ゲンゴロウの餌は何?飼育方法や注意点とは?

ゲンゴロウという生き物をご存知ですか?

水の中を高速で泳ぎ回り、飛ぶこともできる昆虫です。

昔はあちこちで普通に見ることが出来る昆虫でしたが、近年ではめっきり見る機会がなくなってしまいました。

そんなレアな昆虫のゲンゴロウを飼育してみたいと思いませんか?

今回はゲンゴロウの飼育方法について、注意点などを詳しく調べてまとめてみました。

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ゲンゴロウの入手

ゲンゴロウは現在、生息場所の減少などによってこの数を急激に減らしており、野生のゲンゴロウを捕まえてくるのはちょっと骨が折れそうです。

しかし田舎にはいまだに生息場所が残されており、捕獲するのは不可能ではないでしょう。

ゲンゴロウは一年中見ることができますので、田んぼや池、流れの緩やかな川などを探せば見つかることもあるようです。

捕獲が困難であれば、やはりショップで購入する事になるのですが、大型のペットショップやアクアショップなどで販売されていることもありますので探してみましょう。

値段は種類によって異なりますが、一般的なものだと一匹2,000円程度で購入する事ができます。

レアな昆虫だけあってやや高価な印象ですが、それだけ飼育する価値がある昆虫だという事です。

ぜひチャレンジしてみましょう。

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ゲンゴロウの成虫の飼育方法

飼育をするのであれば大半の場合は成虫の飼育になるかと思います。

必要なものなど順番にご紹介していきます。

飼育ケース

飼育ケースは大き目のプラケースや水槽が最適です。

ゲンゴロウは飛翔能力がありますので、脱走されることもあります。

しっかりと蓋ができるようなものを選びましょう。

水槽であればサイズは最低でも30㎝くらいのものがあれば良いでしょう。

ケースには15㎝くらいの水を張りますので、水が漏れないような容器であることも絶対条件です。

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水道の水をそのまま使用することはできません。

必ずカルキ抜きをしてから使用してください。

カルキを抜くには汲み置きした水を2~3日おいておくだけでOKです。

フィルター

ゲンゴロウは流れが穏やかな場所を好みますので、投げ込み式のフィルターなどで十分です。

ただし水質の悪化にとても弱いデリケートな昆虫でもありますので、ろ過能力の高いフィルターが必要になります。

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底砂

容器の底には砂利や黒土などを敷き詰めます。

水草をレイアウトすることを想定したものを使用するのですが、市販のソイルをそのまま使用しても問題ありません。

場合に応じて腐葉土などを少し混ぜてあげると良いかもしれませんね。

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流木

流木はレイアウト次第では、飼育容器の見栄えを良くしてくれます。

さらに、ゲンゴロウはまるでカメのように、「甲羅干し」といって日光浴のような事をする習性があります。

水から出て甲羅干しできる場所に流木は最適です。

その他にも、ゲンゴロウは空気を蓄えて水に潜りますので、捕まるものがなければ浮いてしまいます。

掴まれる足場としても流木は活躍します。

ただし、アク抜きをしてから使用しましょう。

水草

見た目のためでもありますが、流木と同じく足場に最適ですので是非導入しましょう。

水草は色々と種類があります。

ホテイアオイ、ウィローモス、カボンバ、サンショウモ、アナカリスなどが良いかもしれませんね。

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ライト

水草を導入するのであれば、水草の成長のためにライトを導入しましょう。

色々と種類がありますので、気に入ったものを選ぶと良いでしょう。

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ゲンゴロウは肉食性ですが、生きた餌を捕らえて食べるとは限りません。

死んだ魚を食べたり、という事も多々あります。

生き餌を準備しなくても良い、という事は言い換えれば飼育がしやすいとも言えます。

肉食性のペット用の人工飼料(ペレット)などでも食いついてくれるので比較的給餌はラクかもしれません。

他にはミミズ、刺身、煮干し、コオロギなどを与えておけばよく食べます。

また、このような餌は水質を悪化させてしまうのも速いので、食べ残しには注意し、掃除はこまめに行いましょう。

注意点として、ペットショップで販売されているアカムシやミルワームもよく食べてくれるのですが、これらの餌には成長抑制剤が投与されている場合があります。

あまり餌としては良くはないですので、緊急用として考えておきましょう。

さらにはゲンゴロウは共食いをしてしまうことがあります。

共食いは基本的にはありませんが、餌不足に陥ると共食いになります。

また餌の食べ残しの処理にエビやタニシ、ドジョウなどを一緒に飼育すると食べ残しを掃除してくれて助かります。

ただし、餌不足になるとこうした同居人まで餌として捕食してしまう場合もありますので注意が必要です。

水温

基本的に水温にはそれほど気にかけないでも飼育は可能です。

適正温度は24℃前後なのですが、日本の気候に適応した体をしていますので、ヒーターで保温する必要はないでしょう。

あまりに水温が低すぎると冬眠してしまいますので、冬眠させず活動させ続けるのであれば温度変化が少ない場所で飼育することを心がけましょう。

 

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ゲンゴロウの幼虫の飼育方法

ゲンゴロウ

ゲンゴロウの成虫は飼育がしやすいのですが、幼虫の飼育は成虫に比べると難しく、注意点も多いです。

飼育容器

瓶のような容器があればそれで十分ですし、小さめのプラケースでも良いでしょう。

水は成虫同様にカルキ抜きした水を入れましょう。

水草も同様に入れてあげると足場になって良いでしょう。

水草を植える必要はないですので、底砂は特にこだわりが無ければ必要ないでしょう。

単独飼育

幼虫は共食いが頻繁に起こりますので、複数飼育はできません。

生き餌しか食べない、というところが成虫と違う所です。

死んだ魚や動かないペレットなどは食べないので、生きたミミズなどの生き餌を常に用意しなければなりません。

このまま3齢幼虫まで飼育することができます。

餌は一日2回~3回くらい与えますが、飼育容器が汚れる早さが成虫以上に速いので、水替えや掃除はより頻繁に行う必要があります。

蛹化~羽化まで

ゲンゴロウは完全変態する昆虫ですので、一旦陸に上がり、土に潜って蛹になります。

3齢幼虫になり、2週間くらい経つと良く動き回るようになり、餌を食べなくなります。

このまま放置しておくと死んでしまいますので、別容器に移して土に潜らせます。

別容器には黒土に水分を含ませて、15㎝くらいに敷き詰めます。

ここで潜っていくようであれば、そのまますんなり蛹になれそうですが、潜らないようであれば一旦もとの容器に戻しましょう。、

なお、潜るまで時間がかかることがありますので、しばらくは様子を見てから判断しましょう。

潜ってから一か月半~二か月くらい経てば自分で地表に出てきます。

幼虫には毒がある

ゲンゴロウの幼虫には毒があります。

人間が噛まれて死に至るような毒ではありませんが、重症ともなると噛まれた箇所が壊死してしまう事もあるらしく、幼虫の取り扱いには注意が必要です。

できれば素手では世話をせず、軍手などを着用する方が良さそうですね。

 

 

まとめ

ゲンゴロウの飼育自体は比較的簡単に行えます。

しかし幼虫となるとやや難しく、成虫よりは手間暇をかけて育ててあげないと成虫まで育たない事もあります。

生体の入手もやや難しいですし、初期費用もそれなりに掛かってしまいますが、絶滅危惧種に指定されている昆虫ですので飼育する価値は十分にあるのではないでしょうか。

機会があれば、ぜひ挑戦してみたくなる昆虫ですね。