ヨウム

ヨウム

頭が良く、おしゃべりが得意なことでも知られるヨウム。

鳥好きの人の間では人気が高く、動画投稿サイトやSNSにおしゃべりしている様子が投稿されていますが、一般的な知名度はちょっと低めなようです。

そのため、「ヨウム?何それ?オウムの間違いじゃないの?」と言われることもしばしばです。

ヨウムとは、どのような鳥なのでしょうか?

ヨウムの生息地や生態、寿命といった特徴、オウムとの違いをご紹介します。

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ヨウムってどんな鳥?

ヨウムは大型のインコの仲間です。

一般的な人が持つ「インコ=可愛らしい小鳥」というイメージからはちょっとかけ離れているため、「え?あんなに大きいのにインコの仲間なの?」と思う人がいるかと思いますが、インコの仲間は非常に多く、ヨウムはその仲間の一種類です。

グレーの羽毛が特徴的で、頭が良く飼い主によくなつきます。

体の大きさの割りには声が小さいと言われていますが、あくまで「大型のインコの中では」というレベルであるため、マンションなどの集合住宅に住んでいる人はあらかじめご近所さんに説明をし、理解を得られるようにしておくと良いでしょう。

 

オウムとヨウムは違う?

オウムとヨウム。

名前も見た目も良く似ているし、頭が良くおしゃべりが得意という共通点があります。

「色が派手なのがオウム、地味なのがヨウムじゃない?」と言う人もいますが、両者の違いは一体何なのでしょうか?

ヨウムは前述した通り、インコの仲間です。

インコの仲間で有名なのは、ペットとして飼育される機会の多いセキセイインコやコザクラインコなどの小型のインコだと思います。

ヨウムやセキセイインコなどは、同じ「オウム目インコ科」に属しています。

同じところに属していますが、前述したインコの仲間とヨウムは似ても似つかぬ姿をしており、とてもじゃないけど同じ仲間だとは思えません。

実はオウム目インコ科に属する鳥は200種類以上もおり、大きさや色などが多種多様なのです。

ですので、小型のセキセイインコから大型のヨウムまで様々な仲間がいるのです。

一方のオウムですが、実は「オウム」という名前の鳥はおらず、「オウム目オウム科」に属する21種類の鳥を総称して「オウム」と呼んでいます。

両者を見分ける最大の特徴は、オウムの仲間には頭部に長く伸びた「冠羽」があることで、これはインコの仲間にはありません。

オウムとヨウムの違いをまとめると以下のようになります。

・オウムはオウム目オウム科に属する鳥の総称で、ヨウムはオウム目インコ科に属するインコの仲間。
・オウムの仲間には冠羽があるが、インコの仲間にはない。
・オウムの仲間が21種類に対し、インコの仲間は200種類以上もおり、大きさや色など多種多様。
・オウムの仲間には冠羽があるが、インコの仲間にはない。

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ヨウムの生息地や生態は?

ヨウムは、アフリカ西海岸の森林地帯やコンゴ民主共和国などに分布しています。

ちなみに、ヨウムは生息地によって体格が異なるという特徴があり、コンゴ民主共和国に生息しているヨウムは他の地域のヨウムに比べ、大柄になる傾向があります。

野生のヨウムは、種子やフルーツ、花や昆虫を食べていますが、ペットとして飼育されているヨウムにはインコ用のペレットを与えれば栄養の管理がしやすく、食事のバランスが取りやすくて良いでしょう。

なお、野生のヨウムは数が減っており、海外から野生のヨウムを輸入することは禁じられています。

そのため、ブリーダーなどが販売しているヨウムはすべて国内で産まれたヨウムになります。

 

ヨウムの寿命は?

ペットを飼育する上で気になるのが寿命です。

気になるヨウムの寿命ですが、平均寿命は何と50年!

ペットとして人気のあるハムスターの平均寿命が約3年、犬や猫の平均寿命が約15年であることを考えると、ヨウムがいかに長生きするかがよく分かると思います。

もちろん、寿命は生活環境や遺伝などの様々な要因が複雑に絡んできますが、それでもかなり長生きする可能性が高いです。

まさに「生涯のパートナー」と呼ぶに相応しいヨウムですが、これだけ長生きする可能性があるということは、飼い主の方が先に亡くなる可能性もあります。

頭の良いヨウムですが、さすがに飼い主がいなくなってしまっては生きていくことが出来ません。

飼い主にもしものことがあったときに、頼る人を探しておいた方が良いでしょう。

 

ヨウムの知能はどれくらい?

ヨウムは知能が高いと言われていますが、具体的にはどれくらいなのでしょうか?

ヨウムの知能は、人間の5歳児に相当すると言われています。

ハムスターの知能が人間の1歳児相当、犬の知能が2歳から3歳児相当と言われており、このことからもヨウムの知能が相当高いことがよく分かります。

知能が高いということは、自己主張もするということです。

それ故か、ヨウムは人間の子どものように反抗期を迎えることで知られています。

また、高い知能のため物覚えがとても良く、おしゃべりがかなり上手で、中には歌を歌うヨウムもいます。

さらに、目覚ましや電話の音などの電子音を覚えて飼い主の反応を見ながらいたずらすることもあります。

 

まとめ

ヨウムの生息地や生態、寿命といった特徴、オウムとの違いを見てきました。

オウムに似ていますが実はインコの仲間であること、寿命が50年と非常に長生きする可能性が高いこと、知能が高くおしゃべりやいたずらなどをすることがあるのが分かりました。

長い付き合いになるのは確実ですので、自分の家がヨウムを飼育するのに適した環境であるかを見極めた上で飼育を検討した方が良いでしょう。

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