カワウソという動物をご存知ですか?
動物園に行けば見ることができる、かわいい動物です。
カワウソといっても、いくつかの種類があってペットにもできるという情報もあるのです。
今回はそんなカワウソについて、その特徴やペットにできるのか、またカワウソを入手する際の値段なども調べてまとめてみました。
目次
カワウソの種類
カワウソはネコ目イタチ科カワウソ亜科に属する哺乳類の総称で、いくつも種類がいます。
イタチ科なだけあって見た目はイタチそっくりなのですが、水辺を主な生活の場としているため、水辺に適した体のつくりをしていますが、陸上でも自由に行動できるのも特徴的です。
主なカワウソの種類は以下の通りです。
コツメカワウソ
カワウソの中でも最も小さくかわいらしい種類です。
生息地は東南アジアの水辺。名前の由来は小さい爪を持っていることからコツメの名前が付いています。
動物園などで見られる種類のカワウソはこのコツメカワウソであることが多く、簡単な芸を覚えることができるくらい人懐っこい性格でもあるため、たびたびショーにも登場することもあります。
10匹以上の群れを作って行動する習性があります。また絶滅危惧種として指定されている種類でもあります。
オオカワウソ
体長2mにも達するほどの大型のカワウソです。
世界中で1000頭ほどしかいない大変希少なカワウソです。その大きさからワニも襲って食べるほど獰猛な性格も併せ持っているといいます。
コツメカワウソと同じく、群れを作って行動します。
ユーラシアカワウソ
ヨーロッパカワウソとも呼ばれています。
このカワウソは群れを作らずに単独行動をすることが特徴的です。乱獲により現在では数が激減し、絶滅危惧種に指定されています。
ニホンカワウソ
かつては日本にもカワウソが生息していました。
しかし明治から大正期に乱獲され、1979年の目撃例を最後に姿を見せなくなり、2012年にはついに絶滅危惧種から絶滅種に指定されてしまいました。
カワウソにも色々と種類があるのですね。ここで取り上げるカワウソは上記のうち、コツメカワウソです。
現在ペットとして飼育できる種類のカワウソはコツメカワウソになります。
コツメカワウソの特徴は?
コツメカワウソの大きさ
コツメカワウソは小型のかわいらしいカワウソで、ペットにできる種類のカワウソはもっぱらこの種になります。
イタチ科らしい体つきで、足が短く胴が長いのが特徴です。全長60㎝~90㎝(このうち尾の長さはおよそ30㎝くらい)、体重は5㎏~10㎏くらいの大きさですが、それでも60㎝はありますので小型といってもそれなりに大きいですね。
コツメカワウソの爪は非常に小さく、指先から出ることもないそうです。ペットにするならこういうポイントは結構大切です。
コツメカワウソの寿命
寿命はおよそ10年くらいになります。というのも結構情報にはバラつきがあって、5年~12年の間とされています。
コツメカワウソの性格
コツメカワウソは社会性を持っている動物ですので、コミュニケーション能力に長けている特徴があります。
トイレのしつけもできるため、飼育することは十分に可能であると言えます。
犬のように簡単な芸も覚えることができますので、スキンシップを取りたいという方にはうってつけの珍獣ですね。また餌を食べる仕草もとてもかわいく、餌を手で持って口へ運ぶような食べ方をします。見ていて飽きないですよ。
コツメカワウソの値段
コツメカワウソは毛皮を取る目的から乱獲され、個体数が減少しています。
現在日本で流通しているのは日本国内で繁殖した個体になります。しかし数が少ない事には変わりがなく、価格もそれなりに高価になっています。
取引価格はおよそ60万~80万円くらいで、高い場合だと100万円近くになる場合もあるようです。カワウソ1匹にそれだけのお金を掛けることに抵抗がない方は、飼育環境さえ整えてあげれば飼育可能です。
コツメカワウソを飼う難点
コツメカワウソを飼うには、やはり難点もあります。
水浴び場の用意が大変
前述の価格の面でもなかなかハードルが高いのですが、何せカワウソは水辺の動物で泳ぐことがとても好きです。
行動範囲も広く、1日に1回は広い場所に出して遊ばせてやらないとストレスになってしまいます。
できればプールなどに魚を放して捕まえられるようにしてあげると大喜びしますよ。しかしここが最も難しいところです。
水浴びできるための環境を用意するのが絶対条件になります。プールが無理でも最低限お風呂に水を張るくらいはしてあげないと、カワウソのストレスは解消できないでしょう。
餌の用意が大変
カワウソの食事をどうするのかも問題です。カワウソの餌は甲殻類や魚、貝類などを食べます。
カワウソ用のペットフードというものは無いため、これらの餌を毎回用意する必要があります。
しかしそれもなかなか骨が折れますし、費用が掛かってしまうでしょう。
いたずら好き!?
カワウソはなかなかのいたずら者のようで、部屋の中をひっかき回したり、物を壊すことも大いにあり得ることだと思います。
温度管理が大変
カワウソは東南アジアや南インドに生息していますので、寒いのは苦手です。
夏以外の季節には温度管理が必要になりますが、その環境を用意してあげられるでしょうか。
エアコン管理をするにしても、結構な費用が掛かるのは避けられません。
まとめ
カワウソは人にも懐きやすく、社会性を持っていますので、コミュニケーションも取りやすい動物です。
実際販売もされていますのでペットにすることはできる動物だと言えますが、ペットにするにはハードルが高く、おススメできない点もたくさんあります。
カワウソをペットにするための情報は少なく、何か問題があった時に安易に解決できないこともあるでしょう。
またカワウソが病気にかかった場合でも、診てくれる病院も少ないです。
こういったことを踏まえたうえで、上手く飼うことができれば良きパートナーになってくれますが、それでもカワウソを飼うのは簡単なことではないという事をしっかりと認識してから飼うようにしましょう。