チンパンジー

チンパンジー

チンパンジーというとどのような印象がありますか?

やはり知能が高くて賢い、人間とも高いレベルでのコミュニケーションが取れる小津物、といった感じでしょうか。

そんなチンパンジーですが、実際にはかなり性格的にも凶暴で攻撃的だと言われていることをご存知ですか?

また野生のチンパンジーってどのような生活を送っているのかを知っている方は、意外と少ないのではないでしょうか。

今回はチンパンジーの性格や特徴、生態などについて、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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チンパンジーとは?

まずはチンパンジーの分類について確認しておきましょう。

チンパンジーは霊長類ヒト科チンパンジー属に分類されている類人猿の一種だとされています。

ヒトもチンパンジーも祖先は同じであり、それぞれ別の進化をしました。

ですのでヒトッモチンパンジーのDNAはわずか1%~2%程度しか違いがないのだそうです。

 

分布

アフリカに分布し、セネガル、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ルワンダ、タンザニアなどです。

生息地としては熱帯雨林や森林などを好み、サバンナなどの雨季と乾季がある乾燥地帯にも幅広く生息しています。

また木の上で生活している樹上性のサルです。

 

大きさ

体長75㎝~85㎝くらいで、体重は40㎏~60㎏ほどあり、オスの方が体格が大きいです。

ゴリラやオランウータンと肩を並べる大型の類人猿ですが、この中では最も小さい種類でもあるのです。

 

寿命

寿命に関しては野生と飼育下では長さに違いが顕著現れているのも特徴的です。

野生下のチンパンジーは寿命を全うできるものがかなり少ないと言われており、生まれてから15年程度で命を落とすことも多いのです。

また大人になってからも15年生きられるかどうか微妙なところなのだとか。

ですので平均して野生のチンパンジーの寿命は15年~30年といったところでしょうか。

対して飼育下におけるチンパンジーの寿命ですが、こちらはかなり長くて40年~50年っくらいは生きてくれるようです。

また中には60年くらい生きたものもいるようですよ。

 

顔の色が違う理由とは?

チンパンジーの特徴として、顔の色がありますよね。

肌色のものがいたり、真っ黒のものがいたり、結構バラバラです。

これは成長に従って次第に変化していくというチンパンジー独特の特徴なのです。

子供の顔は肌色をしているのですが、成長するにしたがって徐々に黒くなっていきます。

またこの特徴はオスのチンパンジーの方がより顕著に表れるのだそうです。

 

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知能

チンパンジーと言えば「知能の高さ」ですよね。

私たち人間に次いで知能が高いのがチンパンジーと言わています。

他にも知能の高い動物はいますよね。

イルカなどは人間でいうところの1歳~2歳児程度の知能があるとされています。

チンパンジーの場合、3歳児くらいの知能があると言われていますので、「じゃんけん」や「パズル」などの簡単な遊びなども行う事ができ、訓練次第では人間にとってもやや難しい課題でも、こなしてしまう知能の高さがあります。

ただし、知能は高くてもやはり人間とは体の構造が異なるため、全く同じように真似できるというわけではない、というところがポイントです。

それが知能があっても、それをするための手段が乏しい、と言ったところでしょうか。

簡単な言語も理解することが出来ますが、残念ながら発声器官が人間とは異なりますので、同じように発音できるというわけではないのです。

 

ちなみにチンパンジー同様に、知能の大変高い類人猿に「ボノボ」というサルがいます。

別名「ピグミーチンパンジー」とも呼ばれ、見た目はチンパンジーとほぼ同じですが、やはり違う種類の類人猿なんだとか。

ボノボの特徴やチンパンジーとの違いなどに関しては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

道具を使える

チンパンジーは道具を使って餌を取ることもできます。

テレビでも頻繁に取り上げられているので結構有名な話ですよね。

他にも道具を使える動物はいます。

カラスなどが代表的ですね。

しかし道具の使い方で、最もずば抜けているのはやはりチンパンジーでしょう。

木の枝を使ってアリを捕まえて食べたり、木の実を割るために石を使ったりします。

 

食性

チンパンジーは普段は木の葉や木の実、花や果物などを食べていますが、昆虫を食べたり、時には小型のサルをも捕らえて食べる事もあります。

つまり草食寄りの雑食性なわけですね。

動物園などの飼育下のチンパンジーは野菜と果物を食べているようです。

ちなみにチンパンジーと言えば、「バナナ好き」というイメージがありませんか?

もちろんバナナを喜んで食べるチンパンジーも多いですが、チンパンジーがバナナが好きというわけではありません。

中にバナナが嫌いなチンパンジーもいますので、これはある意味間違った概念ですね。

 

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性格

チンパンジーは知能が高いイメージがありますので、さぞ高度な社会生活を営んでいるのでは・・

と思う人も多い事でしょう。

しかし、実際の野生のチンパンジーは意外と凶暴で攻撃的な性格をしているのです。

チンパンジーは群れを作って行動していますが、リーダーは最も力の強いオスが支配しています。

群れを支配するtめに他のオスと争いになることも多く、強いオスが弱いオスを殺してしまう、といった事も起きています。

また、自分の力を見せつけるために、他の群れの子供を殺したりと、かなり凶暴な一面が見られるのです。

チンパンジーは子どもの頃は割と大人しい性格をしていますが、6歳を過ぎたあたりから徐々に野生の本能が目覚め始めるのです。

なんとゴリラよりも攻撃的だという声もあるくらいですから、ちょっと驚きですよね。

チンパンジーはこういった凶暴性から「猛獣」として扱われています。

猛獣と言えば、ライオンやトラを連想しますが、チンパンジーも凶暴性でいうと大差ないのでしょうね。

 

力が強い!?

チンパンジーは樹上生活をしているためか、とても握力が強いのも特徴的です。

人間の握力は50㎏くらいですよね?

なんとチンパンジーは200㎏~300㎏ほどの握力を持っているとされています。

単純に4倍~6倍の握力を持っているという事になりますよね。

もしもガチでケンカしたら勝てそうにありません・・(笑)

 

二足歩行

チンパンジーはは主に4足歩行で、ナックルウォークと呼ばれています。

しかしそんなに上手ではなけれど、一応二足歩行も可能であるようです。

先述のボノボはチンパンジーよりも二足歩行が得意という特徴があります。

 

ペットにできる?

チンパンジー

テレビでも人気になっているチンパンジーですが、ペットとして飼育することは可能なのでしょうか。

答えは「NO」です。

チンパンジーは絶滅危惧種に指定されており、保護対象になっている動物でなのです。

繁殖目的で輸入のために、国同士で飼育に関する条件が決められ、値段が付けられることはあります。

しかしペットとして取引されるために値段を付けられることもできませんし、まして個人で輸入したり購入したりということは事実上不可能なのです。

 

 

まとめ

チンパンジーは知能が高く、人間でいうところの3歳児程度の知能があると言われていることから、テレビなどでも大人気です。

しかし実際の野生のチンパンジーはそういったイメージにそぐわずに、相手や子供のチンパンジーでさえ殺してしまうほどに凶暴で攻撃的な性格をしており、猛獣として扱われているのです。

またペットとして飼育できそうな印象ですが、絶滅危惧種に指定されており、保護されていますので実際にペットとして飼う事は不可能です。

チンパンジーのような動物園の人気者でも、実際に詳しく見てみれば意外な一面を持っている場合があるものですね。