコをしっかりとすくう事ができる網があると良いですね。

また目の細かい網が無い場合は、水ごとごっそりすくって採集するのが良いでしょう。

一般的なのはペットボトルで採集するなどですね。

 

 

ミジンコが赤い!?

稀にミジンコが赤くなっている場合があります。

これはミジンコが酸欠状態であるが故に起きる現象で、赤くなっているミジンコはいわゆる不健康な状態である可能性が高いのです。

採集後に飼育環境を整えることで元に戻ることもできますが、餌として利用するために採集することが大半ですよね。

なのであまり不健康なミジンコの採集は控えた方が良い、とも考えます。

また農薬によって赤く変色するといった情報もちらほら耳にしますので、いずれにせよ不健康なミジンコであることに変わりはないですね。

 

ミジンコの餌は?

タマミジンコの餌は一般的には「植物性プランクトン」になります。

青水やグリーンウォーターとよばれる植物性プランクトンが大量に発生した水で飼育する場合、ミジンコにとって適した環境であると言えるでしょう。

しかしグリーンウォーターを用意するのも、場合によっては結構大変であることもあります。

そういった場合におススメなのが、「ドライイースト」です。

そうです。

パンを発酵させるために使う、あのドライイーストですね。

イースト自体、イースト菌という微生物でもありますので、それがミジンコの餌として利用できるというものです。

これって結構便利だと思いませんか?

 

与え方は簡単です。

100mlくらいの容器に水を入れ、スプーン1杯程度のドライイーストを入れて良くかき混ぜて溶かします。

そうしてできたドライイースト水を、ミジンコのいる水に入れるだけです。

 

注意点としては、しっかりとドライイーストを水に溶かし込む事です。

しっかり混ざらずに粒が残ってしまうとミジンコが食べず、餌として使えませんので注意してください。

 

採集できる場所がない!という場合には?

もしもミジンコがいそうな場所が全くない!

という場合には、購入する事もできます。

ネット通販でも普通にいろんな商品として販売されていますので、チェックしてみてください。

 

まとめ

ミジンコは奇麗な透き通った水よりも、少し濁った水を好んで生息しています。

一般的な採集は「田んぼ」が最も簡単に見つけられるでしょう。

ただし、農薬を散布されていない事を確認してから採集する方が無難だと言えます。

採集には目が細かい網を持っていくと重宝します。

どうしても採集する場所がない場合は、ネット通販でもミジンコを購入する事ができますので、一旦購入して繁殖させてみると良いでしょう。

また、観賞魚の餌とされているタマミジンコの餌は植物性プランクトンですが、飼育下ではドライイーストを溶かした水を入れてあげる事でも餌として代用する事ができます。