カブトムシ

カブトムシ

カブトムシはとても簡単に飼育できますし、繁殖方法も容易ですので、オスとメスを一緒に飼育していれば簡単に卵を産みます。

そんなカブトムシの卵ですが、すべての卵が無事に成虫まで育つわけではないのです。

今回はカブトムシの卵の孵化に関して、また上手な管理方法についても詳しく調べてまとめてみました。

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カブトムシが卵を産むのはいつ?

カブトムシは夏の終わり、8月~9月になるとメスは卵を産みます。

カブトムシのオスは比較的早い時期に死んでしまう事が多いですが、メスはオスが死んでも生き残って卵を産むのです。

産み付けられる卵はマットの中だけとか限らず、表面にも産み付けられることもあるのです。

 

カブトムシの卵の大きさと色

産み付けられたばかりの卵はとても小さく、2㎜~3㎜くらいの楕円形をしています。

これが数日経てば倍くらいの大きさになって、形も丸くなっていきます。

初めは白い色をしている卵ですが、徐々に黄色がかってくるのも特徴的です。

 

産む卵の数は?

メスが産み付ける卵の数はおよそ20個くらいが多いです。

多い場合だと30個近くの卵を産むことがあります。

メスが卵を産むのは一回だけとは限らず、数日数回に分けて産むこともあります。

 

卵を隔離する

メスが卵を産んだら、無事に孵化させるためにも卵は隔離する方が無難です。

メスをそのまま一緒にしておくと、メスがせっかく産んだ卵を傷付けてしまう恐れがあるためです。

卵を取り出す際にはゆっくり作業しましょう。

素手で触るなどは控えた方が無難です。

スプーンなどでそっと扱うようにしてください。

大きめの新聞紙にマットを広げて採卵すると卵を見つけやすくておススメです。

 

孵化までの卵の管理

隔離先のマットは、産卵の際に使用したものと同じマットを使用した方が幼虫へのストレスにならずに良いでしょう。

この時のマットは新たにガス抜きをした、新しいものを使用するようにしてください。

卵を管理するケースはプリンカップが良いでしょう。

マットを固めに詰めたら、指でくぼみを作り、そこに卵を一つずつ入れていきます。

卵の上にマットをふわっと被せてあげればOKです。

管理方法は簡単ですが、直射日光や過度な乾燥には注意してください。

時々霧吹きで湿り気を与えて置く程度で大丈夫です。

あまり水分を多くするのも良くないですので、水の与えすぎには注意してください。

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孵化

卵が孵化するのは産み付けられてから、およそ2週間後くらいです。

孵化してしばらくは、このままプリンカップで育てる事ができます。

自力で潜っていくようになればひとまず安心ですね。

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その後の幼虫の飼育方法に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

カブトムシの卵の孵化率と孵化率を上げる方法は?

カブトムシが産んだ卵のすべてが孵化する事は無いと言ってよいでしょう。

孵化する卵はおよそ半分くらいだと言われています。

孵化率50%くらいが一般的、という事になりますね。

もちろん孵化率をできるだけ上げる事も可能ですが、すべて卵の管理方法に問題があるというわけではないようです。

卵の孵化率を上げるポイントはいくつかあるので、ご紹介します。

環境変化に注意

卵を管理する際の環境によって孵化率が変わってきます。

急激な温度変化や湿度変化などがあると、卵が孵化せず死んでしまうことも多いのです。

温度変化が少ない場所で静かに管理をして、乾燥しないように注意しましょう。

また卵を隔離する際に、もといたマットと違うマットで管理したり、湿度が全く違うマットであった場合などにも孵化率が下がってしまう要因にもなってしまいますから注意してください。

無精卵

そもそも卵が孵化する確率が0%というのが、卵が無精卵であった場合です。

こういったことはカブトムシに限らず、結構頻繁に起きる事です。

原因は卵を産んだメスにあります。

メスが羽化後に十分に時間が経っておらず、未成熟なまま交尾を行うと無精卵のまま産卵に至るケースがあるのです。

採卵のために交尾をさせる際には、メスは十分に成熟した個体を選んで交尾させる必要があります。

 

野外で採集したメス

カブトムシに限ったことではありませんが、野外採集で捕まえてきたメスは既に交尾が済んでいる事が多く、すぐに産卵セットにメスを入れると、そのまま産卵に至る事も多いのです。

卵の入手方法として、結構使える方法でもありますので参考にしてみてください。

 

まとめ

カブトムシはオスとメスをペアで飼育していると、意外と簡単に産卵してくれます。

卵も孵化させるのは難しくなく、勝手に孵化するくらい用意ですが、孵化率を上げるために抑えておくべきポイントがいくつかあります。

1.過度な環境変化がないように、温度、湿度管理する

2.採卵の際にメスと隔離して、管理する

3.産卵させるメスは十分に成熟した個体を選ぶ

4.マットは産卵に使用したものと同じマットを使用する

これらのポイントをしっかり抑えておけば、しっかり育てる事ができますよ。