アベニーパファー

アベニーパファーは世界最小の淡水フグです。可愛らしいサイズと顔つき、動きからも人気が高く、愛好家がたくさんいます。

今回はアベニーパファーの飼育方法や飼育する際の注意点も併せてご紹介していきます。

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アベニーパファーとは?

世界最小の淡水フグで、大きさはわずか3cmほどで大きいものでも4cmにしかなりません。インドの川などに生息しており、暖かい水を好む熱帯魚です。

観賞魚として飼育されるフグで、小さな水槽でも飼育ができ、繁殖も比較的容易なことからも人気が高く、愛好家もたくさんいます。

アベニーパファーの寿命

アベニーパファーの寿命はおよそ3年です。丈夫な魚ですがストレスには弱い側面があります。導入時や水換え時の水質の変化には注意しなければいけません。

水質が悪いままで飼育をすると、寿命が短くなってしまうことがあります。長く飼育するためにもこまめな水換えと水槽の清掃が必要です。

アベニーパファーは混泳できる?

アベニーパファーの魅力の一つとして、混泳もできることにあります。ただし混泳するにはちょっと工夫が必要になります。

アベニーパファーは幼魚の頃は混泳させることも容易です。しかし成魚になるとオスは縄張り意識が高くなるため、他の魚を攻撃したりちょっかいを出すようになります。ベタやグッピーなどヒレの長く大きな魚などはヒレを齧られたりしますので、混泳させないでおく方が無難です。

またアベニーパファーは口に入るサイズの小さな貝が大好物です。アクアリウムをしていると必ず目にするのがスネールと呼ばれる貝たちです。水草についていたりと、どこからともなく出てくるスネールもアベニーパファーにとってはご馳走になります。スネール対策としてアベニーパファーを飼育する人もいるくらいです。

ミナミヌマエビなどの小型の淡水エビもアベニーパファーにとっては餌と認識されてしまいます。水槽の苔取り用に飼育していたミナミヌマエビがどんどん減っていくことになりますので、小さな淡水エビとの混泳もできないと考えておいた方が良いでしょう。

アベニーパファーのメスは縄張り意識が高くなく、寄り添いながら泳いでいる姿もよく見ます。しかしオス同士の複数匹の混泳となると、隠れ家が必要になります。

隠れ家に使えるのは水草です。多めの水草を植えておくと比較的簡単にオス同士の混泳ができます。ただし、柔らかい葉っぱの水草の場合、齧られてしまう可能性が高いです。植える水草は葉っぱが硬くて齧られないようなものを選びましょう。アヌビアスナナなどがおススメです。

アベニーパファーの飼育数の目安

アベニーパファーのみで飼育する場合の飼育数の目安は以下の通りです。

・30cmの水槽で3匹
・45cmの水槽で10匹
・60cmの水槽で15匹

あくまでも目安として参考にしてみて下さい。実際には水槽のろ過能力や、水草の量などの様々な環境によって左右されますので一概には言えません。

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アベニーパファーは低温に弱い

アベニーパファーの飼育で必ず必要になるのはヒーターです。適正水温は22℃~28℃の間です。常に25℃前後の水温がキープできるようにしましょう。病気予防のためにも27℃くらいの高めの水温で飼育する方が良いという意見もあります。

アベニーパファーは泳ぐのが苦手

アベニーパファーはころっころした体型のためか、泳ぐのがあまり上手くありません。小型水槽で外部式フィルターを使うと水流が強すぎて、アベニーパファーにとって好ましい環境とはなりません。

大きい水槽なら外部式フィルターでもOKですが、小型水槽なら外掛け式フィルターや上部フィルターを使用する方が良いでしょう。

どうしても外部式フィルターを使う場合は水流を弱める工夫が必要です。おススメなのは排水口をガラス面に向けて当て、勢いを弱くする方法ですね。

アベニーパファーの値段や販売店

アベニーパファーはかなり多くの数が流通していますので、多くの熱帯魚ショップや総合ペットショップの熱帯魚コーナーでも販売されています。ネット通販でも購入する事が出来ますよ。

値段は1匹300円~500円くらいの所が多い印象です。販売されている個体の多くはまだ小さな幼魚です。

アベニーパファーの餌

アベニーパファーは肉食性がとても強いです。餌は冷凍のアカムシやイトメ(イトミミズ)が一般的です。個体によっては人工餌を食べずに冷凍アカムシやイトメしか食べないという例もあります。

冷凍アカムシなどは食べ残しがでると水質を一気に悪くしてしまいます。アベニーパファーには胃がありませんので食い溜めができません。1日2回~3回の給餌が必要になりますので、1回あたり2分程度で食べきる量を与えましょう。

2、3日程度であれば餌を与えなくても大丈夫ですので、ちょっとした旅行に出かけるくらいの外出なら餌に関して問題ありません。1週間など長期間家を留守にする場合は、さすがに餌が必要になります。その場合は小型の貝のレッドラムズホーンやスネールを生き餌として水槽内に放っておくと勝手に食べてくれます。ミナミヌマエビなどの小型のエビを放っておくのも良いでしょう。

アベニーパファーの繁殖

アベニーパファーは比較的繁殖が容易なことでも人気があります。飼育に慣れてきたらぜひ繁殖に挑戦してみましょう。

繁殖させるためにはペアを作る必要があります。オスメスにも相性がありますが、10匹もいればさすがにペアができるはずです。先述の通り、複数匹の混泳には隠れ家を必ず用意しましょう。

産卵が近づいたメスはお腹がパンパンに膨れます。注意深く観察していると分かると思います。産卵間近のメスは別の容器に隔離しておきましょう。サテライトを使うと水質の変化がなく、簡単に隔離飼育する事ができますのでおススメです。

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産卵は水草に行います。隔離容器にはアナカリスやアボンバ、ウィローモスなどの水草を入れておきましょう。2mmほどの卵を産みつけます。

産卵を確認したら、親は元の水槽に戻して隔離容器では卵、稚魚の世話をしましょう。

およそ5日程度で孵化が始まります。水温が高いと孵化が早まりますが、卵にカビが生えやすくなり危険です。管理のコツは新鮮な水を用意することです。こういた点でもサテライトでの卵、稚魚の管理は簡単なのでおススメですよ。