カナヘビ

あなたは「トカゲ」と「カナヘビ」の2種類の生き物の違いってご存知ですか?

トカゲは知っていても、カナヘビってなんだよ、という人も多いかもしれません。

私もカナヘビを知らなかった、そんな一人でした。またカナヘビって知っているけど、トカゲとの違いと言われれば、いまいちピンとこないなぁ、という人もいるかと思います。

そこで今回は、カナヘビとトカゲの違いについて特徴を調べ、2種の見分け方をまとめてみました。

また似たような記事として、イモリとヤモリの違いについては以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

 

 

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ニホンカナヘビとニホントカゲ

トカゲといっても非常にたくさんの種類がおり、小型のトカゲから巨大なコモドオオトカゲ、ペットとして人気のフトアゴヒゲトカゲなど数えればきりがありません。

またカナヘビも分類上はトカゲの一種です。ここでは特に見分けがしにくいと言われる、ニホンカナヘビとニホントカゲの違いと特徴についてご紹介していきます。

 

カナヘビの特徴

カナヘビの分布

ニホンカナヘビの分布は北海道から九州まで幅広く分布しています。屋久島や種子島にも生息しているようですね。

カナヘビの体の特徴

体の特徴としては、全長160㎜~270㎜、体重2g~8gくらいあります。体の表面はうろこがザラザラとした感触で、色は地味な灰褐色をしています。

また指は5本あるのですが、一本だけが長いという変わった特徴もあります。

カナヘビの最大の特徴はなんといっても、体に対してとても長い尻尾ですね。

ヘビに見間違えられるくらいに長い尻尾を持っていて、体の3分の2を占める長さがあります。

それゆえとてもスレンダーな体型をしています。尻尾は自切可能で、外敵に襲われた場合には切り離して逃げます。自切した尻尾は再生可能です。

また舌はヘビと同じように舌先が二又に分かれている特徴があります。

 

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カナヘビの寿命

およそ7年くらいと言われています。

カナヘビの産卵

カナヘビは産卵した後、孵化するまで1か月かかります。卵を産んだ後は産みっぱなしで、親は世話をすることはありません。

カナヘビの歩き方

4本の足で体を支えるように体を持ち上げて歩きます。また素早いのですが、トカゲに比べるとそこまで素早くはないようです。

カナヘビの名前の由来とは

ところでカナヘビはどうして「カナヘビ」と呼ばれているのでしょうか。

これには諸説あるようですが、有力なものとしては以下のようなものがあるらしいですね。

カナヘビの「カナ」にはかわいらしいという意味があって、可愛らしいヘビという意味で「愛蛇(カナヘビ)」になったという説です。

また、体の色が金属のようなカナ色をしているヘビという事から「金蛇(カナヘビ)」と呼ばれているというものです。

しかし実際のところ確実なカナヘビの和名のルーツは分かっていないようで、謎とされているみたいですね。

 

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トカゲの特徴

トカゲ

トカゲの分布

ニホントカゲの分布は北海道から九州までのほぼ全土に生息しています。対馬にはいないと言われています。

 

トカゲの体の特徴

ニホントカゲは全長160㎜~250㎜、体重は5g~20gの個体が多いです。体の表面はつやつやしていて光沢があります

ニュルッとした感触があるのが特徴ですね。また幼体と成体とで体の特徴が大きく異なることも特徴の一つです。

ニホントカゲの幼体は体に5本の細い帯状の模様があり、幼体の尻尾は先まで美しい鮮やかなメタリックブルーの色をしています。

大人になるにつれて尻尾の青色は褪せていき、ニホンカナヘビのような茶褐色になります。

また4月~5月の繁殖期になるとオスの顔周辺が赤っぽい色に変わる変化が見られるといった特徴もあります。

トカゲはずんぐりとした体型をしていて、尻尾もそれほど長くはなく、体の半分くらいの長さです。尻尾は自切可能で、再生出来ることで有名ですね。

舌先はヘビのように二又に分かれておらず、カナヘビとも異なります。

ニホントカゲの寿命

およそ10年~15年と言われています。カナヘビに比べると長いのですね。

ニホントカゲの産卵

孵化するまで2か月かかるとされ、卵を産んだ後はメスが卵が孵化するまで世話をする習性があります。

土の中に巣を作り世話をしますので、土に潜る習性もあります。カナヘビは孵化するまで卵の世話をすることもなく、土に潜ることもありません。

ニホントカゲの歩き方

カナヘビと異なり、お腹を地面につけて歩きます。

トカゲの名前の由来とは

トカゲとは「戸の陰」にいるということから「戸陰(トカゲ)」と言われているようです。

他にも速く走ることから「敏駆(とかけ)」、速く走って隠れてしまうということから「疾隠(とかくれ)」という説もあるようですね。

 

まとめ

いかがでしょうか。

カナヘビとトカゲの違いって、目に見えて分かりやすいところから、よく見ないと分かりづらいところまで色々と違いがあるのですね。

一番目に見えて違うのは外見でしょうか。トカゲは体がずんぐりしていて体に光沢があるということ。

ずんぐりしているのにも関わらず、逃げ足やすばしっこさはトカゲの方が速いようですね。

また尻尾はカナヘビの方が圧倒的に長いということでしょうか。トカゲの幼体は鮮やかな青い色の尻尾が特徴ですので、尻尾が青ければ確実にトカゲの幼体と判別できますね。