カエルは日本にもたくさん生息していますよね。
そんな中でも、アマガエルと言えば、私たちにとって最も身近だと言えるカエルなのではないでしょうか。
そんなポピュラーなアマガエルですが、毒があるっていうのはご存知でしょうか。
一見可愛いアマガエルですが、接し方を一歩間違えば大変なことにもなり兼ねません。
そこで今回は、アマガエルの生態や種類、寿命や鳴き声など、アマガエルについて詳しく調べてまとめてみました。
目次
アマガエル(ニホンアマガエル)の分布は?
アマガエルは日本で一般的に見られるアマガエル科アマガエル属に属するカエルの一種で、日本で見ることができるアマガエルは通称「ニホンアマガエル」と呼ばれています。
またニホンアマガエルはその名前から日本の固有種であると思いがちですが、実際にはそうではなく、朝鮮半島や中国にまで幅広く分布しているカエルなのです。
国内においても、北海道から本州、四国、九州とほぼ全土で見ることができます。
なお、八丈島にはもともと生息していなかったのですが、現在では国内外来種として定着しているようですね。
アマガエルの身体的特徴は?
アマガエルの大きさはおよそ2㎝~4㎝程度であり、小型の可愛らしい姿をしています。
色は鮮やかな黄緑色をしており、いかにもカエルらしい色だと言えますね。
鼻から目にかけて伸びる褐色のラインが特徴的ですね。
またオスよりもメスの方が大きくなるという特徴もあります。
アマガエルの指は前足に4本、後足に5本あり、すべての指に丸い吸盤がついています。
これによって、ガラスに貼りついたり、木の枝から枝へと飛び移ることができるのです。
アマガエルの体色
アマガエルはちょっと特殊な能力を持っていて、体の色を周りの色に合わせてある程度自由に変えることができるのです。
土にいる時は茶色に、草むらにいるときは黄緑に、コンクリートにいる時は白っぽいベージュにと、体の色を変えることで天敵に見つかりにくくする事ができるのです。
これはアマガエルが持っている色素胞と呼ばれる細胞によるものなのですが、稀に先天的にこの色素胞が欠けた個体が存在します。
この場合、アマガエルの色は黄緑色ではなくなり、黄色や青色などの一風変わった姿になるのです。
こういったアマガエルは見た目の珍しさや美しさからも人気が高く、観賞用として飼育されていることが多いのです。
アマガエルの生息場所
アマガエルだけではなく、カエル全般のイメージとして、水辺に生息していると思われがちですが、アマガエルの場合は水辺よりも、水辺周辺の木の上や森林に生息しているカエルなのです。
このことはアマガエルの指の先の吸盤からも見て取れるかと思います。
またアマガエルは英語で「Tree frog」と言うことからも樹上性であることが分かりますね。
それほど水を必要としないというのは、意外と知られていないのかもしれませんね。
アマガエルの寿命は?
アマガエルの寿命ってどれくらいか知っていますか?
1年?
2年?
いやいや。
実は5年以上生きると言われているのです。
何と長いものでは10年以上生きる個体も報告されているようで、野生のものは飼育されている個体よりも寿命が短い傾向にあるようですが、それでも長いですよね。
またアマガエルの活動時期は春から秋の間であり、比較的暖かく餌が豊富な時期になります。
冬には地中に穴を掘って、そこで冬眠します。
アマガエルの種類は?
アマガエルはどれくらいの種類生息しているのか、ご存知でしょうか。
世界中には、なんと650種類ほどいると言われており、生息地域はアフリカ大陸北部、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、日本、パプアニューギニアと広範囲に渡ります。
アマガエルには毒がある!?
アマガエルの体はツルっとしており、この粘膜には細菌などから体を守るための毒が分泌されるのです。
この毒は猛毒であるわけではなく、普通に手で触っても全く問題は無い程度の弱い毒なのです。
ただし、アマガエルを触った手で目をこするなどしてしまうと、激しい痛みが生じます。
目に毒が入ってしまった場合は最悪失明してしまうという事もあるようですので、アマガエルを触った場合はその後の手洗いには注意したいところです。
アマガエルの鳴き声
アマガエルは喉を膨らませて鳴きますが、鳴くのはオスだけです。
夏のじめっとした夜には、アマガエルの大合唱を聞く事ができますよ。
アマガエルの飼育方法
アマガエルの飼育方法に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしょうか。
アマガエルは実は世界中にたくさん存在しており、寿命は5年以上生きることができる、とても長寿な生き物なのです。
また水辺のイメージが強いカエルですが、実際にはあまり水の無いところで生活しているというのも特徴的ですね。
アマガエルの皮膚には毒があるのは事実ですが、直接触った程度ではなんら影響はなく、子供が触っても大丈夫です。
ただし、アマガエルを触ったそのままの手で目や口などを触ると危険ですので、必ずしっかり手を洗うのを忘れないようにしてください。