スカンクと聞けば何を思い浮かべるでしょうか。
強烈な臭いを出す、という印象を持っている人はかなり多い事だと思います。
そんなスカンクですが、最近ではペットとしても人気が出てきているとも言われているのです。
そこで今回は、スカンクの生態やペットにする場合の飼い方などをご紹介したいと思います。
目次
スカンクの特徴は?
スカンクって知っているけど、どんな外見なのかはあまり知らないという人も多いのではないかと思います。
スカンクにも色々と種類があるのですが、最も一般的な種類のスカンクは「シマスカンク」というスカンクです。
ここではシマスカンクについて記述していきます。
スカンクの色は黒と白で、体のラインに沿って縞模様になっている特徴からこの名が付きました。
シマスカンクの体長は50㎝~70㎝くらいで、そのうち尻尾は20㎝くらいあります。
体重は3㎏~3.5㎏くらいあるのが平均的です。
やっぱりスカンクの可愛いポイントは、ふわふわの大きな尻尾ですよね。
インパクトのある尻尾を見てスカンクを飼いたくなる人も結構いるみたいです。
ちなみにシマスカンクにもたくさんの亜種が存在し、10種類以上の亜種がいるようですね。
スカンクの分類
スカンクはいったい何の仲間なのでしょうか。
実はイタチの仲間に分類され、フェレットなどと同じ仲間でもあるのです。
フェレットも臭いニオイを出すことで有名ですが、スカンクも同じくこのような特徴を持っているのです。
スカンクの生態
スカンクの原産国はアメリカ、カナダ、メキシコです。
草原などに生息し、夜行性ですので昼間は地下に掘った穴の中で過ごしており、夜になると餌を求めて活動を開始します。
雑食性ですので、餌は果物や昆虫、小動物まで様々なものを食べています。
小動物まで食べるのは正直驚きですよね。
スカンクの悪臭
スカンクと言えば悪臭ですよね。
おしりから臭いオナラを出すと言われていますが、実はあれはオナラではありません。
スカンクは、肛門の両脇に肛門嚢と呼ばれる器官を持っており、そこからから非常に強い臭いの分泌液を出し、敵を撃退するのです。
ちなみにペットとして流通しているスカンクは、この肛門嚢の臭腺を取り除いてあるため、ニオイを出すことはありませんので安心して飼育することができます。
スカンクの寿命
スカンクは約5年は生きると言われていますが、飼育下のスカンクは10年くらいは生きる事ができると言われています。
たべている餌やストレスなどの飼育環境が寿命に大きく影響していることは間違いありませんので、上手に飼育できれば長く飼い続ける事ができるペットになりますね。
スカンクの性格
スカンクはペットとして人気が出てきてはいるものの、まだペットとして根付いている分けではありませんので、野性味を強く残したペットという事になります。
ですので人間に懐きやすいかと言えばそうとも言えず、しつけなども期待はできません。
あくまでもスカンクに合わせて飼育する、というスタイルの飼い方になってしまう事は仕方がありませんね。
また行動範囲はかなり広く、部屋全部であったり家全体であったりします。
定期的にケージから出して散歩させないとストレスが溜まってしまいます。
また基本的に臆病な性格です。
臆病且つ攻撃的という性格が正しい表現でしょうか。
逃げるよりも臭いニオイを出して攻撃するというちょっと変わった性格をしています。
馴らすためには出来るだけ幼いころから飼って馴らす必要があります。
生後一年までに性格や馴れるかどうかも決まってしまうとも言われており、飼い馴らしたいのであれば赤ちゃんスカンクを育てる方が馴れやすいでしょう。
スカンクの飼育方法
ではスカンクを飼うためのポイントを順に見ていきましょう。
スカンクは多頭飼いできる?
スカンクは多頭飼いできる動物でもあります。
可愛いので複数匹飼育している人もたくさんいるようです。
しかし妊娠しているスカンクや若すぎるスカンクは、複数飼育は避けた方が良いと言われています。
大人になったスカンクは他のペットやスカンクと一緒に飼育することができるので、既にたくさんのペットを飼っている人であっても安心して飼育できるのもポイントが高いですね。
ただし飼育するケージは飼育するスカンクごとに一つ与えてあげる方が良いです。
ケージはできるだけ大きいものが良いでしょう。
スカンク専用ケージはありませんので、代わりにウサギやフェレットなどの大き目のケージで代用しましょう。
餌
スカンク専用フードはありませんので、ドッグフードで代用できます。
ただそれだけでは栄養バランスが不安ですので、果物や昆虫なども時々与えてあげると良いでしょう。
飼育適正温度
スカンクを飼うのに適正な温度は18℃前後だと言われています。
エアコンなどで部屋全体の温度管理ができればベストです。
暑い夏や、冬の冷え込みには特に注意して飼育しなければいけませんので、温度管理は難しいと言えます。
トイレ
スカンクにしつけは難しいですが、トイレの場所を固定することは可能です。
ただしこちらが指定した場所をトイレにするかどうかは分かりません。
スカンクはきれい好きな性格ですので、決まった場所をトイレにする習性がありますので、スカンクがトイレの場所を決めたら、そこにトイレを設置すると良いでしょう。
まとめ
スカンクは飼育することができますので、ペットとして人気が出てきています。
ただしペットとしては根付いていないので、野性味を強く残しています。
しつけなどは難しく、懐くこともあまりないと割り切って飼育する方が無難です。
餌やケージなどはスカンク用のものがありませんので、フェレット用や犬用のものを代用する事ができます。
スカンクは18℃前後に保つことで快適に飼育することができますが、エアコンが常時使えないなら部屋全体での温度管理が難しく厄介なポイントでもあります。
フワフワな尻尾が魅力的でもあるスカンク。
一度ペットにしてみたい動物ではありますよね。