マンモスといえば、恐竜と同じく古代に絶滅した生き物の代表格とも言えますよね。
とても大きいゾウで、今でも生きているゾウとは全く異なった特徴も持っており、とても興味深いものがあります。
そんなマンモスですが、なんと!
現代に蘇るのではないか、という噂があるのです!
本当なのでしょうか。
また、マンモスと同じく有名な古代のゾウにナウマンゾウがいます。
今回はマンモスとナウマンゾウの違いについて、またマンモスの復活の情報について詳しく調べてみました!
マンモスとナウマンゾウの違いとは?
マンモスもナウマンゾウも、その昔地球上に生息していたゾウの一種です。
両方ともゾウの仲間らしく姿はよく似ているのですが、大きく異なる点もあります。
時期と生息地
そもそもマンモスは400万年前から1万年前まで、ヨーロッパ、北アメリカ、シベリアに生息していた大型のゾウです。
そしてナウマンゾウは、40万年前から2万年前まで、日本をはじめ東アジアを中心に生息していたゾウの一種です。
両者とも、1万年の間は同時期に生息していたということになりますね。
また、北海道にてナウマンゾウとマンモスの化石が発見されたという情報もあります。
その発掘調査によると、約4万5000年前に北海道で両者は共存していた、という事です。
体毛の違い
マンモスとナウマンゾウに共通する特徴として、「長い体毛」が挙げられます。
ふつう私たちが見ることができるゾウには毛がありませんよね。
マンモスもナウマンゾウも今のゾウとは違って、寒さから身を守るための長い毛が生えていました。
しかしナウマンゾウの毛は、マンモスほど長くはありません。
牙の違い
どちらもやはり牙を持っていたのですが、マンモスの牙は長いもので5メートルを超えるものもいました。
またマンモスの牙は極端に湾曲しているという特徴もあります。
これに対してナウマンゾウの牙はそこまで長くはなく、それほど湾曲もしてないという特徴があります。
大きさの違い
マンモスの特徴の一つとして、とても大きいという特徴があります。
しかし実際のところ、マンモスの大きさ関しては「種類により異なる」のです。
マンモスには数種類が生息しており、最も大型のと言われているコロンビアマンモスで体高5メートルありました。
しかし小型のマンモスも発見されており、最も小さなものでは体高わずか1.2メートルしかありません。
一方ナウマンゾウの大きさは、現在のインドゾウと比べてもやや小ぶりな印象です。
体高は2.5メートルから3メートルくらいですね。
ナウマンゾウの名の由来
ナウマンゾウとう名前は、日本で初めてゾウの研究をしたドイツの研究者「エドムント・ナウマン博士」に由来しています。
ナウマン博士が発見したナウマンゾウの化石は、最初はインドに生息していたナルバダゾウと同じ種のものだと発表しました。
しかし後に日本の古生物学者「槇山次郎」により、ナウマン博士が発見したゾウの化石はナルバダゾウとは異なる別の種だという発表をしたのです。
これにより、この化石はナウマン博士にちなんで「ナウマンゾウ」と名付けられたという事です。
マンモスが現代に復活する!?
マンモスの化石が発見される中、氷漬けにされた保存状態の良いマンモスの遺体も発見されています。
なんと、この遺体からDNAを分析し、現代にマンモスを蘇らせようとする研究が、ハーバード大学の研究チームによって進められているとの事。
しかも、マンモスの復活まであと一歩という段階にまで来ているというのですから驚きですよね。
よくよく調べてみると、マンモスを完全に再現してクローンを作り出す、というわけではないようですね。
マンモスはインドゾウと極めてよく似た遺伝子を持っており、インドゾウのDNAにマンモス特有のDNAをプラスしてクローンを作り出すという研究のようです。
つまり、インドゾウは寒冷地では生きてはいけませんが、マンモスの特有の「厚い体脂肪」と「長い毛」など寒冷地でも生きていけるような特徴を持った遺伝子を、インドゾウの遺伝子に足すことで、マンモスに変わる代替生物を作り出そうということのようです。
これってどうなんでしょうか。
本当のマンモスを完全に蘇らせるわけでもないですし。
でもマンモスを蘇らせるということ自体、私個人の意見としてはあまり賛成できないですね。
今まで映画の中でも古代の生物を現代に復活させて、ろくな結果にならない事は明白なわけですし、生態系に何らかの問題が生じても不思議はないように思います。
古代のロマンはロマンとして、想像の中だけで終わらせておくのも良いのではないか、と思いましたね。
皆さんはどう思いますか?
まとめ
マンモスとナウマンゾウは生息していた時期と場所が異なりますが、同じゾウの仲間です。
両者とも毛が生えていましたが、長さはマンモスの毛の方が長かったと言われています。
また両者とも牙も生えていましたが、マンモスの牙はより大きく長く、大きく湾曲していました。
マンモスは巨大な印象が強いですが、実際には様々な種類が生息していて、小さなものでは体高1メートルそこそこの小型のものもいました。
現在ハーバード大学の研究によって、現代にマンモスを蘇らせようという研究がかなり進んでいるのは事実のようです。
近いうち、マンモスのクローンの作出に成功する日もそう遠くないのかもしれません。