熱帯魚に餌を与える際には、どんなことに気を付けていますでしょうか。
パラパラと適当に挙げている・・
餌を食べるのが可愛いから何度もあげている・・
色々あると思います。しかし熱帯魚の飼育において、給餌はとても大事なことです。方法を間違えば水槽が崩壊してしまうこともありますので、正しいえさの与え方を知って、上手に水槽管理を行いましょう。
ということで、今回はそんな熱帯魚の給餌方法について、注意すべき点と正しいえさの与え方について詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
一分で食べきれる量を与える
与えるえさの量ですが、「これくらい」とはっきりとしたことが言えないのが実情です。というのも、飼育している生体の数や与えるエサの種類によっても変わってくるからです。
よく言われている一つの指標に、「一分で食べきれる量」というものがあります。確かにこれを目安にするといいのですが、それも難しいですよね。なので、魚が餌を食べる様子を見ながら少しずつ給餌していき、食べきったのを見届けるのを一分間続けるという方法も効果的です。私はこの方法で与えていますが、特に与え過ぎたということは無いように感じています。
魚の状態をよく確認する
餌を食べた魚はおなかがプックリと膨れるので、お仲を見ればどれだけ食べたのか良く分かります。横から見ても分かる場合は良いですが、良く分からないといった場合は、魚を上から見ることも重要です。お腹が膨れているのが確認できたら給餌量としては十分ですよ。
餌を与えるベストな時間とは?
いつ餌を与えるべきなのか良く分からない、という人もいるのではないでしょうか。これに関しては人間とほとんど同じと言ってよいです。魚も活発に活動している時が良く餌を食べますし、消化吸収も良いです。
つまり餌を与えるベストな時間は魚が起きて活動している明るい時間帯です。とはいえ、注意しなければいけないのが、照明をつけている時間がいつであるかになります。人によっては夕方から深夜にかけて照明を点灯させているという場合もあることでしょう。
こうした場合は、外が夜でも照明がついている時間帯が魚が活動している時間帯ですので注意しましょう。また照明を消す直前に餌を与えるのもあまり良くないです。寝る前にあまり食べない方が良いのと同じで、照明を消すと魚は休眠モードに入りますので、餌をあげるのであれば照明を消す30分前、できれば1時間前には給餌を終わらせておきたいところです。
照明点灯直後は餌をあげない
照明をつけてすぐの状態での給餌は危険です。魚も起きていない休眠の状態の可能性が高く、餌をあげても食べにくることがないかもしれません。そのまま食べられずに残った餌は水質汚染の要因ともなってしまいます。照明をつけてから30分くらいは魚も活発になっていませんので、目安としては照明点灯後30分~1時間後に給餌をすると良いでしょう。
上手な給餌方法とは?
餌の与え方もコツがあります。それは以下の通り。
・あちこちに餌をばら撒く
・水中で餌を与える
フィルターに気を付ける
フィルターの水流に気を付けたいところです。水流によっては餌が流されて沈んでしまうこともありますし、フィルターの吸水口に餌が吸い込まれてしまうことも多々あります。そうならないように、吸水口からなるべく遠い所で給餌をするという方法がベストです。
あちこちに餌をばら撒く
良くありがちなのが、一か所で餌をあげてしまうことです。つまり一か所に魚が集中してしまい、一部の魚に餌が回らないようになっている可能性があるのです。そうならないために、給餌場所を分散させ、すべての魚に餌が行き渡るように工夫しましょう。
水中で餌を与える
魚の修理によっては水面までなかなか食べにこないものもいると思います。特に高さが高い配タイプの水槽を使っている場合で、水を一杯まで貼っている場合には要注意です。こうした場合は手に餌を持って、水中に手を入れ、水中で手から餌を与えると魚が餌に気が付きやすくおすすめです。魚が餌に気が付かないと、食べ残しになってしまい、水質悪化につながりますので注意しましょう。
給餌が楽しいからといって与えすぎない
給餌は熱帯魚飼育の中でも楽しいことのひとつでしょう。餌を食べている姿を見るのは面白いし、つい餌を与えがちになってしまいます。でもいくらでも食べるからと言って、食べるだけ与え続けるのはNGです。お腹がいっぱいになった途端に食べなくなり、そのまま食べ残しになってしまいます。食べ残しになった餌の回収は難しいですし、沈んでしまった餌の回収はほぼ無理と言っていいでしょう。よく腹八分目と言いますが、これは魚も同じことです。満腹になる一歩手前をしっかりと見極めて給餌を行いましょう。
まとめ
熱帯魚の給餌方法の注意点をまとめると以下の通り。
・魚のお腹の状態を確認しながら給餌する
・照明点灯語1時間後~消灯1時間前までに給餌を終わらせる
・フィルターの吸水口から遠い場所で給仕する
・フィルターの水流の弱い場所で給仕する
・一か所に偏らずに数か所で給餌する
・水面まで上がってこない魚の場合は水中で給餌する
これらのポイントを押さえておけば、給餌が原因で水槽に大きなトラブルが起きる、ということはないと思いますよ。