秋になればきれいな鳴き声を聞かせてくれる鈴虫(スズムシ)。
鳴く虫の中でも特に良く知られている昆虫なのではないでしょうか。
でも鈴虫ってどうやって飼うのでしょうか。
鈴虫ってペットショップでも売っているのを見かけるけど、飼い方となるとあんまり良く知らない・・という方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな鈴虫の飼い方に焦点を当ててみました。幼虫から成虫までの飼育方法における注意点や、最も簡単で確実な飼い方をご紹介します。
鈴虫を飼うために用意するもの
水槽または虫かご
鈴虫の飼育に必須アイテムですね。これがないと始まりません。
水槽の大きさは、どれくらいの数の鈴虫を飼いたいのかによって変わってくるので、飼いたい鈴虫の数に合わせて大きさを決めましょう。
10匹程度なら100円ショップで売っている虫かごでも飼うことはできますよ。
しかしせっかく飼うのだから、ちょっと広めの水槽がやはり個人的にはおすすめです。
45㎝もしく60㎝の水槽があれば、かなりの数の鈴虫を飼うことができ、繁殖にも挑戦したいのであれば、これくらい広いサイズの水槽であれば容易に行う事ができますよ。
土(スズムシマット)
水槽の底に敷く土ですね。
ホームセンターやペットショップに行けば、「スズムシマット」として色んな土が販売されていますのでそちらを購入する事をおすすめします。
どこかの公園や野外で採ってきた土でもいいじゃないか、と思った方もいるかと思います。
しかしそれは絶対おすすめできません。なぜならそういった土には雑菌や他の虫が混ざっている可能性が高く、鈴虫にとって良くないからです。
わずか数百円で購入できるスズムシマットですので、ここはケチらないでおきましょう。
マットはなるべく深く敷くのがポイントです。
大体5~6㎝くらいの深さになるように敷きましょう。鈴虫はマットの中に産卵しますので、これくらいの深さがないと産卵できないのです。
鈴虫の隠れ家
鈴虫は暗いところを好みますので、隠れ家を作ってあげる必要があります。
おすすめの隠れ家は、「小さな植木鉢を逆さにしたもの」です。
これが何といってもお手軽な方法なのですが、似たような方法として「ジフィーポット」を使うという方法もあります。
ジフィーポットなら植木鉢と違い、ハサミなどで切れますので入り口も作りやすくおススメですね。
その他にも割れた茶碗などを逆さにしてあげても隠れ家になりますよ。
この隠れ家がないと、最悪の場合共食いが頻発してしまいます。必ずなんでも良いので隠れ家を用意しましょう。
止まり木、木炭
水槽のレイアウト用の止まり木として、流木を用意します。
または木炭でも良い、というよりは木炭の方がむしろ良かったりします。
鈴虫は黒いものを好む特徴がありますし、木炭には消臭効果や湿度調節効果が期待でき、一石二鳥なのです。
鈴虫の餌
鈴虫の餌は市販の「鈴虫の餌」を購入して与えると良いです。
与え方は簡単です。小さな容器に入れて与えるのですが、ペットボトルのキャップでも代用可能です。
多くのの場合鈴虫の餌に容器が付属していますので、それを使用すると良いですね。
また鈴虫は雑食性ですので、野菜や小魚も与えると良いです。
特に幼虫のうちはタンパク質が必要になりますので、煮干しやカツオ節の粉などを多めに与えると良いです。
こういったタンパク質が不足すると、鈴虫はすぐに共食いを始めてしまいます。
10匹以上いた鈴虫が、気づいたら3~4匹になっていた!という事例も多いですので、共食い対策として隠れ家とタンパク質を含んだ餌は豊富に与えましょう。
野菜はナスやキュウリを与えておけば問題ありません。与え方は簡単です。輪切りにした野菜を竹串などで刺して、竹串をマットに刺し込みます。
注意点として、絶対に餌はマットに直置きしてはいけません。腐敗した餌がマットを汚してしまい、カビが生えたりして衛生的に良くありません。
また生の野菜は傷みやすいで、古くなった餌は早めに取り除き、新しい餌と交換しましょう。できれば毎日取り換えるのがベストですね。
また買ってきた野菜の場合農薬が使われていますので、与える前にしっかり洗うようにしましょう。農薬が原因で全滅する恐れもあります。
飼育ケースの注意点
飼育ケースにはクモなどの外敵が侵入しないように、目の細かいフタをすることをおすすめします。
一度侵入したクモなどの外敵はケースの中でやりたい放題、鈴虫を一網打尽にしてしまいます。
また飼育ケースの置き場所は直射日光の当たらない、風通しの良い涼しい場所で、暗がりの場所が最もおすすめです。具体的には玄関などですかね。
玄関で鈴虫を飼っている方も結構多くいますよ。
また飼育ケース内のマットは乾燥しないように、一日一回程度霧吹きしてあげましょう。
この時の注意点として、必ず霧吹きを使ってください。
そのままドバドバとコップなどで水を与えると分が偏ってしまい、グチョグチョになってしまう場所ができてしまって良くありません。
鈴虫の鳴き声
鈴虫の鳴き声に関しては、以下の記事にて詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしょうか。鈴虫は非常に簡単に飼うことができるため、鳴く虫の中でも特におすすめの昆虫ですね。
鈴虫の飼い方はとても簡単なのですが、注意すべき点が多い印象ですね。
まずはケースの置き場所に注意です。直射日光を避け、涼しい暗がりの場所を探しましょう。
また餌の与え方の注意点としては、マットが汚れないように容器に入れたり、竹串に刺して与え、カビが生えないようにしましょう。
餌はタンパク質の餌を与えないと共食いしてしまいます。煮干しやカツオ節などを与え、共食い防止に努めましょう。
水分補給は霧吹きで大丈夫です。ただし、必ず霧吹きを使用し、まんべんなく水分が行き渡るようにする必要があります。