ノコギリクワガタ

ノコギリクワガタ

ノコギリクワガタは国内産クワガタムシの中でも、もっともよく知られたクワガタムシですよね。

子どもの頃に捕まえてきて遊んだりした人も多い事でしょう。

またギザギザの歯が生えた大アゴのフォルムを持つ大型のオスは、とてもカッコよく迫力がありますよね。

そんなノコギリクワガタの飼育方法には注意点もあります。

今回はノコギリクワガタの飼育方法や繁殖方法、幼虫の育て方についても詳しく調べてまとめてみました。

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ノコギリクワガタの特徴や寿命、値段などについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

ノコギリクワガタの成虫飼育

ノコギリクワガタの成虫飼育に必要なものをご紹介します。

プラケース

プラケースはどのようなものでも構いません。

クワガタ飼育において気になるのは、「コバエの発生」じゃないでしょうか。

プラケースにコバエが侵入しやすく、気持ちの良いものではありませんよね。

そこでコバエシャッターという商品が役に立ちます。

クワガタ飼育の上ではもはや欠かせないものになってきていますね。

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昆虫マット

成虫飼育においては、基本的にどんな昆虫マットでも大丈夫です。

ただし、繁殖させる際、産卵セットに使用するマットや幼虫飼育の際のマットは、発酵マットを使用する方が良いです。

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昆虫ゼリー

飼育下におけるクワガタムシの餌は専ら昆虫ゼリーになります。

基本的に食いつきが良ければどんなものでも問題ないです。

ただし産卵前後のメスには、より高タンパクなゼリーを必要としますので注意しましょう。

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止まり木

転倒防止のために入れておきましょう。

転んだ時に起き上がれないと、そのまま体力を消耗し、弱ってしまう場合があります。

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単独飼育が基本

闘争心が強く、気性も荒いクワガタですので、オス同士を一緒に飼育するとケンカをしてケガをしてしまう確率が高くなってしまいます。

苦労して育てた個体であれば、特に大事に育てたいところ。

できれば一匹ずつの単独飼育がおススメです。

 

ノコギリクワガタの飼育適正温度

ノコギリクワガタの成虫の適正温度は意外と低く、22℃~24℃くらいと言われています。

夏の虫だからと言って、夏の暑さに強いよいうわけではなく、結構涼しい環境が適しているのです。

30℃えお超えるような暑さには特に注意し、飼育ケースの置き場所は直射日光が当たらない、涼しい場所で管理しましょう。

 

ノコギリクワガタの繁殖、産卵

ノコギリクワガタは簡単に繁殖させる事ができます。

繁殖させるための方法をご紹介します。

ペアリング

ノコギリクワガタはオスとメスを一緒に入れて飼育していると、自然に交尾を行い産卵をするようになります。

また野外で捕まえたメスは、既に交尾を済ませていることが多く、そのまま産卵セットに入れても産卵を開始することが良くあるのです。

およそ1週間も一緒に飼育していると、交尾は済んでいるはずです。

ペアリングの注意点として、メスがしっかりと成熟している事が絶対条件です。

羽化後間もない個体だと、交尾が上手くいかなかったり、メスがオスを拒絶し、オスが苛立ってメスを攻撃したりします。

産卵セット

産卵セットの作り方は簡単です。

プラケースに8分目くらいに発酵マットを固く押して詰め込みます。

その上にふわっとマットと被せるように入れてください。

あとは転倒防止に止まり木を入れ、高タンパクゼリーを入れてあげるだけで産卵セットは出来上がりです。

この際に使用する発酵マットは、「ガス抜き」をしっかり行ってから使用してください。

ガス抜きは新聞紙の上にマットを拡げて数日間放置しておくだけです。

強烈なニオイが消えればちゃんとガス抜きが出来ている証拠になります。

メスを入れたらそのまま1か月ほどそのまま放置します。

ただし、マットの乾燥のさせ過ぎには注意が必要です。

時々霧吹きで湿り気を与えてください。

ちなみに産卵の際の適正温度は25℃前後だと言われていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

割り出し

1カ月後に産卵セットをひっくり返してみましょう。

孵化した幼虫や卵が採集できるはずです。

取り出した幼虫や卵はそれぞれ個別に管理します。

最初のうちは小さめのプリンカップで管理するのが望ましいです。

この時に使用するマットは、産卵セットで使用したものと同じマットを使用してください。

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ノコギリクワガタの幼虫の飼育方法

ノコギリクワガタの幼虫はプリンカップから飼育しますが、徐々に大きなボトルでの飼育に切り替えていきましょう。

幼虫の飼育は菌糸ビンでも、発酵マットを詰めたボトルでもどちらでも飼育可能です。

飼育適正温度は22℃~24℃くらいが適しており、温度管理を行わないと羽化までに1年~1年半くらいかかってしまいます。

しかし温度管理を行うと早ければ8か月、遅くても1年くらいで成虫まで持っていく事ができるのです。

餌の交換

幼虫を飼育していると、そのうち菌糸ビンやボトルが糞で黒く劣化していきます。

黒いものが目立ってきたら新しい菌糸ビンやマットに交換しましょう。

大体の目安ですが、3か月に一度の交換が良いように思います。

しかし実際には劣化の様子を見ながら、交換時期を判断してください。

 

蛹化~さなぎ

幼虫はやがてさなぎになります。

そのために蛹室を作り、その中で動かなくなってさなぎになる準備をするのです。

この時の幼虫を前蛹(ぜんよう)と言い、さなぎになることを蛹化(ようか)と呼びます。

さなぎの期間中は特にデリケートな時期ですので、構わずにそっとしておく方が賢明です。

 

羽化

さなぎはやがて羽化して成虫になりますが、成虫は羽化した時期によって活動するかしないかが決まります。

夏の終わりに羽化した個体は、その年には活動せず、次の夏が始まるまで土の中でじっとして過ごします。

この間に餌を食べる事もないのが特徴的です。

無理に掘り起こしたりすると、そのまま体力を消耗し、死んでしまう事もありますので我慢しましょう。

活動を開始した新成虫は、性成熟も完了しており、交尾もできるようになっていますよ。

 

まとめ

ノコギリクワガタはすごく簡単に飼育することができますので、昆虫飼育にはおススメのクワガタだと思います。

繁殖も意外と簡単に行う事ができますが、ポイントをしっかりと抑えておかないと失敗も多いようですね。

また羽化してからの新成虫の活動時期に関しては、独特な特徴があるので注意しましょう。

上手に飼育できれば、70㎜を超える大型個体も羽化させることができるかもしれませんね。