その名の通り、パンダのような白と黒の模様が可愛らしい小さなネズミです。
そんなパンダマウスですが、ペットとして大変な人気を誇っている、ペットとしての歴史も古いネズミであるという事実もあります。
今回はパンダマウスの特徴や性格、飼い方まで詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
パンダマウスの歴史は古い
パンダマウスは日本においてペットとしての歴史も古いネズミなのです。
なんと江戸時代から既にペットとして飼育されていたという事実があるのです。
葛飾北斎の絵にも描かれているネズミでもあり、1700年代に出版された珍玩鼠育草という本にもパンダマウスらしきネズミが載っているようです。
パンダマウスとは?
パンダマウスとは、ハツカネズミを品種改良して誕生した言わばペットとして生み出されたネズミになります。
つまりパンダマウスは野生では存在しておらず、ペットとして販売、飼育されている個体しかいないという事ですね。
パンダマウスの最大の特徴は、その名前の由来にもなった白と黒のブチ模様です。
稀に白と黒のブチ模様を持つハツカネズミをパンダマウスとして販売しているショップがありますが、ブチ模様のハツカネズミはハツカネズミでしかなく、パンダマウスとは言いませんので注意しましょう。
パンダマウスの他の特徴としては、意外と小さい体です。
体長は12㎝しかありませんし、しかもそのうち半分の6㎝くらいは尻尾なのです。
胴長はたったの6㎝くらいしかないという事になりますね。
体重もわずか30g~50gくらいにしかならいので、本当に小さくて可愛らしい印象があります。
ちなみにハツカネズミはおよそ15㎝~16㎝くらいですので、ハツカネズミよりも小さいことが伺えますね。
繁殖能力は高い
もともとハツカネズミから品種改良されていますので、繁殖能力は非常に高いことも特徴的です。
ハツカネズミは名前の由来の通り、産まれてからわずか20日で成熟し子供が産めるようになると言われています。
パンダマウスもこれと同じく成長がとても早く、同じケージにオスとメスを一緒に入れておくと、どんどん増えてしまい手が付けられなくなるといった事態も想定できます。
パンダマウスを飼育する際には、無計画に繁殖させてしまわないように十分に注意する必要があります。
ちなみにパンダマウスの寿命はやはり短いです。
平均して1年半から2年くらいで、長く生きても3年くらいと言われています。
パンダマウスの性格は?
パンダマウスは意外にも人に懐きやすいネズミと言われています。
さすがにペット用に改良されてきただけはありますね。
攻撃性もなく、非常におっとりとした性格をしているのでペットとしては最適な正確だと言えます。
ただし好奇心旺盛な性格もあり、興味を持ったものに対してとりあえず噛んでみる特徴もあります。
小さいお子さんがいる場合には少し注意しましょう。
頭が良い?
パンダマウスはなんと頭が良いとも言われているネズミです。
なんと迷路の正解の道筋を覚える事ができるというのです。
もちろんすべての個体がそうであるとは言い切れないでしょうが、記憶力が優れているネズミであることは間違いなさそうですね。
飼育適正温度
パンダマウスの飼育適正温度は15℃~25℃前後と言われており、この温度帯ならとても快適な環境で飼育することができます。
しかしパンダマウスは日本に古来から生息しているハツカネズミでので、日本の環境にはめっぽう強い特徴があります。
かなり丈夫なネズミですのでそれほど気を遣う事は無いかと思いますが、さすがに10℃を下回るような環境であれば保温してあげる必要があります。
保温にはペットヒーターを使うと良いでしょう。
ケージの一部を底から温めてあげると自分で温度調節できますのでおススメです。
パンダマウスの餌は?
パンダマウスは市販のネズミ専用フードを与えておけば問題ないでしょう。
ハムスター専用フードでも飼育することができますので、そちらを利用しても良いでしょう。
雑食ですのでほぼ何でも食べます。
時々野菜や果物もバランスよく与えるとなお良いでしょう。
トイレを覚えない
頭が良いパンダマウスですが、トイレを覚えないという欠点もあります。
とはいえ頭が悪いからトイレを覚えない、のではなくそういう生き物だという事です。
床材はあちこち汚れていきますので、糞尿で汚れた個所は毎日取り換えるようにし、週に一度はすべて床材を取り換えると良いでしょう。
かじり木
パンダマウスの歯は一生伸び続けます。
常に何か硬いものを齧ることで長さを調節していますので、齧れるような木を入れてあげると良いです。
かじり木には様々なグッズが販売されていますので、気に入ったものがあれば入れてあげましょう。
飼育ケージは?
ドワーフハムスター用に販売されている飼育ケージで代用することができます。
金網タイプとガラス水槽と二種類のケージがありますので、気に入った方を選ぶと良いです。
金網だと脱走の恐れがありますし、水槽だと保温性に優れ、観察しやすいなどメリットもありますのでおススメです。
セット販売されているものもありますので、これから飼育セットを揃えるという人はぜひ参考にしてみてください。
床材
床材は新聞紙をシュレッドしたものでも代用できますが、おススメは市販のウッドチップです。
ウッドチップは広葉樹と針葉樹のものがありますが、どちらを選んでも構いません。
ただハムスターの中には針葉樹にアレルギー反応を起こすものがいるという情報もあります。
気になる人は広葉樹タイプのものを利用すると安心ですね。
パンダマウスの値段は?
ペットとしてはそれほど流通量が多くないので、ペットショップでも見かける事は少ないかと思います。
小動物専門店などでは結構取り扱いもあると思いますよ。
販売されている場合、値段はちょっと高い傾向にあるようですね。
相場は1,500円~3,000円ほどで、ジャンガリアンハムスターに比べると3倍くらいの値段設定ですね。
まとめ
パンダマウスはハツカネズミをペット用に品種改良したネズミです。
白と黒のブチ模様が特徴的ですが、稀にこの模様を持っているハツカネズミをパンダマウスとして販売されている事もありますので、購入する際には注意しましょう。
性格はおっとりしていてとても人慣れしやすいのが特徴的で、頭も良くてペットとしては優秀な小動物だと言えると思います。
飼い方も簡単で、ハムスターと同じような飼育環境で飼う事ができます。
ほとんどハムスター専用の飼育グッズや餌で代用可能ですので、初心者にもおススメできるペットです。
ただしペットとしては希少価値の高いネズミですので、値段に関してはやや高価な印象があります。
とても小さくて可愛らしいパンダマウス。
小動物好きな人なら、一度は飼育してみたいペットになるかもしれませんね。