「うちにキンカチョウがいるんだ、見に来ない?」
友達に誘われて見に行くと、スズメより小さな可愛い鳥が!
自分も飼育してみたいなと思う反面、キンカチョウがどんな鳥なのかよく分かりません。
キンカチョウはどれくらい一緒にいられるの?
どんな鳴き声をしているのかな?
値段はいくらくらいなのかな?
色々と疑問が出てくるキンカチョウ。
早速どんな鳥なのか見ていくことにしましょう!
目次
キンカチョウとは?
キンカチョウは、オーストラリアやインドネシア原産の、全長11cmほどのスズメの仲間です。
くちばしは光沢のある赤褐色、頭から背中にかけては黒、胸元に縞模様があり、見た目がカラフルで美しいこともあり、人気が高い鳥です。
漢字では「錦花鳥」と書きますが、豪華な感じが見た目とマッチしていて、名前負けしていませんね。
キンカチョウの種類は?
「ペットとして飼育されている小鳥はどんな種類のものがいますか?」と聞いてみたら、ジュウシマツやボタンインコ、文鳥などが挙がると思います。
では、キンカチョウはどうでしょうか?
キンカチョウは、鳥好きの人やこれから小鳥を飼育してみようと考えている人の間では人気が高いですが、そうじゃない人はあまりよく知らない・分からないという人が多いようです。
このことから、最近日本に入ってきた新しい種類の小鳥だと思われがちですが、実は日本での飼育の歴史は古く、日本に最初にやって来たのは何と明治時代!
以降、見た目の美しさを楽しむために様々な品種改良がなされ、現在では50種類ほどのカラーバリエーションがありますので、そのうちのいくつかをご紹介します。
白錦花鳥
名前の通り、全身が白いキンカチョウです。
突然変異で生まれた白いキンカチョウ同士を交配させ、品種として確立させました。
ブラックチーク
いわゆるノーマルカラーのキンカチョウの頬の色はオレンジですが、この品種は頬が真っ黒です。
ペンギン
頭から背中にかけてグレーの羽毛が広がっており、胸は真っ白です。
まさにペンギンと呼ぶのにふさわしいキンカチョウです。
みんなかなり個性的ですね。
欲しい品種がペットショップや鳥類専門ショップにいないこともありますが、ショップによっては他店舗からの取り寄せが可能なところもあります。
店員に訪ねてみてはいかがでしょうか。
キンカチョウの寿命は?
キンカチョウの寿命は、野生下では5年ほどだと言われています。
スズメより小さな鳥ですので、野生では天敵に襲われてなかなか天寿を全う出来ないようです。
ですが、餌を自分で確保する必要がなく、天敵に襲われる確率が低くなる人間の飼育下では、10年くらい生きる個体もいるようです。
ただ、本来は弱い立場の生き物ですので、病気や体調不良を隠そうとする傾向があります。
長生きしてもらうためにも、キンカチョウの変化を敏感に感じ取れるように注意してあげましょう。
キンカチョウの鳴き声は?
小鳥の「ピヨピヨ」や「ピーピー」といった鳴き声は、とても可愛くて癒されますよね。
鳥類の仲間の鳴き声は美しかったり個性的であるため、古くからたくさんの人に愛されてきました。
では、キンカチョウの鳴き声はどのようなものでしょうか?
九官鳥やヨウムなどのようにおしゃべり出来るのでしょうか。
おしゃべりを期待する人には残念ですが、キンカチョウは九官鳥やヨウムなどのようにおしゃべりする能力はありません。
「何だ!しゃべらないのか!」とガッカリする人もいるかも知れませんが、ガッカリするのにはまだ早いですよ!
キンカチョウは、かなり個性的な鳴き声を出すことで知られています。
気になる鳴き声ですが、何とその鳴き声は「ニャー」!
「…あれ?子猫がいるのかな?」と一瞬勘違いしてしまいそうですね。
実際、犬や猫が禁止の集合住宅でキンカチョウを飼育していた人のところに、キンカチョウの鳴き声を知らない大家さんが「あなた猫飼っているでしょ!?」と怒鳴り込んできたというケースもあります。
キンカチョウは体は小さいですが、鳴き声は結構大きいです。
ご近所トラブルに発展しないようにするためにも、防音対策をきちんとしたり、あらかじめ鳥を飼育していて鳴き声があることを伝えておくことをオススメします。
キンカチョウの性格は?
文鳥はちょっと気が強い性格、ヨウムは人懐っこい性格など、鳥類は個体差がありますがそれそれ性格に傾向があります。
では、キンカチョウはどのような性格をしているのでしょうか?
キンカチョウは、温和だけど繊細で用心深い性格をしている個体が多いようです。
そのため、飼い主が必要以上に構いすぎるとストレスを感じてしまい、体調不良を引き起こしてしまうことも…。
ふれあいを楽しむより、見た目の美しさやユニークな鳴き声を楽しむ観賞用の鳥だと考えた方が良いかも知れませんね。
なお、キンカチョウ同士の相性が良ければ、多頭飼育は可能です。
キンカチョウの販売店は?
キンカチョウは、ペットショップや鳥類専門ショップで購入することが出来ます。
ショップの他は、キンカチョウを専門に飼育しているブリーダーからも購入することが出来ます。
値段は、1000円から3000円くらいで、鳥類の中では比較的お求め易い値段ではないかと思います。
ですが、住んでいる地域などによっては自宅近くにペットショップや鳥類専門ショップがない場合もあります。
そんなときに「通信販売でキンカチョウを購入出来たらいいのなあ!」と思う人もいるかも知れません。
しかし、キンカチョウをはじめとした鳥類は、動物愛護法の規定により、平成25年9月1日から対面販売が義務付けられています。
つまり、直接ショップに出向かないとキンカチョウを購入することが出来ないということです。
もし、「キンカチョウの通信販売いたします!」などと称するサイトを見つけたとしても、これは法律違反になるため、問い合わせたりしないようにして下さいね。
まとめ
キンカチョウの寿命、個性的な鳴き声などの特徴を見てきました。
飼育下での寿命は10年くらいですので、すぐにお別れしないといけない可能性は低めのようです。
ただし、寿命は遺伝や生活環境などの様々な要因が絡んでくるもので、ある日突然死んでしまう可能性もあります。
あらかじめ、かかりつけの動物病院を見つけておくと良いでしょう。
最後のときが来るまで大切に可愛がってあげて下さいね。
キンカチョウの飼い方
キンカチョウの飼い方や注意すべき病気に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。