サイといえば、陸上動物の中でも大型の動物で、ゾウに次いで2番目に大きな体をもつ動物です。

またサイの最大の特徴として有名なのは、鼻の上に生えている「ツノ」ですよね。

そんなサイですが、「種類がいくつか存在する」という事をご存知でしょうか。

また「サイ」って英語でなんて言うのでしょう。

意外と知らないって人も多いかもしれませんね。

そこで今回はそんな「サイ」の種類や特徴などを詳しくご紹介していこうと思います。

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サイって英語でなんて言うの?

あんまり聞く事がないかもしれないのが「サイって英語でなんて言うのか」という事ですよね。

サイは「Rhinoceros」と言います。

「ライノセロス」という発音ですね。

「リノケロス」と呼んだりもするようです。

リノケロスと言えば、「リノケロスフタマタクワガタ」という外国産のクワガタムシがいますよね。

またはもっと簡単に、「ライノ」と呼ばれている事も多いですね。

サイの寿命は?

25年~40年ほど生きるようで、結構長寿ですよね。

やはり飼育個体の方が長生きをする傾向にあり、野生下のサイは飼育個体よりは短命なようです。

サイの走る速さは?

大きな体のサイですが、なかなかの速さで走ることができます。

その速さは時速50㎞にも達し、車とほぼ同等の速さで走ることができるのです。

追いかけられたら、まず逃げられないですよね(笑)

サイの聴力と視力

サイの耳はラッパのような形状をしており、周囲の音を良く聞き取ることができる優れた耳になっています。

一方、視力の方はそれほど良くはないと言われています。

数十メートルも離れた先のものは、動いていなければ目では確認する事ができない、と言われているくらい視力は悪いようですね。

サイの皮膚

サイの体の皮膚は、強靭な硬さであり、猛獣の爪や牙でも太刀打ちできないほどの防御力を持っています。

ですので、成獣に成長したサイであれば、基本的に天敵に襲われることはないのです。

まさに「敵無し」と言えるでしょう。

ちなみにサイと同等の大きさであり、同じくほぼ敵無しの動物がいます。

それは「カバ」ですね。

カバに関しては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

サイの種類や分布について

サイっていくつかの種類が存在するのをご存知ですか。

現存するサイは、世界で5種類だといわれています。

それでは生息地や特徴なども併せて、順番にご紹介していきましょう。

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シロサイ

南アフリカ共和国に分布し、サバンナに生息しています。

サイの中では最も大きな体を持っているのが特徴で、体長3.5m~4m。

体重はオス2000kg~3500kg、メス1400kg~1700kgくらいあり、オスの方が大型の傾向にあります。

シロサイと言う名前も、白いサイだからという意味ではないようです。

別に白くもないですしね(笑)

一説によるとアフリカーンス語で「幅広い」という意味のwijdeを、英語で「白い」の意味のwhiteと誤解したことが由来とされているようですが、本当なのでしょうか。

「幅広い」というのが名前の由来になっているのは、口の先が幅広い特徴があるからです。

これは草を食べやすくするためだと考えられています。

クロサイ

アンゴラ、ケニア、ジンバブエ、タンザニア、ナミビア、南アフリカ共和国、モザンビークに分布しています。

体長2.8m~2.9m、体重350㎏~1300㎏くらいであり、シロサイよりも小柄なのが特徴です。

名前の「クロサイ」というのは、決して色が黒いサイだから、というわけではなく、上記のシロサイに対して、もう一方のサイを対照的に「クロサイ」としてしまったという経緯があるようですね。

そんな名前の付け方で良いのでしょうかね(笑)

シロサイとの違いは、頭と耳の大きさです。

クロサイの頭と耳はシロサイよりも小さく、また口の先が尖っている点もシロサイと異なる特徴です。

インドサイ

こちらはアフリカではなく、インド北東部、ネパールに生息しているサイです。

体長3.1m~4.2m、体重1500㎏~3500㎏くらいです。

インドサイの特徴は、何といっても「まるで鎧を着ているかのような皮膚」にあります。

またツノは一本しか生えないのも特徴的です。

インドサイの名前「Rhinoceros unicornis」のunicornisは「一本のツノがある」という意味ですね。

ジャワサイ

インドネシア(ジャワ島西部)に分布しているサイで、かつてはカンボジア、タイ、バングラデシュ、マレーシアなどにも分布していましたが、現在では既に絶滅してしまっています。

体長3m、体重1500㎏~2000㎏。

スマトラサイ

インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、マレーシア、ミャンマーに分布しており、かつてはインドにも分布していましたが、現在では絶滅してしまっています。

サイの中でももっとも原始的な種類のサイと言われていて、およそ4000万年前から姿がほとんど変わっていないそうです。

体長2.4m~3.2m、体重800㎏~1000㎏で、サイの中では最も小さい種類のサイだと言えます。

また、サイと言えば分厚い皮膚ですが、スマトラサイの皮膚は薄く、わずか1.5㎝とサイの中でも薄いのが特徴的です。

追う一つの特徴としては、ツノは1本しか生えず、長さも25㎝程度しかありません。

メスにはツノが無いものが多い、というのも本種の特徴ですね。

サイのツノ

サイと言えば立派なツノ!

このツノは、牛のツノのように、折れてしまったらそのままというわけではなく、また生えてきて元通りになる特性があります。

しかしこのツノのために、人間によって乱獲されてきた悲しい歴史があるのです。

ツノは薬用に用いられてきたリ、ある時には装飾品になったりと、ありとあらゆる場面で活用されてきました。

そのせいで、サイは急激に個体数が減少。

一気に絶滅危惧種への道を突き進んでしまったのです。

現在は保護活動も進んでおり、個体数も元に戻ってきている傾向にあるものの、いまだに密猟が絶えない地域もあるのが現状なのです。

まとめ

サイは英語で「Rhinoceros」と言いますが、単純に「Rhino(ライノ)」と呼んでいることが多いです。

またサイは1種ではなく、5種類が確認されていて、それぞれ微妙に大きさや特徴が異なります。

どのサイも密猟による乱獲のため、絶滅が心配されているくらいに数を減らしてしまっています。

今後保護活動を通じて、数が増えるのを祈るばかりですね。