ウサギ

ウサギを健康的に飼育するために欠かせないのが適切な餌の与え方や量であると言っても良いでしょう。

ウサギの餌の量ってどれくらいがいいんだろう。

ウサギの餌はいつあげればいいんだろう。

今回はこういった疑問に答えます。

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ウサギの主食は牧草

ウサギは完全に草食動物ですので、餌は牧草とペレットになります。
主食となるのは牧草です。牧草には胃腸の健康を保つ働きがありますが、栄養が足りないというのが難点です。
そこで登場するのがウサギ専用のペレットですね。牧草では不足しがちな栄養をしっかりと摂ることができますので、必ず与えましょう。
ですのでウサギの食事の基本は「牧草+ペレット」ということになります。

ウサギに餌を与える時間はいつがいい?

ウサギはいつ活動する動物なのかご存知でしょうか。
昼行性?それとも夜行性?
実はウサギはそのどちらでもない「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」という習性があります。薄明薄暮性とは、薄明(明け方)や薄暮(夕方)の時間帯に活発に活動することをいいます。

あまり聞かない習性ですが、薄明薄暮性の動物は意外と多いものです。
ネコ、イヌ、シカ、ウサギ、フェレット、ネズミ、ハムスター、モルモットなども薄明薄暮性なんですね。昆虫ではホタルも薄明薄暮性なんです。月明りの夜に活発になるので、考えてみれば納得できます。
夜行性として紹介されている動物も、実は薄明薄暮性であるということが結構あるんです。

ちなみに薄明薄暮性の動物には、明け方のみ活動するものや夕暮れ時のみ活動するものがいたり様々です。

ですので餌を与えるベストなタイミングは、「朝と夕方の1日2回」となります。ウサギの場合は夕方~夜にかけて特に活発になる傾向がありますので、夕方の餌をやや多めに与えても良いでしょう。

牧草は常に食べ放題

牧草は主食となりますし、歯が伸びすぎるのを防ぎ、毛玉などの排出などの働きもあります。
ウサギの年齢にかかわらず、牧草は常に好きなだけ食べられる状態にしておくと良いです。
とはいえ、大量の牧草を入れておくのはちょっとおすすめできません。ウサギはそんなに大量の牧草を食べないからですね。
食べずに余ってしまった牧草は質が悪くなり、ウサギは質が悪くなった牧草を食べなくなります。
ウサギが1度の食事でどれくらいの量の牧草を食べるのかを見極めながら与えていくようにすれば、牧草を無駄にしないですみますね。

ウサギの成長期

ウサギのベストなペレットの量はウサギの成長段階によって異なります。
成長期のウサギは離乳してから生後半年までだと言われ、この時期に特に成長が著しいです。
生後1年頃には大人になりますので、生後1年までは成長期と捉えておきましょう。

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ウサギの餌の量は体重の3%~5%が理想?

一般的なウサギの餌の量は飼育書や餌のメーカーの公表でも明記されていて、「ウサギの体重の3%~5%」と表記してあることが多い印象です。これはウサギの成長段階に応じてウサギの餌の量を調節していく方法とです。
成長期である生後半年までは体重の5%の餌を与えていき、それ以降成長が一旦落ち着けば徐々に3%程度にまで餌を減らしていきます。成長段階に応じて餌の量を調整していくという考え方というわけですね。

成長期のウサギはペレット食べ放題がおすすめ

成長期の子ウサギの場合は基本的にペレットも牧草もいつでも食べられる状態(食べ放題)にしておくのが良いとも言われています。
これは成長期に必要な栄養をしっかりと摂れることを目的とした考え方です。

餌の調整を間違うと、太ってしまったり、ガリガリに痩せてしまうことがあります。
しかし成長期のウサギはいくら食べても太ることがないので、基本的に食べ放題にしていても問題がないのです。
こういった理由からむしろ、成長期のウサギのペレットは食べ放題にしておくのが良いというわけですね。

ペレットばかり食べるようになる

ウサギは美味しいものを優先して食べます。ウサギに限った事ではないですが、牧草よりもペレットの方が美味しいものなので、放っておくとペレットしか食べない、といった状態に陥ることがあります。
ウサギが牧草を食べなくなるのは健康状態の維持にも良くないので、対策を打ちましょう。
ペレットばかり食べているな、と感じたらペレットの食べ放題を止め、ウサギの体重の3%~5%の量のペレットを与えるように切り替えていきます。
あくまで主食は牧草であるということを忘れないようにしましょう。

大人のウサギにはペレットはほとんど必要ない

大人になったウサギには、ペレットはほとんど必要ない、という意見もあります。
成長期とは違い、体が出来上った大人のウサギには成長期の時に与えていた量のペレットは必要ないのです。
それよりもむしろ牧草をたくさん食べさせた方がウサギの健康には良いので、なるべく主食である牧草をたくさん与えておくのが良いとされています。
しかしペレットも栄養補填の意味合いでは少し必要ですので、体重の1%~3%程の少量を与えるのがベストだと考えます。

ウサギのベスト体重を知っておく

ここまで記述した内容は、ウサギの体重から計算した餌の適正量を割り出す方法です。
しかしこれはウサギの適正体重が正しくないと、本当に必要な餌の量かどうかが分からなくなります。
痩せているウサギに対して体重の3%の餌の量を与えていても、ウサギはずっと痩せたままです。
また逆に太っているウサギに体重の3%の餌を与えていても、いつまでたっても太ったままであることがほとんどです。
そうならない為にも、ウサギのベストな体重の見極めがとても重要になります。
ちゃんと肉付きが良いか、骨が浮き出るほどに痩せていないか、また太り過ぎていないかなどのチェックを行い、ウサギにとってベストな餌の量を見極めていきましょう。

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