ヤシガニ

ヤシガニというい生き物がいるのをご存知でしょうか。

カニっていうんだから、カニの仲間でしょ?

って思うかもしれませんが、実はカニではないのです。

また、ハサミで挟む強さが半端ないという噂があるヤシガニ。

一体どれくらいの力(握力)を持っているのでしょうか。

今回はそんなヤシガニについて、詳しく調べてまとめてみました。

 

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ヤシガニは何の仲間?

ヤシガニは甲殻類で、カニというよりは「ヤドカリの仲間」になります。

しかも陸上で生きる節足動物の中でも最大級の生き物であり、大きなものでは体重4kgにも成長する大型節足動物です。

ぱっと見では青みがかったカッコいい姿をしていますが、さすがにヤドカリだとは思わないでしょうね。

 

ヤドカリなのに殻を持っていない!?

ヤシガニはヤドカリの仲間ですので、ヤドカリのように殻をもっていないのか、という疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

しかしヤシガニは大抵、殻を持っていません。

しかし、子どもの頃のヤシガニはごく小さいため、殻を持っている事もあります

ヤシガニは成長するととんでもなく大きくなるため、ヤシガニが入れるだけの大きな殻が無くなってしまうので、殻を持たなくなるのです。

小さな殻を持っているヤシガニは、一見するとオカヤドカリそのもの。

全く見分けがつかないという人もいるくらいです。

でも情報によると、オカヤドカリは刺激を与えると殻に引っ込んでしまうのに対し、ヤシガニは威嚇してくるという違いがあるとの事。

つついてみると、意外と簡単に見分けられそうですよね。

 

ちなみに、オカヤドカリに関しては以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

なぜヤシガニという名前なのか

ヤシガニはインド洋や西太平洋に生息していますが、日本では沖縄や宮古島にも分布しています。

南の島の植物と言えば「ヤシの木」ですよね。

ヤシガニは「ヤシの木に登って、ヤシの実を切り落として食べる」習性があると言われていたため、この名がつけられたようです。

しかし実際のところ、ヤシガニにはそういった習性はありません。

たしかに木に登るのは得意なヤシガニですので、ヤシの木に登ってヤシの実を取ることもあることでしょう。

たまたまヤシの実を取っていたヤシガニを見つけて、そう名付けたんでしょうか。

 

ヤシガニに毒はある?

ヤシガニ自身に毒はありません。

しかし、ヤシガニは何でも食べています。

腐った動物の死体や、はたまた人間の出したゴミなども食べていると言われています。

また、一部の地域に生息しているヤシガニは、その地域に生息している有毒な植物も食べている事があり、ヤシガニの体内に毒性が蓄積されている恐れがあります。

ヤシガニが食べている有毒な植物として、ハスノハギリの果実があります。

 

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ヤシガニの力はライオン級!?

ヤシガニと言えば有名なのが、「ハサミの力が強い」という事。

どれくらい強いのでしょうか。

ヤシガニの力の強さは、体重に7を掛けた数に相当すると言われています。

つまり、4kgにまで成長した最大級のヤシガニであれば、4kg×7で280kgになります。

これはなんと、ライオンの噛む力と同等の強さなんだとか。

木の枝なんて一瞬で粉々ですね。

また、ヤシガニのハサミは「切る」というよりは、「押しつぶす」という方が相応しいようですね。

乾電池でさえ変形してしまうほどの怪力ですので、うっかり手を挟まれてしまったら大変です。

大ケガどころではありませんので、ヤシガニを触る際には十分な注意を払いましょう。

 

ヤシガニは飼育できる?

ヤシガニは飼育する事も可能です。

飼育に関して、特に許可をもらう必要もありません。

ただし、まだ成長しきっていない個体でないと飼育は困難を極めます。

成長するとケージを破壊して脱走される可能性が格段に高くなりますし、先に述べたハサミの力も強力ですので危険です。

 

またヤシガニの飼育環境は適度な海水と陸地の用意が必要になります。

さらに南国の生き物という事もあって、高温多湿を好みますので低温や乾燥には弱い動物です。

冷え込まないように季節に応じた温度管理が必要になります。

 

またヤシガニ飼育で最も難しいと言われているのは、脱皮です。

大抵の場合、脱皮の際にヤシガニを死なせてしまう事が多いようです。

野生のヤシガニは、地中に穴を掘ってそこで部屋を作り、脱皮します。

飼育下でこのような環境を準備するのは大変難しく、安全に脱皮できるかどうかは運にも掛かっています。

 

餌は何でも食べますが、熟したパパイアが良いという情報があります。

野生ではアダンの実を食べたりもするようですね。

人工飼料も餌として与えられるようですが、食べている所を見るのもあまりないかもしれませんね。

 

ヤシガニの寿命と成長の遅さ

ヤシガニの寿命はなんと50年とも言われています。

とても長寿ですよね。

しかも成長するのにはかなりの年月を要す生き物でもあります。

体が成体になるのには5年から10年もの歳月が掛かるとも言われており、飼育するとなると長い付き合いとなりますね。

 

まとめ

ヤシガニはカニという名前ですが、実際にはヤドカリの仲間です。

ハサミの力がとても強力で、4kgの最大級のヤシガニにもなると、ライオンの噛みつく力にも匹敵する強さです。

また寿命はとても長く、50年生きると言われていますし、成長も遅いです。

専門店などで購入する事もできますし、飼育することもできますが、飼育は極めて難しいと言われています。

陸上で生きる節足動物の中では最大級のヤシガニ。

カニ、ヤドカリのファンであれば一度は飼育に憧れる生き物なのかもしれませんね。