オオハシ

オオハシという鳥をご存知でしょうか。

大きく目立つ、まるでバナナをクチバシにしたかのような独特な特徴があり、カラフルな体もとてもきれいな鳥です。

動物園でも度々見かけることがある、この派手なオオハシですが、どういった生態をしているのでしょうか。

またインコやオウムなどのように、ペットとして飼育することはできるのでしょうか。

今回はオオハシについてのあれこれや、ペットとして飼育する方法などついて詳しく調べてまとめてみました。

 

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オオハシとは?

オオハシというのは「キツツキ目オオハシ科」に属している一部の鳥の総称であり、ミドリチュウハシ属、チュウハシ属、コチュウハシ属、オオハシ属、ヤマオオハシ属など、さらにいくつかの分類に分けられています。

このうち小型のものはチュウハシ(小嘴)とよばれて区別されています。

オオハシという名前は漢字で表記すると「大嘴」であり、「嘴」とは「クチバシ」の事を指します。

クチバシが大きな鳥、というそのまんまの意味という事になりますね。

ちなみに「嘴(ハシ)」と名の付く生き物は他にも存在し、有名なものに「カモノハシ」、「ハシビロコウ」などがいますね。

これらについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

分布

オオハシの多くはアルゼンチン北部、エクアドル、エルサルバドル、ガイアナ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、スリナム、ニカラグア、パナマ、ブラジル、フランス(仏領ギアナ)、ベネズエラ、ベリーズ、ペルー、ボリビア、ホンジュラス、メキシコ南部といった中南米の森林や川周辺などに生息しています。

熱帯雨林を好み、一生のほとんどを木の上で過ごし、地上には降りてこないという特徴もありますね。

 

大きさ

種類が多いので千差万別ですが、多くは30㎝~60㎝くらいの大きさですが、最も大きな種類のオニオオハシの場合は最大のもので66㎝あると言われています。

どの種類のオオハシも、体の半分もあろうかというくらいのカラフルな大きなクチバシが特徴です。

大きなクチバシに進化した原因については不明とされていますが、様々な見解があります。

枝の先の木の実を食べられるようにするため、個体識別のため、警告色の役割などといった色々な考え方がされてきました。

しかし最新の研究によると、オオハシのクチバシの中には血管が走っており、これが体内の熱を逃がす「ラジエーター」の役割を担っているという報告がされています。

 

食性

雑食性で色々なものをたべますが、どちらかというと草食寄りのようですね。

野生のオオハシは果実を主食としていますが、昆虫や爬虫類、時には鳥類の卵や雛を捕食することもあるようです。

 

性格

派手な見た目な割には臆病な性格をしている鳥です。

その臆病さは相当なもので、驚いたりした時には心臓発作を起こしてしまうとも言われています。

また知らない人がいる場所や環境下に置かれると、それだけでパニック状態になって大きなストレスになってしまう事も少なくありません。

大きなクチバシで威嚇をすることはあるのですが、クチバシを使って攻撃してくるようなことは滅多にありません。

何せ臆病な性格ですから、戦わずして逃げてしまう事の方が多いのです。

また臆病でありながら、遊び好きな性格でもあります。

人にも馴れやすいので、飼い主をしっかりと認識するようにもなります。

懐くと簡単な遊びであれば、一緒に遊べるようにもなるでしょう。

 

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オオハシはペットにできる?

オオハシほど珍しい鳥をペットにすることはできるのでしょうか。

結論から言うと、ペットにできます。

ただし、インコなどのように簡単に飼育できるほど敷居が低くはありません。

むしろ上級者向けのペットと言われているくらいに難しいとさえ言われています。

それではオオハシの飼育方法や難しさについて解説していきます。

 

寿命

オオハシの寿命はなんと50年近くもいきるくらい長寿な鳥なのです。

しかし飼育下のオオハシの寿命はわずか15年~20年くらいと野生のオオハシのわずか半分足らずな寿命である事が多いと言われています。

これは飼育下における餌の問題やストレスなどに起因すると考えられていますが、詳しい事はほとんど分かっていない状況なのです。

ふつうは野生と飼育下では飼育下の方が遥かに長生きな動物が多いのが一般的ですが、オオハシのように野生の方が長生きな動物も珍しいですね。

 

値段は?

入手するのも相当困難なオオハシですが、販売されている場合の値段の相場はおよそ30万円~50万円くらいと高額になります。

小型の鳥ではないですので、オウムなどと同等かそれ以上の値段になってしまいますね。

購入先に関してですが、ネット販売でもどうにか入手できる程度ですし、多くは海外輸入になるかと思われます。

何にせよ、気軽にに飼育できる鳥というわけにはいかないですね。

 

飼育ケージやスペース

運動のためにも大きな飼育スペースがあった方が良いです。

ケージは高さがあるものが必要で、できれば200㎝、少なくとも150㎝くらいの高さがないと飼育は難しいでしょう。

ケージの中だけではストレスになりますので、時々部屋に放してあげる必要もあります。

部屋の中にも止まる場所などの工夫が必要になりますね。

 

オオハシの飼育が難しい理由の一つに「餌」の問題があります。

オオハシの主食は果物です。

ベリー、バナナ、マンゴー、グァバ、パパイヤ、パッションフルーツなどをよく食べますが、これらを常に用意するのは困難です。

またオオハシは食べた食べ物をわずか2~3分で消化するくらいに消化スピードが速い鳥でもあります。

常に何かを食べられるようにしておかないと、栄養不足に陥ったりしますので、これも飼育が非常に難しい理由の一つと言えるでしょう。

しかし現在ではなんと、「オオハシ用の専用フード」なるものまで販売されています。

値段は4000円以上しますし、決して安くはないのですがオオハシを飼育する場合には主食として与えることができますので便利ですね。

ただしこればかり与えるのではなく、時々は果物も一緒に与えるようにした方が良いですね。

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餌に含まれるタンパク質について

オオハシは体内に鉄分を体積しやすい体質があるため、鉄分を多く取りすぎると良くないと言われています。

動物性タンパクの補給の際に、肉を与えると、この中には鉄分も多く含まれている事が多く、タンパクを与えるのは良くないという意見もあるようです。

野生のオオハシであれば、グァバや未熟なバナナなどを食べて、鉄分を抑えるタンニンも摂取しているため、動物性タンパクを鉄分と一緒に摂取しても問題ないと考えられています。

しかし飼育下においてこれらの果物を用意するのは困難ですので、肉類などは与えない方が賢明だという意見もあるようです。

与えると良くない、というわけではありませんので、最終的には飼い主の判断に委ねられることになります。

 

飼育温度

オオハシは熱帯雨林の年中28℃という暖かい地域に生息していますので、常に28℃以上を保っておかなければ飼育することはできません。

飼育下だとエアコン一日中フル稼働になるのは覚悟しておきましょう。

 

鳴き声

オオハシの鳴き声は結構大きいです。

集合住宅で飼育するのは厳しいものがあると思います。

 

まとめ

オオハシはペットにすることは事実上可能です。

ただし入手する方法も難しく、販売しているショップも非常に少ない状況です。

また値段も30万~50万円と高額になるのも仕方がありません。

飼育に関しても、非常に難しい問題がたくさんあります。

餌も入手困難な果物など高価なものになりますし、専用フードもなかなか高価です。

さらには飼育スペースもかなりの広さが必要になりますし、その飼育スペースを常に28℃前後に保温しておかなければ飼育することはできません。

以上を踏まえて、オオハシを飼育するのはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。

オオハシが好きであるならば、動物園で観察する方が賢い方法だと言えそうですよね。

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