アリクイという動物がいます。

あんまりメジャーなイメージがないようなアリクイですが、近年ではなんとペットとして飼う人もいるとの事!

犬や猫だけではなく、珍しい動物もペットとして飼われるようになった時代とは言え、まさかアリクイがペットにされるとは正直驚きです。

そんなアリクイですが、「威嚇するポーズがとてもかわいい」と話題になっているようですね。

今回はアリクイの特徴や生態、ペットとして飼う方法なども併せてご紹介していきたいと思います。

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アリクイとは?

哺乳綱有毛目アリクイ亜目に分類されている動物の総称を「アリクイ」と呼んでいます。

有毛目にはアリクイ亜目の他にも、ナマケモノ亜目があり、アリクイとナマケモノは大きな分類上では仲間、という事になりますね。

アリクイ亜目には「オオアリクイ科」と「ヒメアリクイ科」に分類され、オオアリクイ科には「オオアリクイ」と「コアリクイ」がいます。

私たちが動物園などでもよく見るアリクイは、オオアリクイが多いのではないでしょうか。

ちなみにナマケモノに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

アリクイの分布

中南米に分布しています。

結構生息域は広いんですね。

アリクイの寿命

オオアリクイの寿命は25年くらいのものが多く、コアリクイだとやや短い20年くらいだと言われています。

アリクイの食亊

アリクイの食事は専ら「アリ」です。

そもそもアリクイという名前は、「蟻食」というところからきている事からも「アリ」を大量に食べる動物なのです。

アリクイが一日に食べるアリの量は、なんと数万匹とも言われています。

アリを食べやすいように、アリクイの口は細長く、舌もとても長いんですよ。

この長い舌でアリを大量に絡めとって食べるわけですね。

アリクイの威嚇がかわいい!?

アリクイと言えば、「威嚇するポーズがかわいい!」という声が多く、話題になっているようですね。

どうやら威嚇のポーズがかわいいのは、「コアリクイ」の威嚇のようです。

どうやら、自分を大きく見せて相手を威嚇している、との事らしいのですが、確かにかわいいですよね。

ちょっとタンマ!!

に見えるのは私だけでしょうか(笑)

アリクイはペットにできる?

アリクイはペットにできる動物です。

しかも、意外にも人間にも懐きやすく、犬のように簡単な芸もできるくらいに頭が良く、ペットとしては適している動物のようですね。

飼育するために特別に許可が必要と言うわけではなく、生体さえ入手できれば、誰でも飼育することができます。

値段は?

アリクイはそもそもペットとしてはまだまだマイナーな動物です。

ですので流通量も多くは無く、見つけること自体困難な事でしょう。

稀に珍しいペットを取り扱っているショップがありますので、根気よく探してみれば見つかるかもしれませんよ。

そして気になる値段ですが、流通量の少なさからかなりの高額になっているようです。

数十万円かかることはザラであり、80万円~100万円くらいというところが多いようです。

資金にさえがあれば、ペットにできる可能性があるというわけですね。

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アリクイの餌

アリクイの餌は先ほども解説した通り、「アリ」になります。

しかし、飼育下において数万匹ものアリを用意できるはずもありませんよね?

ですので替わりに「食虫動物用のペレット」やドッグフードなどを卵と混ぜて、ミキサーでドロドロに混ぜたものを与えたりします。

実際に動物園などでは、このように作った餌を瓶に入れて与えているようですね。

食虫動物用フードなる便利なものも販売されています。

こういったものも利用してみると良いかもしれません。

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飼育環境

アリクイは樹上凄のものと地上凄のものとに分かれています。

オオアリクイは地上凄ですが、コアリクイやヒメアリクイなどの小型のアリクイは樹上凄なのです。

ペットにしやすく人気があるのはコアリクイですので、樹上凄に適した飼育環境を用意してあげる必要がありますね。

こうした環境を用意するのは簡単ではありませんが、イメージしやすいのは「キャットタワー」ですね。

大きめの木を軸にして、登れるようなタワーを自作してみるのも良いでしょう。

室内飼育の場合、ケージが必要になりますが、コアリクイの場合は「猫用のケージ」が代用できるかと思います。

色々ありますので、高さのあるゆとりのあるものを選びましょう。

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飼育温度は?

アリクイは中南米の暖かい熱帯雨林や乾燥地帯などに生息していますので、寒いのが苦手です。

飼育温度を常に20℃~25℃くらいに保って飼育してあげる必要があるため、冬にはエアコンなどによる温度管理が必要不可欠です。

エアコンフル稼働が難しい、という場合にはペットヒーターの出番になるわけですが、いろんなペットヒーターがありますので、飼育環境に合わせて選ぶと良いでしょう。

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飼育する際の注意点とは?

アリクイはペットにできますし、人にも馴れやすく、ペット向きだと言われています。

しかしその反面、ペットにするには難しい所も多々あるのです。

まずアリクイは昆虫食ですので、糞尿がとても臭ってしまいます。

しかもトイレを覚える事は無いと思っておきましょう。

放し飼いにする際などは、あちことで排泄されることは明白です。

また、頭が良いですのですぐに脱走されてしまうケースもあるようです。

ドアを開けたり、引き出しを開けたり、イタズラしてしまう事も多々あるかもしれません。

イタズラというと、アリクイの爪はするどく、タンスなどの家具を引っ掻いてボロボロにしてしまう、なんて事も日常茶飯事でしょう。

さらには、アリクイはペットとしてはマイナーな動物ですので、病気やケガをした時に診てもらえる病院が近くにあるかどうかも、しっかり調べておく必要がありますね。

まとめ

アリクイは実はペットとして飼育することができ、しかも人馴れしやすく、意外にもペット向きな動物なのです。

ただし、お迎えするにはハードルが高く、生体の購入費用だけでも100万円近いお金が必要です。

また飼育環境を整えるにも結構大変かもしれませんし、糞尿などの臭いも強烈である事を覚悟しておきましょう。

こうした事をすべて理解することができれば、アリクイをペットにするのも面白いかもしれませんね。