ハクセキレイ

白い体に黒い線、長い尾羽が特徴的なハクセキレイ。

カラスやスズメ、ハトなどと並びよく見かける野鳥です。

よく見かける野鳥ではありますが、ハクセキレイとはどのような鳥なのでしょうか?

ハクセキレイの特徴や食べる餌、セグロセキレイとの違い、保護した場合はどうすれば良いかなどを見ていきます。

 

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ハクセキレイってどんな鳥?


ハクセキレイは、スズメ目セキレイ科に属する鳥です。

世界中に広く分布している「タイリクセキレイ」の亜種のひとつでもあります。

かつては冬に日本にやって来て越冬する「冬鳥」でしたが、現在では年中通して同じ場所に留まる「留鳥」になりました。

留鳥になってからは北海道や東北などの寒い地方にしかいない鳥でしたが、現在では東北より南にも生息域が広がっており、東日本ではよく見られる野鳥になりました。

そのため、セキレイの仲間ではハクセキレイ最も馴染みがあると言えるでしょう。

馴染みがあるためか、ハクセキレイを自治体の鳥に認定している市町村もあり、茨城県水戸市や埼玉県八潮市などの東日本の自治体に集中しています。

ハクセキレイは街中でも見ることが出来、秋から冬にかけては街路樹をねぐらにして群れを作ります。

その数、何と数万羽!

それ故に鳴き声や糞などのトラブルも起きていますが、それだけ身近で馴染みがある野鳥ではあります。

 

ハクセキレイとセグロセキレイ

セグロセキレイは、ハクセキレイと同じセキレイ科に属する鳥です。

両者は大きさも同じで、色合いもよく似ており、しばしば混同されてしまいます。

両者の違いを見ていきます。

・ハクセキレイの鳴き声は「チュチュン」たが、セグロセキレイの鳴き声は「ジジッ、ジジッ」。

・ハクセキレイは目の下が白いが、セグロセキレイは目の下が黒い。

・ハクセキレイはロシアなどにも分布しているが、セグロセキレイは日本固有種である。

・ハクセキレイは川の下流、セグロセキレイは川の中流にいる傾向がある。

ハクセキレイとセグロセキレイは基本的に住み分けが出来ていますが、餌を求めて移動した際に生活圏が被ることがあり、しばしばお互いに縄張り争いをする姿を目撃することがあります。

生活圏が被っていると、他種間の交雑が起こってしまうことがありますが、今のところ交雑は確認されていないようです。

 

ハクセキレイの餌は?

ハクセキレイは、クモやミミズなども食べますが、基本的に雑食性がある鳥です。

飛んでいる蛾やトンボなどをホバリングしてくちばしで捕まえて食べることがあります。

また、人間が他の鳥の餌付けのために撒いたパンくずなどを食べる姿も目撃されていますが、餌付けは市町村の条例で禁止されている場合がありますので、止めておいた方が無難でしょう。

 

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ハクセキレイは逃げない!?

ハクセキレイを検索すると、その後ろに「逃げない」という単語が出てきます。

ハクセキレイは他の野鳥と違い、人間を怖がらない傾向があります。

何故、ハクセキレイは人間を見ても逃げないのでしょうか。

理由のひとつに「人間に恐怖心を感じていない」ことが挙げられます。

例えば、人間に石を投げつけられたり罠で捕らえられたなどの怖い思いをすれば、自然と人間を避けるようになり、それが仲間内にも伝わって人間に対して近付かなくなります。

しかし、ハクセキレイはスズメやムクドリなどといった米や農作物を食べてしまう害鳥ではないため、上記のような体験をすることがない場合が多かったのでしょう。

だから、人間を怖がらずに逃げない個体が多いのです。

 

 

ハクセキレイの巣はどこにある?

ハクセキレイは、民家の隙間や地上の窪みなどに巣を作ることがあります。

主に枯れ草や植物の根を使って、皿のような形の巣をオスとメスが協力して作ります。

巣が出来たら、その中に4個から5個の卵を生み育てます。

巣はオスとメスが協力して作りますが、卵を温めたり子育てするのはメスの役目で、オスはあまり子育てに関わりません。

ハクセキレイの雛は孵化してから13日から16日程度で巣立ちをしますが、巣立ちをしてからも親鳥と共に行動することがあり、群れを作ることもあります。

 

ハクセキレイの雛を保護したら

卵が生まれ孵化して何事もなく巣立ちをしてくれるのが一番ですが、中には何らかの事情で巣から落ち、人間に保護される場合もあります。

しかし、雛の世話は1日に何度も餌を食べさせたりしないとならないため、決して容易なものではありません。

また、雛は1日数回の餌の他にも体温調節が上手く出来ないために温度管理もしてあげないといけません。

すでに犬や猫などのペットがいる場合、そのペットが雛を襲ってしまうこともありますし、雛とはいえ野鳥ですので、病気などを持っている可能性もあります。

そのような危険性を考えた上で、保護するか否かを考えた方が賢明でしょう。

それでも保護しようと決めたのであれば、まずは動物病院に行って獣医師に相談してみると良いでしょう。

ただ、保護した後で「やっぱり無理!出来ない!」という訳にはいかないため、保護は無理そうなだなと思ったら、残酷かも知れませんが、「保護をしない」という選択肢を選んでも良いと思います。

基本的に自然のものは自然のままにしておく方が良いでしょうし、中途半端に人間が優しくするのはかえってマイナスの結果を招くことがあるからです。

 

ハクセキレイって飼育できる?

保護してお世話をしているうちに、可愛くなって情がわいてしまったということはよくあることだと思います。

しかし、ハクセキレイは野鳥であるため、許可なく飼育し続けることは出来ず、人間の保護を必要としなくなったらすぐに自然に返してあげる必要があります。

ですので、もしハクセキレイが店頭で販売されていたのならば、明らかな法律違反であるため、手を出さないのが無難です。

 

 

まとめ

ハクセキレイの特徴や食べる餌、セグロセキレイとの違い、保護した場合はどうすれば良いかなどを見てきました。

ハクセキレイはかつては冬鳥でしたが、現在では留鳥になり、身近な野鳥のひとつになりました。

可愛らしい見た目であることもあり、パンくずなどを与えて餌付けしようとする人もいますが、人間との過剰な関わりは数が増えすぎたり生態系に影響をもたらす可能性もあります。

人間に対する警戒心があまりなく身近であるが故に、人間の行動が思わぬ影響を与えてしまうかも知れないことを自覚した方が良いかも知れないですね。

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