メダカを飼育する時の水温はいったい何度が適正なのでしょうか。
25℃?
それとも28℃?
いろいろ諸説言われていますが、実はメダカの種類によって適正となる水温が異なるというのをご存知ですか。
今回はメダカの種類別の適正水温について詳しくご紹介していきたいと思います。
メダカにとっての快適な水温は28℃まで?
最も広く知られているメダカの適正水温は28℃くらいまでという説がありますね。
さすがに30℃を超えてくるとメダカにとっても快適ではなくなる、とう事から28℃という事になっているようです。
しかし実際にはそうでもないようなのです。
ダルマメダカの適正水温
ダルマメダカという、ずんぐりした体型が特徴的な変わりメダカがいます。
突然変異種で、珍しいことからもメダカ愛好家たちの間でも人気が高い品種です。
このダルマメダカですが、水温が低いと転覆病という病気にかかりやすくなると言います。
転覆病によって、ひっくり返った状態で水面でプカプカ、じたばたしてしまう病気です。
ダルマメダカは、その体格からとても泳ぎが下手という特徴があります。
これにより転覆病になりやすいのです。
転覆病により潜ろうとしてもがいて体力を消耗したり、水面近くにいると気温差影響を受けやすく、体調を崩しやすくもなります。
またダルマメダカの体型を維持する遺伝子を残すためには高めの水温が必要になります。
よってダルマメダカの水温は高い方が良く、30℃を目安に調整してあげると良いでしょう。
色柄のメダカの適正水温
柄があるメダカ、例えば楊貴妃メダカや三色メダカなどは水温が低い方が良いと言われています。
メダカ飼育において、冬眠後に特に色が濃くてきれいになるという情報があります。
これは水温が低くなった冬を越えたから色が奇麗に出ているんです。
つまり、冬を越したからではなく、低い水温で飼育したからという理由なんですね。
ちなみに適正水温は22℃程度が良いでしょう。
光りメダカの適正水温
ピカピカ光る奇麗なメダカがいますよね。
幹之メダカなどがこれに当たります。
こういう体外光系のメダカは色メダカとは逆に高温の方がより光が出やすくなります。
両方の特長をもつメダカの適正水温
色も光も持つタイプのメダカの場合はどうなるの?
と思った人もいる事でしょう。
両方の特長を持つメダカの場合は、まずは高温で育ててしっかりと光を出してあげる事が大切です。
光り具合はメダカが稚魚の頃からしっかり光らせるのが大切で、成魚に成長してからは光り模様はつきません。
しかし色の濃さに関しては、成魚になってからでも低温飼育で濃くすることが可能です。
メダカの繁殖のための水温
メダカが繁殖活動を開始する水温は15℃からと言われています。
しかし15℃では水温が低く、満足に産卵することは無いです。
この頃から産卵に向けてメダカの体力を付けていく事が、たくさん産卵をさせるコツになります。
メダカが産卵活動を開始するのは15℃からですが、実際にたくさん卵を産み出すのは18℃を越えたくらいからです。
なお、メダカの卵をたくさん採る方法に関しては以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
また水温をヒーターで管理して、常時20℃以上を維持しておけば、一年中卵を産ませることも可能です。
実際には水温だけではなく、日照時間も産卵に関係していますので、夏と同じくらいの日照時間を照明によって再現してあげる必要があります。
まとめ
メダカの飼育適正水温は、メダカの種類によって異なります。
飼育適正水温というよりも、色をより濃くするためであったり、光り具合を良くするためだったり、メダカにとって快適かどうかはまた別問題となる事も覚えておきましょう。
まとめると、
- ダルマメダカは30℃
- 色柄のあるメダカは22℃
- 光りが入っているメダカは28℃
上記ののような感じでしょうか。
もしもメダカの色をより濃く出したい、光を強く出したいというのであれば、飼育水温にも気を配ってあげるとよりきれいなメダカを育てる事ができるかもしれませんよ。