これまでに地球上に存在した生物を含めて、もっとも巨大な生物は何だと思いますか?
恐竜?
いや、それが違うんですね。
実は今でも生き続けている「シロナガスクジラ」が地球史上最大の生物だと言われているのです。
今回は最大生物シロナガスクジラのあれこれについてご紹介しようと思います。
シロナガスクジラは水族館にいない?
シロナガスクジラがダイナミックに泳ぐ姿を見てみたい!
そう思われる人も多いようですね。
そこか、シロナガスクジラを見ることができる水族館はないものか。
しかし残念ながら、シロナガスクジラを水族館で見ることはできません。
なぜでしょう。
答えは簡単です。
「シロナガスクジラが大きすぎて、飼育管理するのが極めて困難なため」
です。
シロナガスクジラは全長26メートルもあり、最大のものでは30メートルを超える巨体を持っています。
体重も200トンととてつもなく重く、そこらへんの動物たちと比べても、圧倒的に大きい事が分かります。
こんなに大きなクジラを水槽の中で飼育するとなると、少なくとも幅、奥行きともに200メートル~300メートルの水槽を用意しなければなりません。
それでもシロナガスクジラが悠々と泳ぐには小さいです。
そしてそれだけの大きな水槽を用意するには、それ相当の水圧に耐えられるだけの強度を持ったガラスが必要になります。
実際に厚さ30センチメートルのガラスが使われている水槽がありますが、シロナガスクジラ用ともなるとそれでも耐久性は不安です。
もし仮に、そんな凄まじい水槽を用意できたとします。
しかし体重200トンもあるシロナガスクジラをを、どうやって水槽まで運べばよいのでしょうか。
そんな巨大なクジラを運べる程のクレーンはおそらく存在しないでしょう。
また、シロナガスクジラは一日に4トンもの大量のオキアミを食べて生きています。
それほどの大量のオキアミをどのように調達すればよいのでしょうか。
また用意できたとしても、掛かる餌代はとんでもない金額になりそうです。
また費用という面においては、水槽の維持費もとんでもない事になりそうですね。
以上の事から、シロナガスクジラ水族館で飼育することには物理的に問題があるのです。
それにそれだけの飼育費用を水族館の運営費用では賄いきれないというのも問題になってくるという事です。
シロナガスクジラの寿命は?
いったいシロナガスクジラはどれくらい生きるのでしょうか。
一般的に、野生の・・とはいっても野生のシロナガスクジラしかいませんが、およそ80年~90年くらい生きると言われています。
最長のものでは、なんと120年もの寿命を持つものもいるのだとか。
これって私たち人間の寿命と、さほど変わらないような気もしますよね。
大きな動物程長い寿命をもつような傾向にありますが、私たちはクジラに比べると遥かに小さな生き物です。
それでもこれだけの寿命を持つ人間は、ある意味凄いなと思います。
シロナガスクジラの泳ぐ速さは?
シロナガスクジラはすごく速く泳ぐのではないか、と思います。
実際のシロナガスクジラの泳ぐ速さは時速18キロメートルくらいです。
自転車とあまり変わらない速さ、ということでしょうか。
シロナガスクジラに会うには海外に行かなければいけない?
シロナガスクジラに会うためには、実際にシロナガスクジラが生息している海域に近い国へ行き、そこのホエールウォッチングに参加するしかありません。
ホエールウォッチングはたくさんありますが、シロナガスクジラに出会える可能性があるホエールウォッチングともなると、数が限られてきそうです。
最近有名になってきたのは、「フーサヴィーク」という人口わずか2000人程度のアイスランドにある小さな港町です。
実はこのフーサヴィーク、「ホエール・キャピタル」という異名を持つほどホエールウォッチングが盛んに行われているスポットなんです。
シロナガスクジラ以外にも、マッコウクジラやザトウクジラ、シャチなど人気のクジラも見ることが出来るようですね。
もし運悪くクジラに出会えなかったとしても、フーサヴィークにはクジラ博物館もあり、クジラの骨格を直に見ることができますよ。
まとめ
シロナガスクジラはその巨大さ故に水族館での飼育管理は困難です。
水族館では見ることができず、実際にシロナガスクジラに会うためには外国のホエールウォッチングツアーなどに参加する必要があります。
地球史上最大の生物であるシロナガスクジラ。
一度会ってみたいですよね。