コウモリ

コウモリって飼うことができるのでしょうか。

コウモリの情報は色々とありますが、はっきり言ってペットとしてはメジャーであるとは到底言えない生き物ですよね。

そこで今回はそんなコウモリはペットとして飼うことができるのか、ということについて焦点を当ててみました。

飼えるとすればどのように飼育すれば良いのか、またコウモリを飼いたい場合はどのように入手できるのでしょうか。

今後のコウモリのペットとしての可能性について詳しく調べてまとめてみました。

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コウモリはペットにできる?

コウモリ

結論から言うと、コウモリはペットになりうる生き物です。

しかしひとくちにコウモリと言っても、どんなコウモリでもペットにできてしまうのかと言われれば、そうではありません。

まずは、ペットにできるコウモリの種類を見ていきましょう。

 

コウモリと聞けば洞窟などの暗がりに棲んでいるという印象を受けますよね。私たちが一般的に思い描くコウモリ像はそういう感じではないでしょうか。

そのようなコウモリは小型の種類のもので、ココウモリという総称で呼ばれています。

代表的なココウモリにはアブラコウモリやキクガシラコウモリなどがいますね。

最もメジャーなコウモリはアブラコウモリのようです。

 

これらのコウモリはペットにすることは実質難しいと言われています。まずココウモリたちの餌は小さな昆虫になります。飛んでいる蚊などを捕らえて食べているんです。こういった餌を飼育下で与えることはなかなか難しいのです。

ココウモリに対して、ひときわ体の大きいオオコウモリと呼ばれる種類のコウモリたちがいます。

日本では小笠原諸島に生息するオガサワラオオコウモリや沖縄に生息するオキナワオオコウモリが有名ですね。

なおオオコウモリに関しては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

ペットにできるとされているコウモリは実はこういったオオコウモリになります。

理由としては、ココウモリたちとは違って一般的な哺乳類と同じように目が発達しているため、目で見て行動ができ、昼行性であることです。

さらにはオオコウモリの食性は肉食ではなく、果実などを食べる植物食というのが飼いやすい理由です。

オオコウモリの中でも、果実(フルーツ)を主に主食として食べる種類のコウモリを「フルーツバット(コウモリ)」と呼んでいます。

ペットとして飼育できるコウモリはこのフルーツコウモリになるわけです。ではフルーツコウモリにはどのような種類がいるのか見ていきましょう。

 

オオコウモリだけど小さい!?

フルーツコウモリトの特徴はオオコウモリだけど、それほど大きくなく小柄であるということです。

オオコウモリというと最大のものでは2m~3mほどにもなる巨大な種類もいますが、同じオオコウモリとは言えフルーツコウモリは大きさ15㎝程度のものが多く、まだ小柄な体格です。

これくらい大きさなら飼うには十分な大きさですね。

ペットとして飼育できる主なフルーツコウモリトは2種類と言われています。

一つはエジプシャンルーセットオオコウモリ、もう一つはデマレルーセットオオコウモリです。

 

フルーツコウモリは複数飼育できる?

フルーツコウモリは群れを作って集団で行動しています。

その点から見れば、単独飼育するよりも複数飼育した方が自然ですね。

しかも簡単に繁殖させることも可能なのです。しかしそうも簡単に複数飼育できるものでもありませんね。

 

飼育適正温度は?

どちらも亜熱帯地域の暖かい地域に棲んでいるコウモリですので、飼育適正温度は20℃~30℃がベストだとされています。

乾燥しているよりは、湿度は高めに維持した方が良いそうですね。

熱帯地域に生息しているので寒さには弱い傾向にあります冬にはヒーターによる温度管理が必須になります。

サーモスタットを併用して、温度の上がりすぎにも注意しつつ温度管理をしましょう。

 

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コウモリ用のケージは?

ケージで飼うには、それ相応の広さがあるケージが必要になります。

大型インコ用やオウム用として売られているケージであれば、十分な広さがありますよね。

オオコウモリの運動量はかなり多いです。

ケージ内だけでは運動不足になりがちになりますので、定期的に外に出して運動させてあげる方が良いでしょう。

 

餌は?

餌に関してはフルーツコウモリというだけあって果実が主食です。

リンゴやバナナ、キウイやミカン、ブドウなどのフルーツを切って与えると食べてくれます。

餌は入れ物に入れておくだけで勝手に食べてくれます。与える回数は朝晩2回与えましょう。

また水も普通に飲みます。与え方は小動物用の給水器があれば十分です。ハムスター用のものでよいので給水器を設置しておきましょう

またコウモリ専用に配合された便利な人工フードはないので、いろんなものを与えて栄養摂取させることが何よりも大切になります。

 

フルーツコウモリの入手方法は?

現在日本において、コウモリの輸入は全面的に禁止されています。

ですので現在出回っているコウモリたちは皆、国内で繁殖させた国内繁殖個体となります。

日本においてフルーツコウモリは希少な存在ですので、お値段も結構高い傾向にあります。

生体価格はおよそ50,000円~100,000円くらいで購入する事ができます。

出回る時期も決まっていて、繁殖の季節である春と秋にペットショップに行くと、見つけることができるかもしれません。

 

 

コウモリ飼育での注意点は?

ペットとして販売されているコウモリは構わないのですが、野生のコウモリは鳥獣保護法という法律で捕獲が禁止されているので、捕まえて飼う事はできません。

たとえ保護という形で飼うとしても都道府県に届け出しなければならず、注意が必要です。

フルーツコウモリの飼育における注意点は、栄養管理にあります。コウモリは意外にも繊細な生き物です。

これを怠ると突然体調を崩して亡くなってしまう事も多いので、注意しましょう。

またオオコウモリは思う以上に大食いです。

餌代がかなり掛かってしまう事になりますので、費用面では覚悟しておきましょう。

 

また食べる量が多いので、糞尿も多いです。

まめに掃除しておかないと、飼育環境が汚れ、衛生面でも良くありません。

環境悪化により体調不良にもなりやすいですので、ケージの清掃にも気を配りましょう。

 

温度管理もしっかり行わなければ、日本における冬の飼育は難しいです。

湿度も高めを維持しなければならず、なかなか厄介ですが、コウモリ飼育においては必須項目になりますので、栄養、衛生、温度の3つの管理はしっかりと行うようにしましょう。

 

 

まとめ

ペットとして飼育することができるコウモリは、オオコウモリのうち、フルーツコウモリと呼ばれる果物を主食とするオオコウモリになります。

珍しい生き物を取り扱っているペットショップに行けば、見つかることもあります。

 

コウモリ飼育における注意点は、栄養、衛生、温度の3つの管理がとても重要になります。

また運動量も思った以上に多いので、出来るだけ運動させてあげられるように工夫が必要です。

 

また野生のコウモリを捕まえて飼育することはできません。

鳥獣保護法で禁止されています。たとえ保護するという名目であったとしても、都道府県に届け出をせねばならず、実質飼育は不可という事になります。

 

コウモリはペットとして徐々に人気も上がってきており、今後ますます人気が上がってくると思われます。

もしコウモリを飼育したいという場合は、注意点や生態などをしっかりと把握したうえで飼育するようにしましょう。