バジェットガエル

近年では爬虫類や両生類もペットとして飼育している人が増えており、外国からも珍しくて見た目が可愛い、カッコいい生き物がたくさん輸入されています。

今回は外国産の生き物の中から、ちょっとキモイけどどこか可愛いということから人気のバジェットガエル(マルメタピオカガエル)についてご紹介していきます。

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バジェットガエルとは?

バジェットガエルは正式名称はマルメタピオカガエルと言い、タピオカガエル属に分類されているカエルの仲間です。

生息地は南米で、浅い河川や沼地を好んで生息しています。水の流れが強くない穏やかな河川をより好む傾向にあります。基本的に水中で生活しますが、陸地でも活動するという特徴があります。

バジェットガエルの特徴は顔の上側にちょこんとついた小さい目です。基本的にあまり動き回るタイプのカエルではなく、水中では2つの目だけを水中に出して獲物が通りかかるのをひたすら待って過ごします。

また非常に大きい口も特徴的です。顔の半分まで口が裂けているかのような大きさで、口裂けカエルと言った感じでしょうか(笑)餌となるのは小魚やエビ、昆虫などですが、稀に自分と同じカエルなども口に入れば丸のみにして食べてしまうのです。

体の大きさは10㎝程度で大きくもなく、小さくもなく、中型のカエルといったところです。メスの方が大きくなります宇。寿命はかなり長めで平均6年くらいと言われていますが、なんと10年~15年生きる個体もいると言われています。飼育する場合は長い付き合いになることは間違いなさそうですね。

女子に人気!?

バジェットガエルというと、結構女子に人気があると評判です。見た目のキモカワさ加減が絶妙らしく、カエルの飼育の初心者であっても比較的簡単に飼育する事ができるのが要因のようですね。世話がそんなにかからず飼育スペースも取らないというのも大きな利点のようです。

バジェットガエルは懐く?

バジェットガエルはペットとして飼育されていますが、人間に懐くのかというと全く懐きません。両生類自体人間に懐く事はないですから、あくまでも観賞用目的としてとらえておくべきでしょう。

また結構威嚇するカエルでも知られています。怒った時には体を大きく膨らまして大きな鳴き声を出して威嚇します。この状態のバジェットガエルは危険でして、手を近づけようものなら噛みついてきます。小さな歯を持っているので、噛まれると結構痛い思いをすることになります。

またこの大きな鳴き声が魅力的だ、とさえ言うバジェットガエルの愛好家もいるくらいですから、何とも言えませんね。

バジェットガエルの値段

バジェットガエルは子供が売られていることが多いです。値段は5,000円くらいで購入する事ができます。総合ペットショップや熱帯魚店などでも見かけることがあります。今や爬虫類専門店がたくさんありますから、専門店ならば間違いなく見つけることができるでしょう。

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バジェットガエルの飼育ケース

バジェットガエルの飼育ケースは大き目のプラケースがあれば十分に飼育可能です。

ケースの大きさは横幅45㎝くらいあればOKです。目安はカエルの体長の3倍以上の大きさのケースが望ましいです。45㎝規格の水槽でも飼育できますよ。

もっとスタイリッシュに飼育したいというのであれば、ちょっと高いですが爬虫類用のグラステラリウムなどもありますので参考にしてみて下さい。
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水辺と陸地をつくるレイアウトをする

バジェットガエルは水の中にいることが多いので、水は広めに、浅く張るのがポイントです。この時にバジェットガエルの目だけが水面に出るくらいの水深にしておくと良いでしょう。8㎝ほどの水深にしておくと良いですが、水の量が少ないので水質が悪化する速度も速く、頻繁なメンテナンスが必要になります。

水を多く張る場合には流木や石を積みあげて岩場や陸地を作ってあげる事ですね。高く積むことで水をたくさん張れますから、メンテナンス頻度を下げることができます。ただし、水深が深いとバジェットガエルにとってストレスとなりますから、水はなるべく浅く張る方が良いという意見も多いです。何かしらの底床(砂利など)を敷いて、底上げするという方法もひとつでしょうね。ただし、掃除やメンテナンスが多少面倒くさくなるのが難点です。

保温器具

バジェットガエルは暖かい地域にいるカエルなので寒さに弱いです。一年を通して25℃前後を保てるように保温器具を取り付けて下さい。

水が暖かくなるようにしたいので、パネルヒーターを敷いて温める方法が簡単です。もしも水量が多い環境であれば、熱帯魚用の水中ヒーターを入れておくこともできますね。
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ろ過フィルターを設置する

バジェットガエルは水を汚しやすい生き物ですので、ろ過フィルターは必要になります。ろ過フィルターにもたくさんの種類がありますが、小型のコーナーフィルター投げ込み式フィルターでも十分機能します。
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とはいえ、ろ過フィルターがあればOKというものでもなく、定期的に水を排出して新しい水に入れ換える水換えをする必要があります。少なくても週二回の水換えで半分の水量を入れ換えるのは必須ですね。ろ過フィルターなしの環境では毎日全換水が基本となります。

注意点として用意した新しい水はカルキを抜いておくことと、水温を合わせておくことです。

飼育ケースの蓋は用意しておく

バジェットガエルはジャンプ力がありますので、脱走されてしまう恐れもあります。通気性も考えて網目のある蓋をしておくのが良いでしょう。

バジェットガエルの餌

バジェットガエルは餌付けが簡単で、給餌にはほとんど苦労しません。食欲旺盛ですので何でもよく食べます。カエル専用の人工飼料もよく食べますし、金魚やメダカなどの小魚もメインの生餌として与えると良いでしょう。

ただし、動いているものしか餌として認識しないので、ピンセットなどで目の前で動かしてあげると食べるようになります。

餌は毎日与える必要がなく、2日に一度くらいでOKです。大きくなってきて10㎝程度になったら餌の回数を減らしましょう。4日~5日に一回というペースでOKです。

人工飼料はベルツノガエル専用の餌を与える事ができますよ。
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野外に放さない

バジェットガエルは日本国内には生息していない外来生物です。飼えなくなったからといって野外に放つことは絶対にしてはいけません。日本在来の生き物の生息地を脅かし、生態系に悪影響が出てしまう可能性があります。

一度飼い始めたらカエルの寿命が尽きるまで、責任を持って飼ってあげましょう。