夜空を舞う数々の小さな光 - とても美しく幻想的な光景に誰しも心を奪われます。
しかしながら、そんなホタルの命はとても短く、なんとたったの1~2週間のみ。
今年はホタルを見たい!でもいつ見に行けばホタルを見られるの?
実際にホタルの見頃や時期、時間帯ってよく知らないという人も多い事だと思います。
そんなあなたは、是非この記事を読んで、ホタルのことを学びましょう。
今から説明することを覚えておけば、誰でも簡単にホタルを見ることが出来ますよ。
ホタルが発生する時期
日本で多く見られるホタルはヘイケボタルとゲンジボタルの二種類です。
ヒメボタルという種類のホタルも、ゲンジボタルやヘイケボタルほど有名ではありませんが、美しく光ることで知られていますよね。
ゲンジボタルは5月から7月、ヘイケボタルは6月から9月といわれています。
ホタルはとても短命で、なんと成虫になってから約2週間しか生きられません。
まるでセミのようですよね。
成虫になった約2週間の間に、光を発しながら夜空を舞い、オスとメスが出会って子孫を残すのです。
そんなに命が短いなら、ホタルを見るのは難しいのでは?と思う方も多くいらっしゃるかと思いますが、ホタルが発生する見頃な時期は、毎年決まっています。
ホタルの発生時期に関与するのは、「日長」なのです。日長は、気温や気候に左右されず、もっとも交尾に適した時期を見極めるのに最適だからです。
裏をかえせば、ホタルの発生時期はその年その年で変化するわけではなく、毎年決まった日長のときに固定されているのです。
暖かい年は、例年よりも早くホタルが発生する傾向にあるといわれていますが、これは、ホルモンの影響だといわれています。
ホタルの幼虫の「放流」が行われている地域では、この傾向が強いといわれていています。
ホタルは各地で数が減っており、放流活動がさかんに行われています。
この放流により放流されるホタルの幼虫は、しっかり発育されており、通常よりも早く成熟すると言われています。
その結果、特に暖かい年には幼虫が早く成虫になるため、発生時期が早まるというわけです。
もし、あなたがホタルを見に行く場所がホタルの放流をしているところならば、ホタルの発生時期も比較的早い可能性がるので、その場所のホームページなどでホタルの発生時期を調べてみましょう。
ホタル前線とは?
桜前線のように、ホタル前線というものが存在します。
桜が暖かい地方から咲いていくように、ホタルは南の暖かい地域から早く発生します。
ですのでホタル前線を調べることで、あなたのお住まいの地域のホタル発生時期がいつなのかをだいたい把握することができるのです。
目安として、九州では5月中旬頃から、中国や関西では6月上旬、中部では6月中旬、関東では6月下旬、東北では7月上旬、北海道では7月中旬以降からホタルが発生し始める傾向にあります。
もし近くの田んぼなどでホタルを見ようとした時に、だいたいの発生時期を知りたい場合は、以下ののサイトでより詳しくこのホタル前線を調べられますので、チェックしてみると良いでしょう。
ホタルが最もよく飛ぶ時間帯は?
ここまでで、ホタルの発生する見頃の時期がいつなのかは概ね分かって頂けたかと思いますが、実際ホタルを見に行く日を決めたら、その日は何時頃にホタルを見に行けばいいのでしょうか?
実はホタルが良く飛ぶ時間帯にも、ある法則性があるのです。
ホタルは1日に3回夜空を舞う習性があり、その時間帯はほぼ決まっています。
1回目が7~9時、2回目が11時前後、三回目が午前2時前後です。
ある程度の時間フワフワと飛んだあと、2時間くらい木の葉っぱなどに止まって休憩するようですね。
そして、ホタルの飛ぶ数は回数を重ねるごとに減っていくので、1回目の7~9時に見に行くのがベストだといえるでしょう。
夜中の2時なんて、わざわざホタルを見に行く気にはなれないですよね。
まとめ
ホタルの発生時期は、毎年ほとんど変化しないので、前もってその地域のホタルがいつごと発生するのかを調べておくことが大事です。
そして当日は、夜7~9時にあわせて見に行くことで、ベストの時間帯にホタルを見ることが出来るでしょう。
最後に、ホタルが多く現われる日は曇っていて、生暖かい夜の日です。
雨が降ってしまうとホタルを見ることができないので気をつけましょう。
ただし、雨が降った後のじめっとした蒸し暑い夜で、月明かりがあまりないような日は、ホタル観賞の狙い目だと言えるでしょう。
以上、ホタルの発生時期と時間帯についてでした。
是非皆さんも、美しいホタルの鑑賞に出かけましょう!
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