カナリアという小鳥がいるのを聞いた事があるかと思います。
カナリアは今や世界中に愛好家がいる、ペットとしてとても有名な小鳥です。
鳴き声がとても綺麗な事でも知られていますね。
今回はそんなカナリアの特徴や性格、値段などについても詳しく調べてまとめてみました。
カナリアってどんな鳥?
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カナリアは体長約12.5㎝、体重は20gほどの小鳥です。
漢字では「金糸雀」と表記され、また「カナリヤ」と呼ばれることもあるようです。
野生のカナリアの生息地はポルトガル領のアゾレス諸島、マディラ諸島、アフリカ北西部のカナリア諸島になります。
カナリアという名前はこのカナリア諸島から名付けられているそうですよ。
現在ではペット用として養殖されたカナリアが世界中で出回っています。
カナリアの種類
カナリアの特徴の一つとして、色が派手で美しい鳥というものがありますね。
しかし野生種のカナリアは実はそれほど派手ではなく、地味な色をしているという違いがあります。
ペット用に品種改良されたものは、野生種と違って様々な色や姿形をしているのです。
代表的なものに「レモンカナリア」、「白カナリア」、「赤カナリア」、「ローラーカナリア」、「リザード」などが存在します。
カナリアの中でも最もよく見かける有名な色は、全身が黄色い色をしているレモンカナリアでしょうか。
白カナリアは品種改良によって作り出された白い美しいカナリアです。
赤カナリアは「ショウジョウヒワ」という、カナリアと同じアトリ科に属する種類の鳥と、オレンジローラーカナリアとを掛け合わせて作り出された、赤色を帯びているカナリアです。
ローラーカナリアは、より美しく鳴くように鳴き声に特化したカナリアですね。
鳴き声に特化しているという事で、ビジュアルは重要視されていないのが特徴的です。
その為、それほど美しくなく地味な色のものが多いというのもローラーカナリアの特徴と言えるでしょう。
リザードは野生種のカナリアにより近い特徴をもっているカナリアです。
カナリアの種類の中でも最も古い種類といわれています。
カナリアの寿命
カナリアの寿命はおよそ10年くらいが平均だと言われています。
セキセイインコなどの寿命が7年〜8年くらいですので、やや長生きですね。
しかし上手に飼うと、なんと20年も生きたという事例もあるくらいですから、かなり長生きができる種類の鳥だという事ですね。
カナリアの値段
カナリアの値段の相場ははっきり言って決まっていません。
というのも、カナリアにはたくさんの種類が存在し、それぞれ値段の相場が異なるからです。
一般的な良く見かけるカナリアであれば、大体1万円くらいから購入できます。
しかし、より美しい声で鳴くカナリアや、色や形が美しかったり珍しい種類であれば、さらに高価になるようです。
また、カナリアの雛は希少価値が高く、数万円の値段が付けられる事も普通です。
カナリアの性格
カナリアはインコやオウムのようにおしゃべりができる鳥ではありません。
声真似などを楽しみたいという人は、カナリアの飼育は向かないでしょう。
また基本的に臆病な警戒心の強い性格をしていますので、飼い主にベタベタに懐くという事は無いと割り切っておいた方が良さそうですね。
もちろん雛から愛情持って育てれば、より懐きやすくはなり、手乗りカナリアにもなります。
しかし雛の飼育は難しく、懐いたとしてもそれなりにしか懐かないので、スキンシップなどを求めるのであればインコなどを飼育することをおススメします。
カナリアの雛を見かけない理由
カナリアはインコに比べると懐きにくい性格ですが、雛から飼育すればより懐くようになると言われています。
しかし、カナリアの雛は体が特に弱く、飼育するのが難しい事で有名です。
その為、ペットショップなどでもカナリアの雛は取り扱いがなく、販売されているのはすべて成鳥であることが多いのです。
もちろんカナリアの雛が入手不可能というわけではありません。
カナリアのブリーダーたちから運が良ければ譲ってもらう事ができるでしょうし、カナリアのつがいを飼育して卵を産ませることでも雛から飼育することは可能です。
しかしどのような状況にしろ、雛の飼育は難しく困難であるという事には変わりはありません。
カナリアの鳴き声
カナリアと言えば美しい鳴き声ですよね。
さえずりが上手な個体だと、聞いていて飽きない、癒しの鳴き声を聞かせてくれることでしょう。
しかしすべてのカナリアが上手に鳴くのかと言われれば、そういうわけではないようです。
まずはカナリアが鳴くのはオスのみで、メスが鳴くことはほとんどありません。
またオスでも若いカナリアは鳴き方が下手で、それほど美しく感じない事もあるようですね。
しかしそんなカナリアでも訓練をすれば、上手に美しく鳴く事ができるようになるのもカナリア飼育の面白いところなのです。
鳴き声が奇麗な年長のオスの鳴き声を、若いオスに聞かせ続けることで次第に上手に鳴くことができるようになるのです。
これを「付け仔」と呼び、より美しく鳴くことに特化した種類であるローラーカナリアの飼育に取り入れられています。
また繁殖期には特に大きな鳴き声で鳴きますので、この時期だけは近隣に迷惑になったりする可能性も出てきますので注意しましょう。
まとめ
カナリアは様々な種類が存在し、色のバリエーションも豊富です。
カナリアは色を見て楽しむ飼い方と、より美しい鳴き声を出す個体を追求していく飼い方と二通りあると言えるでしょう。
もちろん美しく鳴くローラーカナリアの中でも、見た目にも美しい個体を作り出すこともカナリア飼育の醍醐味と言えるでしょう。
そんなカナリアですが、インコのようにおしゃべりはできないですし、飼い主にベッタリ懐くという事もないと言われています。
どちらかと言えば観賞用の小鳥、という位置づけが正解だと思ってよいでしょう。
カナリアの値段に関してはピンキリで、一般的なカナリアであれば1万円もあれば入手可能です。
しかし珍しいカナリアの雛であったり、鳴き声のより美しいローラーカナリアであれば値段は数万円にも跳ね上がったりとその個体の特徴によって大きく左右されます。
見た目にも鳴き声にもどちらにも魅力的なカナリア。
鳥好きであれば、一度ハマればカナリアライフは楽しいこと間違いなしでしょう!
カナリアの飼い方
なお、カナリアの飼い方に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。