ライオンと言うと、どれくらいの種類がいると思いますか?
ライオンって一種類なんじゃあないの?
って思う人が多い事かと思います。
ネコにはいろんな種類がいますが、ライオンも同じように種類があるのでしょうか。
今回はそんなライオンの種類に関して、詳しく調べてまとめてみました。
目次
ライオンの種類は大きく分けて2種類いる!?
ライオンは大きな括りでは2種類に分類されると言われています。
一つはインドの一部の保護区に生息している「アジアライオン(インドライオン)」です。
そしてもう一つが、アフリカ大陸のサハラ砂漠以南に分布する、アフリカライオンですね。
しかし、ライオンの種類に関しては、この2種類で簡単に分類できるほど単純なものではない、とも言われています。
というのも、アフリカ大陸のライオンに関しては未だに詳しい事は分かっておらず、1種類ではなく実際にはいくつかの亜種が存在するとの考え方がされています。
それぞれの亜種には生息地の違いであったり、体の大きさやたてがみの違いなど、若干の違いがあるようなのです。
それではライオンの種類について、代表的なものを順番にご紹介していきましょう。
アジアライオン(インドライオン)
インド北西部の保護区にしか生息しておらず、約500頭ほどが保護されています。
アフリカ大陸のライオンに比べて体の大きさが小さめなのが特徴的です。
また、狩りをする際には集団で行わずに、単独で獲物を捕らえます。
バーバリライオン
アトラスライオンとも呼ばれており、昔はアトラス山脈周辺、モロッコやエジプトに生息していました。
ライオンの中では最も大きい種類であり、大型のものでは3mを超える個体もいるくらいです。
体の大きさの他には、長く豊富なたてがみが特徴的で、腹部まで生えているくらいに立派です。
昔からコロシアムで戦う相手にされたり、見せ物にされてきた歴史があり、次々にハンティングの対象にもされて数が激減してしまいました。
残念ながら現在では野生種はすでに絶滅してしまっていますが、現在動物園で飼育されているライオンは、このバーバリライオンと他のライオンの混血種である可能性が高いと言われています。
しかし、モロッコのムハンマド5世の私的動物園にて純血種のバーバリライオンが飼育されているという事実が伝えられました。
現在では積極的に繁殖活動が行われており、既に数頭のバーバリライオンが誕生しているようですね。
ちなみに、あのライオンキングに登場する悪役のスカー(Scar)は、このバーバリライオンがモデルになっているらしいですよ。
セネガルライオン
セネガル、カメルーンなどの西アフリカに生息しているライオンです。
南アフリカのライオンと比べて、小柄でたてがみもそれほど発達しておらず、短めなものが多いという特徴があります。
群れを構成するライオンの数も少ないと言われています。
コンゴライオン
コンゴの北東部の草原地帯に生息しているライオンです。
アンゴラライオン
カタンガライオンとも言われており、アンゴラ、コンゴ(カタンガ)、ザンビア、ジンバブエなどに分布しています。
たてがみが他のライオンと比べて、若干色が薄いという特徴があるようです。
トランスバールライオン
南アフリカ共和国北東部、トランスバール地方に生息しているライオンです。
クルーガーライオンとも呼ばれています。
たてがみは良く発達しており立派ですが、そこまで長いというほどではないようです。
稀に全身が真っ白なホワイトライオンが産まれる事でも知られているライオンでもあります。
ジャングル大帝のレオやパンジャは、このトランスバールライオンがモデルなのでしょうか。
マサイライオン
東アフリカライオンとも呼ばれているライオンで、ケニア、エチオピア、タンザニア、モザンビークなどに生息しています。
ツァボライオンとしても知られており、オスには必ずしも長いたてがみがあるわけではなく、たてがみが発達していないオスも見られます。
ケープライオン
1865年に既に絶滅してしまっていますが、かつては南アフリカ共和国に生息していたと思われるライオンです。
実際には詳しい生息範囲が分かっておらず、謎も多いライオンです。
バーバリライオンと並んで大型のライオンだったようですね。
ライオンの分布について
ライオンは、かつてはかなり広い範囲に渡って生息していましたが、現在では自然破壊などの影響もあり、その範囲は非常に狭いものとなっているようです。
こうしてみると、かなり生息地が少なくなっていますよね。
まとめ
ライオンと一口にいっても、実際には生息地や特徴などによって、いくつかの亜種に分類されています。
かつては他にもたくさんの種類のライオンが生息していましたが、現在では既に絶滅してしまっているものも多くいます。
数万年前に絶滅している巨大ライオンもいるようで、色々調べてみると実に興味深いものですね。
現在では少なくなってしまったライオン。
今後さらに数が減らないように、守っていきたいものですね。
その他ライオンの記事
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