以前はペットショップでほとんど見かけなかった動物が、最近はペットとして飼育することができ、販売されています。
チンチラやデグー、モモンガなどがそうです。画像で見るとどれもかわいらしく、人気になるのも当然かな?と思います。
でも飼うとなるとさまざまな留意点がありますので、インターネットや書籍などである程度の知識を得てから購入するのがおススメです。
そこで今回はそんなモモンガの飼育方法について調べてまとめてみました。
目次
モモンガってどんな生き物?
モモンガは、ネズミ目リス科リス亜科モモンガ族に属している小型哺乳類の総称です。
ただしフクロモモンガだけは育児嚢(いくじのう)と呼ばれる、赤ちゃんを育てるための袋が付いているため、分類上異なります。フクロモモンガは有袋類の仲間で、一番身近なものでいうとカンガルーの仲間に近いようですね。
モモンガは体長14~20cm、尾長10~14cm、体重150~220gほどの大きさで、ムササビと比較するとかなり小柄です。
また、前脚から後脚に張られている飛膜を広げることによって滑空ができます。
木から木へと飛び移ることができるのです。夜行性で、昼間は樹洞などでしっかり休んで、夜になったら活動開始となります。
モモンガの選び方は?
飼育するモモンガを決める前に、チェックすべき項目がいくつかありますので順にチェックしていきましょう。ま
ずは目がきれいかどうかを確認します。
目やにが付いていたり涙目や乾き目になっていないか?をしっかりチェックしましょう。
鼻のまわりも鼻水などによる汚れはないか見ておきましょう。(鼻水で汚れている場合、病気の可能性があります)
また、耳の中やその周りがきれいかどうかという確認も必要ですし、更に、お尻や生殖器が異常に汚れていないかを見極めることも大切です。
もちろん体毛についても要チェックです。脱毛している場所はないか?毛に艶があって全体的にふっくらしているのか?等も調べましょう。
他には手足の指はそろっているのか?しっぽを元気良く振っているか?なども確認事項の1つです。
モモンガの寿命は?
一見ハムスターのような外観ですから、ハムスターくらいの寿命(2~3年くらい)かと思われがちですが、実は上手く飼育すると10年以上生きるようです。かなり長生きですね。
飼育できるモモンガの種類は?
種類としては、ペットショップで見かけるのはアメリカモモンガとフクロモモンガの2種類です。
世界中には他にもいろいろなモモンガがいますが、エゾモモンガやホンシュウモモンガ、タイリクモモンガ等は生息数が少なくなってしまったため数年前に輸入禁止となってしまいました。
モモンガのしつけは?
モモンガはデリケートな部分が多いため、なかなか人に懐いてはくれません。
ですから新しい環境に慣れてもらうまで、忍耐強く待ちましょう。
そのうち環境にも慣れてくれて手から餌を受け取ってくれることもあります。
しかし残念なことにそれ以上のしつけは難しいようです。
特に、モモンガに排泄のしつけをするのはかなり困難ですから、その点を十分考慮の上、飼育しましょう。
モモンガの餌はどうするの?
野生のモモンガは雑食で果物や樹皮、昆虫、ネズミなどを食べています。
飼育下におけるモモンガの餌としては以下のものが挙げられます。
・リンゴ、バナナのような甘い果物。
・さつまいも、かぼちゃ、にんじんなど(小さく切って)
・ミルワームやコオロギなどのたんぱく質を多く含むもの。
・ひまわりやかぼちゃの種などの種子類。
などを与えましょう。
ただ種子類は与えすぎると肥満の原因になりますから、おやつの時少量だけ与えることが大切です。
モモンガのケージはどんなものがいいの?
モモンガは木の上で生活する習性がありますから、できるだけ縦に長いケージがおススメです。
モモンガ用のワイヤーケージなども販売されていますが、リス用や小鳥用のケージをアレンジして使用することも可能です。
おススメのケージはイージーホームシリーズのハイメッシュです。
横幅も60㎝あり、高さもあるのでとてもおススメですね。
キャスター付きですので移動も簡単に行えます。
さらに、トレーが付いているので、糞尿の掃除も比較的楽に行う事ができるという、お世話の手軽さを追求したケージになっています。
その他、ロングハウスというケージも良いのではないかと思います。
大きさが41×36×94cmということで、幅と奥行きが少々狭いものの高さが1m近くあるので、あまり広いスペースが取れないという方にはおすすめしたいですね。
モモンガは上下運動も好みますので、なるべく高さのあるケージを用意すると良いです。
その他飼育用品はどんなものが必要?
寝床
モモンガが安心して休めるように、ケージの上の方に寝袋を用意しましょう。
ちょうど良さそうなものが見つからなかった場合には、手作りで寝袋を作ってあげてもよいですし、リスや小鳥用の巣箱でも代用できます。巣箱の場合は底にわらや新聞紙をひいてあげた方が良いかと思います。
止まり木
モモンガの運動不足対策として止まり木も必要です。ただ、樹皮をかじる習性があるため、天然の木の方が安全だと思います。
おもちゃ
モモンガ用のおもちゃというのは売っていないので、ハムスター用の回し車や、小鳥用のおもちゃをケージに取り付けてあげたいものです。
モモンガの運動について
モモンガは滑空する生き物ですので、運動量がとても多い生き物であるとも言えます。
屋内飼育を行うモモンガ飼育ですので、ケージ内だけでの飼育となると十分な運動をさせてあげられません。
時々部屋に出して滑空させてあげると運動不足解消やストレス解消にも効果的ですね。
部屋で遊ばせる場合、危険な物が無いかを十分にチェックした上で、遊ばせてあげましょう。
なつくフクロモモンガ
モモンガの販売店
モモンガ取り扱っている販売店に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
今までモモンガの顔をしっかり見たことがなかったのですが、インターネットで画像を見ると「すごくかわいい!」とビックリしました。
これならペットにしたい理由も十分わかります。
これから飼おうと思っている方も、頑張ってぜひ人に懐くように飼って下さい。