セキセイインコと言えば、ペットにできる小鳥の中でも一位二位を争うくらいに人気がある、とても有名な鳥ですね。
どんな人でも一度は見たことがあるのではないでしょうか。
セキセイインコはとても人に良く馴れる小鳥ですので、ペットとして大変人気になっています。
特に雛の頃から育てると、ベタベタに飼い主に懐くようになるので、セキセイインコを飼うのなら雛から飼いたい!という人も結構多いはず。
しかしセキセイインコの雛を育てるのには大切なポイントがたくさんあります。
そこで今回はそんなセキセイインコの雛を失敗せずに上手に育てる方法を詳しく調べてまとめてみました。
セキセイインコの雛にはさし餌が重要
さし餌という言葉をご存知でしょうか。
通常鳥の雛は親鳥から口移しで餌をもらっていますよね。
飼育下においては、親鳥のかわりに私たち人間が雛に餌を与えなければいけません。
親鳥の代わりに口移しのように餌を与えることを「さし餌」と呼ぶのです。
とは言っても、実際に口移しをするわけではありませんからご安心を(笑)
セキセイインコにはこのさし餌がとても重要になります。
セキセイインコの雛は生後50日くらいまではさし餌をして餌を食べさせてあげる必要があるのです。
またさし餌は一日に5回~6回は与えないといけないというなかなかのハードルの高さです。
普通はペットショップなどに出回っているセキセイインコの雛は生後20日~30日くらいであることが多いですから、最低でも2週間くらいはさし餌をしてあげなければいけません。
つまり、それだけの期間、それだけの時間をセキセイインコの雛に割く事ができるのか、という事がとても重要になるのです。
仕事でほぼ家にいない、というような方にはセキセイインコの雛を飼育することはできないという事になります。
それでもどうしてもセキセイインコの雛を飼いたい!というような場合は、さし餌が必要なくなった生後50日経過した雛を選んで購入する事をおススメします。
雛の飼育環境
雛の飼育環境は保温がしやすいプラケースが基本になります。
飼育適正温度は26℃~28℃くらいですので、常にそれくらいの温度帯をキープできないと体調を崩したり死んでしまう原因になってしまいます。
プラケースは虫かごのようなもので構いません。
底には新聞紙などを敷いてあげましょう。
保温するためのペットヒーターはいろんな種類があります。
パネルヒーターというシートタイプのヒーターや、ヒヨコ電球と呼ばれる保温球タイプのものが代表格ですね。
しっかりとした保温性の高いケースであればどちらを選んで使用しても構いませんが、ヒヨコ電球は暖かくなりすぎる危険がありますので、サーモスタットを併用して温度制御をしてあげる必要があります。
またヒヨコ電球の場合、プラケースだと暑さでケースが変形してしまうといった事故も考えられますので、できれば水槽などのような丈夫なケースで飼育する場合に使用する方が良いでしょう。
シートタイプの場合は、ケースの下に敷くことになりますが、この時に床すべてに敷かない事がポイントです。
ケースの床面積の半分くらいを保温できるようにし、暑い場合に自分で避難できる場所を作ってあげると良いですね。
またケース内の温度や湿度を常に把握できるように、温度計と湿度計を設置しておくと安心ですね。
パネルヒーター
ヒヨコ電球
さし餌の作り方
さし餌は「あわ玉」と呼ばれるものを約40℃のお湯で溶いて作ります。
通常これだけでも雛を育てる事は可能ですが、栄養バランス面でやや不安です。
ですのでパウダーフードというものをあわ玉に一緒に混ぜて与えると栄養バランスも安定します。
またお湯は暑すぎると雛が低温ヤケドする場合がありますので、40℃以下のお湯で調節してあげましょう。
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さし餌の与え方
一日5回~6回くらいに分けてスプーンなどで少しずつ与えるようにします。
この時作り置きはせずに、あわ玉はその都度作るようにしましょう。
与える量は雛が満腹になって食べなくなるまで与えるようにします。
満足に食べられないと衰弱して死んでしまいますので注意しましょう。
一人餌への切り替え
生後50日も経てば雛は一人餌といって自分で小鳥用フードを食べるようになります。
いきなり切り替えるのも無理がありますので、さし餌から通常の餌への切り替えは徐々にゆっくりと行います。
一人餌にはシードや粟穂を与えると比較的良く食べるようです。
少しずつ与えてみて、食べるようならさし餌を少しずつ減らしていきます。
さし餌をいつまでも欲しがる場合はさし餌を与えておきます。
そのうち必ず自分で餌を食べるようになるので心配はいりません。
できればこの時期に体重を測っておくとなお良いですね。
実際にちゃんと成長できてるのかを目で見て知ることができます。
まとめ
セキセイインコの雛の飼育には温度管理と一日数回のさし餌が必要不可欠になります。
きちんと一日5回~6回のさし餌を食べさせてあげられるのかをしっかり考えてから雛を飼うようにしましょう。
雛のために時間が割けないという人は、雛を飼う事はおススメできませんので、育ったヤング個体を飼うか、それでも雛が飼いたい場合は生後50日経ってさし餌から一人餌に切り替え済みの雛を飼育すると良いでしょう。
セキセイインコの雛は、基本的に雛のうちからさし餌を与える事で自然と飼い主に馴れてくれます。
ベタ慣れにすることは比較的簡単ですので、ぜひ挑戦してみましょう。
セキセイインコの記事
その他、セキセイインコに関しては以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。