パラワンオオヒラタというクワガタムシをご存知ですか?
私たちが普段目にするクワガタムシは、手の中にそっと収まるサイズであることが当たり前ですよね。
しかしパラワンオオヒラタは、なんと手のひらに収まらないくらいの巨大なクワガタムシなのです!
今回はそんなパラワンオオヒラタクワガタに関して、その特徴や性格について詳しくご紹介していきます。
目次
パラワンオオヒラタの特徴は?
パラワンオオヒラタは最大でなんと110㎜にも達することがある、巨大なクワガタムシです。
またクワガタムシの中でもコクワガタやオオクワガタなどと同じ「ドルクス系」に属しているヒラタクワガタの一種です。
ヒラタクワガタの中でも大型の外国産クワガタであるオオヒラタの一種で、世界のクワガタムシの中でも最も大きくなる世界最大のクワガタムシなのです。
110㎜のクワガタムシなんて想像できないかもしれませんが、実際にこんなに大きなクワガタムシが存在しているのです。
また当然翅がありますので、空だって飛びますよ。
それこそ想像できないですが、きっと大迫力な事間違いなしですよね。
パラワンオオヒラタの生息地は?
パラワンオオヒラタはフィリピンのパラワン島に生息しています。
パラワン島は手付かずの、自然がたくさん残っている島です。
何だか大きな昆虫がいても不思議じゃない感じがしますよね。
パラワンオオヒラタの寿命は?
パラワンオオヒラタは意外と長寿で、成虫になってからも1年~2年は生きる事ができます。
ただし、日本在来のヒラタクワガタと決定的に違う所があり、それは「冬眠しない事」です。
冬眠はしませんが、冬に温度を管理してあげる事で越冬させることは可能です。
また、もちろん健康に過ごす事ができた場合は、より長く生きる事ができますし、ケンカなどでケガをした場合は寿命は短くなってしまいます。
大事に長く飼育する場合は、なるべくケンカさせないで単独飼育する事をおススメします。
パラワンオオヒラタは寒さに弱い
パラワンオオヒラタは南国のクワガタですので、寒さにはかなり弱いので注意が必要です。
日本に生息しているクワガタムシは日本の寒い冬に適応できますが、外国産クワガタムシであるパラワンオオヒラタはそのような耐性はありません。
飼育する場合には、冬場の温度管理には特に気を配ってあげる必要があるのです。
10℃くらいまでならなんとか飼育ができますが、5℃を下回るとかなり危険です。
逆に30℃を超えるような暑さの場合は、湿度に注意して、蒸し暑くならないように乾燥気味にするのがポイントです。
パラワンオオヒラタの性格は?
パラワンオオヒラタの最大の特徴の一つでもあるのが「性格」です。
ヒラタクワガタ全般に言える事でもあるのですが、基本的に気性が荒いのが特徴的です。
特にパラワンオオヒラタは気性が荒い種として有名で、とても好戦的で闘志を剥き出しにしている、という感じです。
キチガイか!?と思う事があるくらいに気が強く、初心者は扱いに困ることもあるかもしれません。
また注意すべき点に、「動きが速い」という事があります。
大きいくせに動きがかなり速い、俊敏なクワガタでもあります。
ちょっと油断すれば手を挟まれる事もありますので、扱う際には十分注意してください。
パラワンオオヒラタのメス殺し
気性が荒いパラワンオオヒラタに有名なのが「メス殺し」です。
繁殖させようとして失敗するケースがこのメス殺しで、オスがメスを攻撃し、殺してしまう事故がかなり多いと言われています。
気性の荒いクワガタは他にもたくさんいますが、中でもパラワンオオヒラタのメス殺しはダントツで多いと言われているので注意が必要です。
メス殺しをさせない為には、オスをしっかり成熟させている事が条件になります。
羽化後間もないオスはペアリングできませんので、ペアリングさせる場合は羽化後半年以上経過した個体を使用するようにしましょう。
最強でありながら最凶とも言われている所以はここにあるのです。
パラワンオオヒラタは最強!?
気性の荒さから、ケンカをしやすいですので昆虫バトルでは特に人気が高いクワガタでもあります。
大きさも申し分なく、喧嘩っ早さも文句なしのパラワンオオヒラタは、昆虫バトルの雄ともいえる存在なのです。
ヒラタクワガタ族は特にケンカが強く、その中でも格別な大きさを誇るパラワンオオヒラタは、クワガタの中でも最強という声も多く、好んでブリードしている人もかなりたくさんいるようですね。
クワガタ相撲の全国大会でも必ずと言っていいほど、上位に入ってくるのがパラワンオオヒラタです。
一度でいいから110㎜の特大クワガタを育ててみたいですよね。
パラワンオオヒラタの飼育は簡単?
最強で最凶のパラワンオオヒラタ。
扱いがとても難しいと思われがちのクワガタですが、飼育に関してはとてもシンプルですのでとても簡単に飼う事ができます。
まとめ
パラワンオオヒラタは世界最大になる可能性を秘めているクワガタで、気性がとても荒い事で知られています。
扱いが難しい面がありますが、注意すべきことしっかり把握していれば飼育は難しくありません。
ペアリングは難しくコツが必要ですが、幼虫飼育、成虫飼育共にとても簡単ですので、お手軽に外国産の大きいクワガタを飼ってみたいという人にもおススメのクワガタムシです。