カメにはたくさんの種類が生息していますが、中でも超大型で有名なカメが存在しています。
そのカメの名は、「ゾウガメ」。
地上で生きる一般的なカメの中では最大級の大きさを誇るこのゾウガメですが、同じく陸生のカメであるリクガメとは何が違うのでしょうか。
また、ゾウガメの種類はどれくらいあるのでしょうか。
さらに、ぞんなゾウガメはペットとして飼育することはできるのでしょうか。
今回はゾウガメについて、詳しくご紹介していこうと思います。
目次
ゾウガメの種類は?
ゾウガメとは、そもそもリクガメ科リクガメ属に属する大型のカメのうち、数種類のカメの事を指す総称です。
しかし一般的にはガラパゴス諸島に生息しているガラパゴスゾウガメの事を指すことが多いです。
その他にももう一種類、アルダブラゾウガメという種類のゾウガメが生息しています。
どちらも大航海時代に食料として乱獲されたちう過去があり、急激に数を減らしてしまいました。
特にガラパゴスゾウガメについては絶滅危惧種と言われています。
現在大きな括りでは、ゾウガメにはこの2種類が存在しているという事になり、ゾウガメとはすなわちリクガメの一種であるという事になりますね。
ちなみにゾウガメという名称は、その硬い皮膚がゾウのそれに似ているからそう名付けらえました。
ロンサム・ジョージ
孤独なジョージという意味のロンサムジョージ。
聞いたことないでしょうか。
ピンタゾウガメというガラパゴスゾウガメの亜種が存在し、最後の一体といわれていたカメがジョージと名付けられました。
ガラパゴス諸島で発見された最後のピンタゾウガメで、その名の通り孤独なジョージなわけです。
そんなジョージもついには亡くなってしまい、ピンタゾウガメあ絶滅してしまったと言われています。
ジョージはなんと100年もの間生きたと言われています。
ゾウガメの大きさ、寿命は?
ゾウガメは大型のカメらしく大変長生きであり、なんと100年以上生きることはごく普通だと言われています。
180年~200年もの長い間生きる個体もおり、「鶴は千年、亀は万年」と言われるだけの事はありますよね。
大きさに関しては、1メートルを優に超えるほどの巨体を持ち、体重も大きいものでは250キログラムほどにも成長するとの事。
一般的な人間の大人4人分の体重という事になりますね。
ゾウガメはペットとして飼育できる?
ゾウガメをペットにしたい!という人もいるのではないでしょうか。
ゾウガメはペットとして飼育することは可能です。
ただし、ガラパゴスゾウガメはペットにはできないようですので、ペットにするならアルダブラゾウガメ一択という事になますね。
しかし流通しているアルダブラゾウガメは野生個体ではなく、飼育下の個体を繁殖させたものです。
さらに流通量も多くは無く、希少価値が高いですので値段も跳ね上がります。
およそ80万~100万円くらいは見積もっておいた方が良いでしょう。
しかも見つけるのも至難のワザかもしれません。
中でも密輸などにより格安で出回っているものは正規ルートではないですので、手を出さない方が良いでしょう。
ゾウガメの食べ物
ゾウガメの主食はサボテンの新芽や果実などですが、草や葉なども食べています。
野菜や果物をよく食べますので、餌に困ることはないでしょう。
またゾウガメは水分を樹液などから摂取するため、実質水なしでも半年間もの間生き抜くことができる体を持っています。
さらに新陳代謝がとても低いという特徴があり、飲まず食わずの状態でも一年もの間生きる事も可能だと言われています。
常に食べ物を与える必要はありませんが、牧草などの飼料を一応置いておくと安心できます。
ゾウガメの飼育環境
大型のゾウガメの飼育環境はそれなりのスペースが必要になります。
理想はまるごと部屋を一つ与えるなどが良いですが、なかなか難しいでしょう。
さらに、ゾウガメの飼育適正温度は25℃ですが、一部の場所をホットスポットとして40℃前後に保温する必要があります。
日本の気候において、年中を通して25℃をキープすることは難しいので、この点が飼育する場合の最大の難関かもしれませんね。
とはいえ、アルダブラゾウガメの死因の一つに熱中症が挙げられます。
あまり高温になりすぎないことも需要なのです。
また水浴びもしますので、プールなどを用意して定期的に水浴びをさせてあげる事も必要になるでしょう。
ちなみに、ゾウガメにトイレのしつけは不可能です。
主に水浴びの最中に排泄をすることが多いようですので、日々のメンテナンスの事も考えると、水浴び中に排泄させる方法が望ましいように思います。
ゾウガメの寿命に注意
先述の通り、ゾウガメは寿命が半端なく長い生き物です。
100年以上は当たり前のように生きますので、飼い主よりも長生きする可能性がある数少ないペットとなるかと思います。
自分が最後まで面倒を見ることができない可能性もかなり高いかと思われますので、飼育する際にはよく考えてから飼育するべき動物だと言えますね。
他のカメがおススメ?
ゾウガメをペットとすることは不可能ではありませんが、あまりおススメできるものではありません。
カメをペットにするのなら、同じ陸生のカメでもリクガメの方が飼いやすく、おススメです。
ちなみにリクガメはもっともペットに向いている動物として一位にランクインするなど、初めてペットを飼う人や、アパートやマンション、あまり家にいない人でも飼育がしやすい人気のペットです。
ゾウガメを飼育しようと思った人は、リクガメの飼育を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、リクガメに関しては以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
ゾウガメは大きく分けて2種類のゾウガメが生息していますが、いずれもリクガメ科リクガメ属に分類されているカメです。
よってゾウガメはリクガメの中でも特に大型のカメの一種ということになります。
1メートルを超す巨体に成長し、寿命も200年生きる個体もいたりします。
ペットとして飼育することは不可能ではないですが、入手困難ですし飼育も大変です。
飼育するならロシアリクガメやヘルマンリクガメに代表されるリクガメにする方が無難だと思います。