可愛い顔をして愛嬌を振りまく猫のアビシニアン。
なんとあのクレオパトラも愛したと言われているくらいの可愛らしいと評判の猫種です。
しかしこの猫は可愛い顔をしている反面、性格は凶暴である、とも囁かれているのです。
本当にそうなのでしょうか。そこで今回はアビシニアンの特徴や性格について詳しく調べてまとめてみました。
目次
アビシニアンの起源は?
アビシニアンの起源は古代エジプトに由来すると言われています。
古代エジプトの壁画などにもアビシニアンの元になったと思われる猫が数多く描かれているのです。
なんとあの世界三大美女の一人と言われている、クレオパトラも愛した猫でもあると言います。
「アビシニアン」という名前の由来は、アビシニアという国から来たと言われているためで、アビシニアとは現在のエチオピアに当たる国になります。
現在流通しているアビシニアンは、1860年代にアビシニアからイギリスに持ち帰られた猫が品種改良を重ねて作られた猫種であると言われています。
アビシニアンの体の大きさ
オスとメスで少し大きさに差があるようです。
オスであれば3㎏~4.5㎏、メスであれば2.5㎏~3.5㎏くらいが多いとされています。
どちらかと言えば小型の猫種であると言えますね。
アビシニアンの寿命
寿命は平均して10年~14年くらいが平均的だと言われています。
一般的な猫の寿命は15年くらいと言われていますので、やや短いくらいかな?といたところですね。
しかし寿命はあくまでも目安に過ぎません。
実際には食べている餌であったり、飼育環境によっても大きく左右されますので、上手く飼育することができればより長く飼う事ができるでしょう。
アビシニアンの性格は?
ではアビシニアンの性格を見ていきましょう。キリッとした厳しめな目が特徴的である猫ですが、性格はどうなのでしょうか。
人懐っこく甘えん坊
とにかく人懐っこい性格です。ですので人間とのコミュニケーションも上手に取ることができます。
甘えん坊な性格でもありますので、愛情表現をたくさんしてくれます。
たくさん猫と遊びたい!という人にはとてもおススメできる猫種であると思います。
頭が良く、飼い主に忠実
とても物覚えが良く、頭が良い猫種でもあります。
何でも最も賢い猫であるとも言われているようですね。そのため私たち飼い主のいう事もしっかりと理解することができます。
名前も比較的簡単に覚えてくれますので、呼べば来てくれるくらい飼い主に忠実な性格をしていることでも有名です。
猫特有の「ツンデレ」であったり「孤高」といった特徴の性格はあまり見られず、猫なのにどちらかというと犬のような性格である、という方がしっくりくるかもしれませんね。
イタズラ好きである
好奇心旺盛な活発な性格でもあります。
ですので色々なものに興味をもちますので、気になったものには積極的に手を出したがります。
イタズラも結構たくさんしてしまう事でしょう。
高いところにも頻繁に登りますし、物を落下させたりと言ったこともしょっちゅうです。
イタズラされても問題がないように、危ないものが近くにないように注意を払いましょう。
運動量が多く、良く食べる
とにかく良く動き、良く食べる猫です。
部屋中を駆け回り、お腹が減ったらガッツリ食べるという事をしますので、食べる餌の量にはやや注意が必要です。
出された餌は出されただけ食べてしまうくらい食べる事が大好きです、ですので食事の管理が上手くできていないと、簡単に食べすぎ、肥満にもなってしまいます。
肥満は糖尿病であったり肝機能不全などの病気の引き金にもなり兼ねません。食事の管理にはより気を配ってあげたいところです。
アビシニアンは凶暴化する!?
時として耳にすることがある「アビシニアンは凶暴化する」という噂。
これは本当なのでしょうか。猫の突然の凶暴化に関しては、色々と理由があるといわれていますが、様々な原因について考えてみたいと思います。
嫉妬心
飼い主に対する嫉妬心から突然凶暴になった、という説があります。
家庭に子供が生まれて、そちらばかり構うようになることで、構ってほしい猫にとってストレスになるというものです。
パニックになる
単にパニックといっても色々ありますが、主なものとしては「野良猫や他の動物を見てパニックになる」、「病気にかかりパニック症状に陥る」などが挙げられます。
突然凶暴になった場合、飼育環境に問題がないと判断するのであれば病気を疑ってみましょう。
猫は肝臓を患いやすいので肝性脳炎にかかり易かったりします。
こういった猫は突然凶暴化することもあるので、一つの目安にしてみてください。
猫が嫌がることをする
直接嫌なことをすると敵対心を持ちますから攻撃的になってしまいます。
しかしそんなつもりは無くても、猫にとっては嫌なことに相当する事も、知らず知らずのうちにしている事もあるのです。
例えば「香水をつけている」、「飼育環境が猫にうるさくストレス」、「過度なスキンシップでベタベタ触る」などですね。
こういった原因は飼い主であっても気付かないことも多く、猫にとってはすごく嫌な場合があるのです。
特に香水などは猫にとっては強烈過ぎて苦手なのかもしれないということを覚えておきましょう。
凶暴化したアビシニアンへの対応は?
凶暴化したアビシニアンにはどのように接すれば良いのでしょうか。
まずは猫にとって嫌なことを飼い主がしてしまってはいないか、ということを見直してみてください。
上記のような原因があるのであれば、それをやめることで改善する場合があります。
またパニック状態に陥ったアビシニアンであれば、ケージなどに隔離してしまうのが良いでしょう。
なだめようと下手に手を出すと噛まれたりして怪我をしてしまう事もありますので、落ち着くまで隔離するのが良いこともあります。
そうでない場合では、とにかくそっとしておくということです。
あまり刺激を与えないように配慮し、落ち着くまでそっとしておく事が最善策でしょう。
コツはとにかく放っておくということです。
放っておけば自然と時間が解決してくれますので、落ち着きを取り戻したら猫の方から甘えて擦り寄ってきます。
放っておくと可哀想だと思うかもしれませんが、しばらくは猫のためだと思って放置して落ち着かせましょう。
ソマリという猫
アビシニアンが元になって生まれた猫に、ソマリという猫種がいます。ソマリに関しては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
アビシニアンはとても人懐っこく、飼いやすい猫種であると言えます。
頭もすごく良いので、しつけも簡単に行うことができますので、初心者の方にも飼いやすいでしょう。
アビシニアンはとても運動量が多く、たくさん動きたくさん食べます。
食べすぎて病気になってしまう事もありますので、食事の量の管理は飼い主である私たちがしっかりと行う必要があります。
またアビシニアンは突然凶暴化するといった話もよく耳にします。
これについての原因はいくつか挙げられますが、多くは猫にとって嫌なことを知らず知らずのうちにしてしまっている、というものです。
これをやめることで大抵の場合は改善できるでしょう。
それでも落ち着かないという場合は、落ち着くまでとにかく放置しておくという事が対策としてはおススメです。
アビシニアンの性格をより深く知ることで、より上手に付き合って行くことができますので、買う場合は事前にアビシニアンの特徴をしっかりと把握しておくようにしたいですね。