ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビを飼育していたけれど、ふと水槽を見てみればミナミヌマエビがなんか減ってる気がする・・なんていう経験はないでしょうか。
また、あれだけたくさんいたミナミヌマエビなのに、気付いたら全くといっていいほどいなくなっていた・・なんていうこともあるかもしれません。
今回はミナミヌマエビが徐々にまたは突然水槽からいなくなる原因と、ミナミヌマエビを減らさずに飼育する方法について詳しくご紹介していきます。

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ミナミヌマエビはデリケート

ミナミヌマエビは日本在来種のエビですし、屋外で放置状態の環境でも勝手に増えると言われているくらいに丈夫なエビでもあります。
しかし一方でデリケートなエビでもあるんです。
ミナミヌマエビは水質の変化に敏感ですので、水合わせの際に失敗してしまい、知らず知らずのうちにダメージを与えてしまっていることも結構あるものです。
その結果一週間たったくらいに突然死んでしまうなんてことも多いものです。

丈夫なエビでも、やはり水質に関してはデリケートですので、水合わせは慎重に行っておいて損はないでしょう。

ミナミヌマエビの寿命は短い

ミナミヌマエビの寿命はわずか1年程度と言われています。もちろん個体差もありますが概ね1年程度と考えておいて良いでしょう。
水槽の中でミナミヌマエビを飼育し続けるためには、水槽の中で繁殖させていかないと、1年後には寿命が尽きてしまって突然いなくなってしまうということも普通にあり得るのです。

ミナミヌマエビが繁殖できない環境になっている

ミナミヌマエビの繁殖自体はとても簡単です。基本的にオスとメスのミナミヌマエビがいれば勝手に繁殖してくれますので、初心者の方にも簡単にミナミヌマエビを繁殖させることが可能です。
ただし繁殖にも条件がありまして、繁殖の条件を満たしていなければ繁殖はできません。

ミナミヌマエビの繁殖できる条件とは・・・

  • ある程度の水量と良い水質
  • 水槽の溶存酸素量が充分である
  • 温度が20℃程度ある
  • 天敵がいない環境である

こんな感じです。

ミナミヌマエビは酸素不足にとても弱いですので、酸素不足になると水質がいくら良くても簡単に死んでしまうんです。
またアンモニアにも敏感ですので、水槽内のアンモニアが溜まってくるとポツポツと死ぬようになってきます。
水量が少ないほどアンモニア濃度が高くなりやすく、水質が悪化しやすくなりますので、ある程度の水量があって水質が安定している環境が必要になります。

比較的幅広い温度に適応できるミナミヌマエビですが、自然界の繁殖期は春から秋になります。つまり水温が20℃くらいある環境であれば、繁殖が可能です。ヒーターで加温してあげれば年中繁殖させることができますよ。

またミナミヌマエビの天敵は多いです。大人になったミナミヌマエビであればそれほど食べられることもないでしょうが、稚エビともなれば話は変わってきます。
メダカやネオンテトラなどの小魚でさえミナミヌマエビの稚エビを食べてしまうと言いますから、稚エビにとってはほとんどの魚は天敵という事になります。

また私の経験談ですが、同じヌマエビであるヤマトヌマエビを入れるとミナミヌマエビが次第に減っていってしまったという経験があります。ヤマトヌマエビもミナミヌマエビの稚エビを襲って食べてしまっていたということだと考えられます。つまり、稚エビが食べられるスピードよりも増えるスピードが速くないとミナミヌマエビが徐々に減ってしまうということになります。

ではミナミヌマエビが減らないようにする対策やポイントをまとめていきたいと思います。

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隠れ家をたくさん用意する

ミナミヌマエビの稚エビが食べられさえしなければ繁殖することは容易です。なので稚エビが隠れたり逃げ込める隠れ家がたくさんあればOKです。

隠れ家には水草やシェルターが適していますが、個人的には水草をたくさん繁茂させておけばミナミヌマエビの隠れ家としては十分だと考えます。

おススメはウィローモスですね。ウィローモスは簡単に成長しますし、流木や石などに巻き付けてレイアウト水槽にもピッタリです。しかもエビの餌にもなるため隠れ家や餌として一石二鳥です。

ミナミヌマエビ単体で飼育する

ミナミヌマエビと何か他の魚を混泳させていると繁殖しにくくなりますから、いっそのことミナミヌマエビ単体で繁殖させてやるという方法が最も効果的です。ミナミヌマエビの繁殖用水槽を用意しておいて、増えたらメイン水槽で混泳させる方法なんかも良いですね。

エアレーションはしっかりする

二酸化炭素を添加している水槽であれば、水槽内の酸素が不足することがあります。
夜間には二酸化炭素添加を止めてエアレーションをしっかりしてあげるとミナミヌマエビが酸欠で死ななくなります。

なるべく大きな水槽で飼育する

最も水質を安定させる方法は大きな水槽で飼育することです。30㎝水槽よりも60㎝水槽の方が遥かに水質が安定しやすく飼いやすいです。
小さな水槽の場合は頻繁に水換えをしなければ水質の維持は難しいですし、水換えはミナミヌマエビにとってストレスになることがあります。

抱卵しているミナミヌマエビがいると、水換えのショックで脱皮してしまい、脱皮してしまった母エビはすべての卵も一緒に脱ぎ捨ててしまいます。こうなるともう卵は孵らず繁殖もできません。抱卵個体を発見したら、急激な水質変化が起きないように水換えを減らすこともミナミヌマエビを増やすためには重要です。

まとめ

ミナミヌマエビは繁殖自体は非常に簡単ですが。少し飼育方法を間違えると繁殖できなくなってしまい、結果としてミナミヌマエビが減っていってしまうということになります。ですのでミナミヌマエビを減らさずに飼育し続けるためには、安定的に繁殖させることです。

ミナミヌマエビが繁殖しやすい環境を別に用意してそちらで繁殖させる方法をとるとミナミヌマエビを絶やさずに飼育し続けることができておススメですよ。

またミナミヌマエビやエビの水合わせに関しては、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

ミナミヌマエビの繁殖について!産卵から稚エビの育て方も!
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