カンガルー

カンガルー

カンガルーと言うと、どのようなイメージを持っていますか?

お腹の袋?

筋肉?

またはピョンピョン跳ねるなどなど・・。

動物園でも必ずといって良いほど見ることができる人気の動物ですが、どんな生態や特徴を持っているのでしょうか。

今回は、そんなカンガルーについてのあれこれを、詳しくご紹介していこうと思います。

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カンガルーの生息地

カンガルーの生息地は、主にオーストラリア大陸になりますが、一部はタスマニア島やニューギニア島にも生息しています。

コアラと同様に、オーストラリア固有の動物です。

カンガルーの種類

カンガルーには本当に多くの種類が存在します。

私たちが良く知るカンガルーには、「オオカンガルー」や「アカカンガルー」がいますね。

また、意外と知られっていない事かも知れませんが、ワラビーという動物がいますよね。

あれも実はカンガルーの一種で、分類上は同じカンガルー科の動物になるのだそうです。

ですので、一口にカンガルーと言っても、大きさにもかなりの差があることになります。

小さいものでは、わずか25㎝しかない種類のものもいますし、大きいものでは160㎝を超えるような大柄のものもいるのです。

カンガルーという名前について

カンガルー (kangaroo)という言葉は、「跳ぶもの」という意味があるらしいのですが、元々はオーストラリアに住む部族の言葉で、クロカンガルーやオオカンガルーを指す言葉とされていましたが、徐々にカンガルー全体を指す言葉になったようです。

また俗説としては、西洋人がオーストラリアに来た時に、カンガルーを見て「あの動物はなんというのか?」と部族に尋ねたところ、言葉が分からず「何を言ってるのか分からない」という意味で「カンガルー」と答えたところ、カンガルーという名前であると誤解した事からきている、という話があるようですが、真意のほどはいかがなものでしょうか(笑)

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カンガルーの跳躍力

大型のアカカンガルーは、最高速度で時速70㎞もの速さで跳躍出来ると言われ、2㎞くらいの距離であれば時速40㎞の速さでも跳躍し続けることが出来るようですね。

また移動距離もとても長く、一日に100㎞もの距離を移動することもあるとの事。

オーストラリアは厳しい環境も多いでしょうから、餌不足の際には、餌を求めて長距離移動もせざるを得ない場合も多々あるのでしょうか。

ちなみに、カンガルーは前進するのみで後退はできないようです。

カンガルーの餌

カンガルーの餌となるのは草が一般的で、現在生息しているカンガルーのほとんどの種類は草食性です。

しかし一部の種類は肉食も行い、昆虫を食べることもあります。

今では絶滅してしまっていますが、昔は肉食のカンガルーも存在していたようですよ。

カンガルーの寿命

寿命は15年~20年くらいが一般的とされていますので、犬や猫とほぼ同等の寿命を持っていると思ってよいでしょう。

カンガルーの筋肉がすごい!?

カンガルーってなんだかボクシングをするというイメージがありませんか?

カンガルーは繁殖期になると、オス同士がケンカをすることがあります。

上半身の大きさを比べ合って勝敗を決めるのですが、これで勝敗が決まらない場合には、ボクシングに発展します。

殴り合う姿はまさにボクシングそのものですが、実際に強烈なのはキックです。

しっぽでバランスを取って相手に蹴りを入れるのですが、このキックがまた強烈なのですよ。

これを喰らうと、内臓破裂を起こすとさえ言われていますから、カンガルーと触れ合うような機会があったのならば、キックには注意したいところですね。

これらのことから、カンガルーにとって上半身を鍛える事は重要になります。

筋肉がとても発達した、「ロジャーくん」と呼ばれているカンガルーが有名になりましたよね。

あのロジャー君は、トレーナーと一緒に日々スパーリングなどのトレーニングを行っていたとの事。

カンガルーでもトレーニング次第では、ムキムキな体になることができるという事ですね。

しかし草食性のカンガルーなのに、どうしてそれだけの筋肉を付けることができるのでしょうか。

それは草食動物は、筋肉を作れるアミノ酸を、草を食べるだけで体内で生成できるからなんです。

私たち人間は体内でアミノ酸をほとんど生成できませんから、肉を食べて摂取するしかありません。

カンガルーが筋肉をつけることができる秘密は、こんなところにもあったのですね。

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カンガルーの袋の中は臭い!?

カンガルーはコアラと同じく有袋類であり、メスのお腹には子供を育てるための袋(育児のう)があります。

この育児のうですが、中がとても臭いという情報があるようなのですが、本当なのでしょうか?

これはどうやら本当の事のようで、とても臭いらしいです。

これは一説によると、中で赤ちゃんカンガルーが排泄をしたりするからだ、と言われていることもあるようですが、これはどうやら誤りのようです。

実際に赤ちゃんが袋にいない時の方がとても臭いとのことで、赤ちゃんが生まれる前に袋の中を舐めてきれいにするため、
赤ちゃんがいる時の方が臭くはないのだそうです。

また赤ちゃんの排泄物は、親カンガルーが食べてしまうため、袋の中には残らず、比較的奇麗な環境を保てるのです。

カンガルーの赤ちゃんはとても小さい!?

カンガルーの赤ちゃんはわずか1gの大きさで産まれてきて、すぐに自力で育児のうの中に潜り込みます。

そこで8か月間ほど全く外に出てこないで、育児のうの中で育ちます。

ある程度育って外に出てきても、しばらくの間は出たり入ったりを繰り返しながら、独り立ちをするのです。

しかしわずか1gなんて、ちょっと信じがたいものがありますよね・・。

カンガルーはペットにできる?

カンガルーは大きさもあって、ペットにするにはちょっと不向きな動物だと言えるでしょう。

馴れないという事は無いのですが、しつけを行う事も難しいというのもペットに不向きです。

また繁殖期にはとても凶暴で攻撃的になりますし、カンガルーは特にこの攻撃的になるのがハッキリしている動物です。

飼育できない、というわけではありませんが、ペットにするには少々難しいと言えるでしょう。

ペットにしやすい動物に、同じカンガルー科の動物である「ワラビー」がいます。

こちらは小型のカンガルー、という感じの動物ですのでぜひチェックしてみてください。

ワラビーに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

カンガルーはオーストラリアに生息する、有袋類の動物です。

筋肉がとても発達しやすい体をしていますが、トレーニング次第で異常なくらいにムキムキな体つきになることもできるあたりが面白いですよね。

跳躍力も高く、時速70㎞で移動することもできるくらいです。

またペットにするには少々不向きと言える特徴が多いですので、ペットにするのであれば、同じカンガルー科の動物である「ワラビー」を選んだ方が賢明だと言えるでしょう。