カメレオン

カメレオンと言われればどんなイメージがあるでしょうか。

色を変えることができる?

目がクルクル回る?

舌がとても長くとても良く伸びる?

しっぽがくるんと丸まっている

いろいろ思いつくかと思います。

爬虫類ながらも可愛らしい表情をしていますので、男女問わず人気が高いのも特徴ですね。

今回はそんなカメレオンをペットとして飼育したい!という方には目からウロコの情報をお届けします。

またカメレオンを飼ったことがないという初心者の方にも安心できる初心者におすすめの飼い方をご紹介していきたいと思います。

 

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カメレオンは飼育しにくい?カメレオン飼育が難しいと言われる理由

見た目の可愛さから人気が高いカメレオンですが、実はとても飼育しずらいペットとしても有名なのです。

カメレオンが飼育しずらい理由はいくつかありますので、順を追って見ていきましょう。

 

温度調節が難しい

実はカメレオンは温度調節がとても難しく、寒すぎてもダメ、暑過ぎてもダメという難しい適正温度で飼育しなければいけません。

また飼育環境内の湿度も高すぎてもダメですし、乾燥しすぎていてもダメなのです。

カメレオンの飼育適正温度に関しては後ほど解説します。

 

餌や水を与えるのがやや困難

カメレオンは昆虫を主な餌にしていますが、この餌を与えるのがやや困難な場合があります。

カメレオンは動くものを餌と認識して捕らえる習性があります。

ですので動いている餌にしか反応せず食べません。

うまく餌を与えることができていないとおなかを空かせたまま餓死してしまうことも多いそうです。

さらには水でさえ動くものしか認識しません。これは餌よりも厄介な問題ですね。

しかし対処法はありますので安心してください。後ほどご紹介します。

 

とても臆病でいろいろなことがストレスになりやすい

カメレオンはとても繊細な生き物です。臆病な性格もあってか、少々のことでもストレスに感じてしまい、体調を崩す要因になってしまいます。

 

ペットにしやすいカメレオンは?

カメレオン

 

一口にカメレオンとは言っても、その種類は様々な種類がありますので、ペットにしやすいカメレオンもいればペットに向かないカメレオンもいるのです。

ここでは初心者がカメレオンを飼育するのに最もおすすめと言われている「エボシカメレオン」の飼い方について記述していきます。

もちろんエボシカメレオンの他にもペットにしやすいおすすめのカメレオンはいます。

ペットにしやすいカメレオンの種類とその特徴に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください。

 

 

カメレオンの飼育環境は?

カメレオンは熱帯地方に生息している生き物ですので、寒さには弱い特徴があります。

しかし暖かくしておけば良いのかと言われればそういうわけでもないのです。

カメレオンの適正温度は日中と夜間でやや異なるところがあるのが特徴的です。

日中の適正温度は22℃~30℃と言われているのに対し、夜間の適正温度は15℃~22℃とやや低めにしてあげるのが良いようですね。

熱帯地方の生き物とは言っても、30℃を超える暑さには弱いので、熱い夏にはクーラーなどで温度調節してあげる必要があります。

また乾燥し過ぎにも弱い特徴がありますので、適度な湿度も求められています。

一日に1~2回程度を目安にケージに霧吹きをして湿度を保てるようにしましょう。

 

カメレオンの飼育ケージは?

カメレオン飼育におけるケージの考え方ですが、一言でいうと「ケージの中に自然を再現する」ことです。

カメレオンが本来住んでいる森やジャングルのような自然を切り取った、小さな自然をケージの中に上手く再現してあげましょう。

つまりテラリウムですね。なかなか難しいとは思いますが、これがカメレオン飼育の楽しいところでもあるわけです。

どんな自然を再現しようかな~、ここをこうしたいな~、どんなレイアウトが見栄えするかな~、などなど考えるのも楽しいですよね。

そんなカメレオンのケージには、自然を再現できるだけの大きなスペースがあった方が良いです。

せめて横幅60㎝、できれば幅90㎝あるケージで、高さもある方がなお良いです。

カメレオンは樹上で生活していますので、登り木を上手に組み合わせてレイアウトしてあげる必要があります。

おすすめしたいケージはこちらです。

グラステラリウム 6060


幅も高さも程よくありますので、これを購入しておけば飼育スペースの問題はまず大丈夫でしょう。

もっと大きなスペースを、という方には自作ケージをおすすめします。しかし加工や改造の手間を考えると、まずはこちらのグラステラリウムを利用する方が初心者の方には簡単で安心かと思います。

 

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カメレオンの餌の与え方

カメレオン

カメレオンは動くものを獲物として捕らえ、食べる習性があります。

ですのでカメレオン飼育の最も難しいポイントはこのカメレオンの給餌だと言えるでしょう。

まれに死んで動かない餌でも、目の前でピンセットなどで動かせば食べることもあるそうですが、やはり食べないカメレオンも多くいるとのこと。

生き餌しか食べないので、うまく与えることができないと餓死に繋がってしまいます。

 

カメレオンの餌はコオロギ

カメレオンの飼育下においての餌はコオロギを与えるのが最も簡単でコストパフォーマンス的にも良いです。

ペットショップに行けば餌用のコオロギが売っていますので、それらを買ってきて与えると良いでしょう。

コオロギは自家繁殖可能ですので、繁殖させながら与えるとよりコストパフォーマンスが良くなりますのでおすすめです。

最初はちゃんと食べるかどうか、見届けておくのも大事なことです。

 

餌を与える頻度や量について

生後1年までのカメレオンは毎日食べるだけたくさんの餌を与えてください。

生後1年を過ぎたら、徐々に餌の回数を減らしていき、2~3日に一度のペースに落ち着かせます。

ここで一つ注意点があります。実はカメレオンは食べ過ぎてしまう生き物でもあります。

ですので飼い主が時々餌を与えない日をつくって食べ過ぎを防止してあげる必要もあるのです。

カメレオンに与える餌のサイズですが、カメレオンの頭の大きさの1/3ぐらいのコオロギが最も適している大きさになります。

大きく成長したカメレオンであれば特に問題ないかと思いますが、難しいのは生後間もないカメレオンの飼育です。

とても小さい昆虫、例えばショウジョウバエや孵化後まもないコオロギの入手ともなるといきなり高いハードルになってしまいます。

コオロギを自家繁殖させている場合、サイズごとに分けて管理できればベストかもしれませんね。

 

カメレオンの水の与え方

カメレオンの飼育で最も厄介なものが、水の与え方でもあります。

カメレオンは餌だけでなく、水さえも動かないと飲んでくれません

一般的な給水器や水飲み場を作って用意しても、全く意味がないのです。

解決策としては、

 

ドリップ式の給水器を設置してあげる

ことがベストだと思います。

なかなかこういったドリップ式の給水器はないのですが、自作することもできるようで、いろんなウェブサイトに作り方を紹介されています。

再現できそうなものを探して参考にしてみると良いかと思います。

 

 

カメレオンにとって給水はとても大切です。水分不足になると、カメレオンは動きが鈍くなったり餌を食べなくなったりします。

体調管理のためにも、しっかりと水分補給ができているかを確認してあげるようにしてください。

 

飼育しやすいカメレオンの種類

初心者にも飼育しやすいカメレオンの種類や特徴に関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

まとめ

いかがでしょうか。カメレオンはなかなか飼うのには条件が厳しく、何も知らないで飼っているとすぐに死なせてしまうことも多いと聞きます。

しかしカメレオンのこういった特徴や習性をしっかりと認識しておくことで、カメレオンが天寿を全うできるくらい長く飼育することも可能なのです。

カメレオン飼育における重要なことは、飼育環境を整えてあげる事です。適正温度が難しく、湿度もある程度必要です。

適正温度帯を維持できるように、ヒーターやクーラーで温度管理しましょう。

また湿度対策として、一日1~2回は霧吹きをして乾燥防止対策も行いましょう。

カメレオンの餌にかんしては、生き餌しか食べないので、生きたコオロギ(カメレオンの頭の1/3くらいの大きさのもの)を用意して与えてください。

またコオロギに爬虫類用のカルシウム剤をまぶして与えることにより、効率的に栄養を摂取することができるのでおすすめです。

給水に関しても、動く水しか口にしないので何とも難しいです。

一般的な水飲み場や小動物用の給水器は役に立ちませんので、ドリップ式の給水器を用意しましょう。

ドリップ式の給水器は自作することもできますので、いろんなウェブサイトで紹介されているものを参考にしましょう。

カメレオン飼育は何かとハードルが高く難しいですが、コツを掴んで上手く飼育できるようになると、とても楽しいカメレオンとの生活が待っています。

ちょっと珍しくて可愛いカメレオン飼育ですが、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。